新PVの公開や東京での先行上映会もありまして、俄然期待度が高まってきました第四章ではありますが――今日はその前に第三章について少し復習しておきたいと思います(どの道、ウチのブログは2月3日まで第四章本編のネタバレは禁止なのでw)。
第三章最大のポイントは、ズォーダーによる『悪魔の選択』と、それに対する古代と雪それぞれの答だったと思いますが、その点が重視され過ぎた為か、その前後に発生した事象については比較的あっさりと流されてしまった感があって、少しモヤモヤとした後味を覚えました。
その中でも最大のものが、惑星シュトラバーゼにおいて『なぜ内核コアに波動砲を撃ち込んだら重力嵐が収まり、古代や雪、ガミラス艦が助かったのか?』という部分でした。
最初、コアが崩壊してブラックホール化したのかとも考えましたが、ブラックホール化するのであればシュトラバーゼは巨大恒星なみの質量を有してないと辻褄が合わない気がしますし、劇中で描写されている惑星表面の重力は地球と大差ないように見えました。
また、仮にブラックホール化したとしても、それを波動砲で撃ってどうこうなるのかというのも気になりました。
そうした疑問というかモヤモヤに対して、昨年末に発売された小説版2202の第二巻が完全にフォローしてくれましたので、今日はその紹介も兼ねて状況を整理したいと思います。
ただ、小説版の冒頭にはちゃんと『(アニメーション作品とは)設定などにおいて一部異なるところがあります』と注釈が付けてありますし、記事を書いている私自身の理解力・文章力の乏しさもあって、作者様の意図とは違った形で状況を説明してしまう事もあるかもしれません。
そうした点も含め、あくまで参考として、大らかに眺めていただければと思います(^o^)
ではでは、前振りが長くなりましたが、そろそろ行ってみましょうw
まずはシュトラバーゼという星の在り様についてまとめてみました。
・シュトラバーゼはアケーリアス人によって改造された惑星である。
・サイズは地球大。
・惑星の両側から突き出ている巨大極まりない水晶のような“柱”は地球で言えば月軌道を
超えるほどの高度でそびえ立っており、通常の物理法則上では存在できない
(普通であれば自重でへし折れるし、自然物がそんな高度にまで成長することも考えにくい)
・アケーリアス人によって付与された“柱”の質量は隣接次元(別次元)で保持されており
我々の次元における質量は0(ゼロ)である(なのでへし折れもせずに存在できる)。
・惑星を貫く巨大な“柱”と惑星随所に存在する大小の“柱”はエネルギー(質量)を隣接次元へ
転移させている。
・それ故に、星の大半が灼熱のマグマに覆われているような状態にあっても、惑星表面の温度は
人間が生存できる程度に保たれている。
(マグマの熱もエネルギーとして他次元に転送されていると思われる)
以上の大半は、レドラウズ教授の独白に依っています。
その点、メタ的な設定ではなく、あくまで推測も含めた教授の言であり、間違っている可能性もゼロではありませんが、それでは話が全く成立しなくなるので、ここでは正しいものとして話をすすめましょう(笑)
惑星内部と表面でグツグツとマグマが活発な活動を続けている惑星の表面温度が30~40℃程度で保たれているということは、惑星が生み出している膨大なエネルギーの多くが隣接次元に送り込まれているということになると思います。
もしアケーリアスによる惑星改造の目的が、惑星が発したエネルギーを隣接次元に送り込むことであったならば、シュトラバーゼはある種の『発電所』みたいなもの?という印象を受けました。
もっとも、仮にその印象が正しかったとしても、その目的までは分かりませんが・・・・・・・そういや別次元の生命体が、こちらの次元に資源確保を目的に介入してきたお話を以前どこかで観たような???
、、、ま、、、さすがにそれは冗談としても(笑)、アケーリアスがこちら側の次元を捨てて、隣接する別の次元に旅立ってしまったものの、エネルギーはこちらの世界に頼ってる――なんて可能性くらいはありますかね?
もしアケーリアスがそうしたシステムを作り上げたのなら、システムの冗長性と堅牢性を確保する為に、こうした改造が施された惑星があちこちの銀河に結構な数で存在しそうな気もします。
また、2202ではテレサが存在するのは『高次元(小説版での表現)』ってことですが、この高次元も大きなくくりで言えば、別の次元ってことになるのでしょうか?
えーっと、かなり脱線してしまいましたが、次はいよいよ内核コアに波動砲を発射した目的と結果についてです。
・惑星間弾道弾の炸裂により、元から不安定だった惑星が一気にバランスを崩して連鎖的崩壊を始め
それが内核にまで至る。
・その過程で内核コアに異常が発生、惑星全体で重力場が崩壊し始める。
・惑星の質量が急速に減少(惑星質量が際限なく隣接次元に転移し始める)。
・元々、シュトラバーゼの内部には質量(エネルギー)転移の為の“空間の裂け目”が存在し、
その“裂け目”が広がったことで惑星周辺も含め重力の流れに狂いが生じている(重力嵐の発生)。
・一〇〇式もガミラス艦も発生した重力嵐に捉われ、“裂け目”に向かって落下し始める。
・“裂け目”に呑み込まれたものは、質量が隣接次元に転移してしまうので、光学的に
観察できるだけの幻(質量のない影)になる。一〇〇式にも既にその兆候が表れており
ヤマトから質量が観測できなくなっている。
・“裂け目(内核コア)”に向けてヤマトが波動砲を発射。波動砲の膨大なエネルギー(質量)により
裂け目の質量転移が許容値を越え、裂け目が塞がる。
・裂け目が塞がったことで、裂け目に呑み込まれようとしていた一〇〇式及びガミラス艦は
重力嵐の渦中から弾き出される。
こんな感じでしょうか。
小説版を読んで初めて『なるほど、そうだったのか!』と納得しました。
でも、さすがにこれを映像本編を見ただけで理解するのは・・・・・・正直しんどいですね(^_^;)
せめてあと一言、『シュトラバーゼでは隣接次元への質量転移が起きている』という説明か描写がどこかにあれば(それこそ、パンフレットにでも書いてあれば)、随分と印象も違ったと思うのですが。
てか、ここまでくると完全に確信犯かもしれませんね――そんな事よりも、ここではズォーダーの悪魔の選択と、それに対する古代と雪の答えを見て感じてくれ!――という。
更にうがった見方をすれば、そいういうことに拘る人は、タイムリーに出版する小説版を読んでくれってことなのかもしれませんがw
丁度発売タイミング的にもピッタリですし。
第一章からここまでの印象ですが、2202という作品はとにもかくにも色んなものが濃厚に詰め込まれてはいるものの、尺の都合や作品のテンポ、メリハリを重視されているのか、説明は最小限に留められている印象があります。
これに対して、2199は過去のヤマト作品のご都合主義的イメージを払拭する為か、普通の作品以上に状況説明が丁寧に行われていたように感じました。
既に2199という土台があり、世界観が確立している以上、2199と同じ作り方をする必要はもうないと思いますが、それでももう少し説明は欲しいかなというのが私の個人的な感想です。
その点、小説版はそうした不満を完全に満たしてくれたばかりか、それ以上の納得感と満足感も与えてくれました。
副読本という言い方は失礼で、2202という作品をより濃厚に楽しむ上で必須のシリーズだと思います。
正直、もっと公式でも宣伝に力を入れた方がいいと思いますね。
さて、明日1月20日(土)は22時からBS11で第五章公開直前特番が放送されます。
いつも通り第四章冒頭10分の放映もあるようなので、このブログでも後日取り上げたいと思います(ネタバレが気になる方はご注意下さい)。
また、来週24日(水)には2202のサウンドトラックも発売開始されます。
曲のタイトルやブックレット内の対談記事に第四章のネタバレが一部含まれているそうなので、こちらについても注意が必要ですね。
最後に、こちらもいつものことですが、当ブログでは冒頭10分を除く第四章の本編ネタバレについては、公開開始から1週間後の2月3日0時より解禁ですので、お忘れなきようこちらもご注意下さい。
小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (2)むらかわ みちお,西崎 義展KADOKAWA
小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (1)むらかわ みちお,西崎 義展KADOKAWA
アニメ『宇宙戦艦ヤマト2202』オリジナル・サウンドトラック vol.1ランティスランティス
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第三章最大のポイントは、ズォーダーによる『悪魔の選択』と、それに対する古代と雪それぞれの答だったと思いますが、その点が重視され過ぎた為か、その前後に発生した事象については比較的あっさりと流されてしまった感があって、少しモヤモヤとした後味を覚えました。
その中でも最大のものが、惑星シュトラバーゼにおいて『なぜ内核コアに波動砲を撃ち込んだら重力嵐が収まり、古代や雪、ガミラス艦が助かったのか?』という部分でした。
最初、コアが崩壊してブラックホール化したのかとも考えましたが、ブラックホール化するのであればシュトラバーゼは巨大恒星なみの質量を有してないと辻褄が合わない気がしますし、劇中で描写されている惑星表面の重力は地球と大差ないように見えました。
また、仮にブラックホール化したとしても、それを波動砲で撃ってどうこうなるのかというのも気になりました。
そうした疑問というかモヤモヤに対して、昨年末に発売された小説版2202の第二巻が完全にフォローしてくれましたので、今日はその紹介も兼ねて状況を整理したいと思います。
ただ、小説版の冒頭にはちゃんと『(アニメーション作品とは)設定などにおいて一部異なるところがあります』と注釈が付けてありますし、記事を書いている私自身の理解力・文章力の乏しさもあって、作者様の意図とは違った形で状況を説明してしまう事もあるかもしれません。
そうした点も含め、あくまで参考として、大らかに眺めていただければと思います(^o^)
ではでは、前振りが長くなりましたが、そろそろ行ってみましょうw
まずはシュトラバーゼという星の在り様についてまとめてみました。
・シュトラバーゼはアケーリアス人によって改造された惑星である。
・サイズは地球大。
・惑星の両側から突き出ている巨大極まりない水晶のような“柱”は地球で言えば月軌道を
超えるほどの高度でそびえ立っており、通常の物理法則上では存在できない
(普通であれば自重でへし折れるし、自然物がそんな高度にまで成長することも考えにくい)
・アケーリアス人によって付与された“柱”の質量は隣接次元(別次元)で保持されており
我々の次元における質量は0(ゼロ)である(なのでへし折れもせずに存在できる)。
・惑星を貫く巨大な“柱”と惑星随所に存在する大小の“柱”はエネルギー(質量)を隣接次元へ
転移させている。
・それ故に、星の大半が灼熱のマグマに覆われているような状態にあっても、惑星表面の温度は
人間が生存できる程度に保たれている。
(マグマの熱もエネルギーとして他次元に転送されていると思われる)
以上の大半は、レドラウズ教授の独白に依っています。
その点、メタ的な設定ではなく、あくまで推測も含めた教授の言であり、間違っている可能性もゼロではありませんが、それでは話が全く成立しなくなるので、ここでは正しいものとして話をすすめましょう(笑)
惑星内部と表面でグツグツとマグマが活発な活動を続けている惑星の表面温度が30~40℃程度で保たれているということは、惑星が生み出している膨大なエネルギーの多くが隣接次元に送り込まれているということになると思います。
もしアケーリアスによる惑星改造の目的が、惑星が発したエネルギーを隣接次元に送り込むことであったならば、シュトラバーゼはある種の『発電所』みたいなもの?という印象を受けました。
もっとも、仮にその印象が正しかったとしても、その目的までは分かりませんが・・・・・・・そういや別次元の生命体が、こちらの次元に資源確保を目的に介入してきたお話を以前どこかで観たような???
、、、ま、、、さすがにそれは冗談としても(笑)、アケーリアスがこちら側の次元を捨てて、隣接する別の次元に旅立ってしまったものの、エネルギーはこちらの世界に頼ってる――なんて可能性くらいはありますかね?
もしアケーリアスがそうしたシステムを作り上げたのなら、システムの冗長性と堅牢性を確保する為に、こうした改造が施された惑星があちこちの銀河に結構な数で存在しそうな気もします。
また、2202ではテレサが存在するのは『高次元(小説版での表現)』ってことですが、この高次元も大きなくくりで言えば、別の次元ってことになるのでしょうか?
えーっと、かなり脱線してしまいましたが、次はいよいよ内核コアに波動砲を発射した目的と結果についてです。
・惑星間弾道弾の炸裂により、元から不安定だった惑星が一気にバランスを崩して連鎖的崩壊を始め
それが内核にまで至る。
・その過程で内核コアに異常が発生、惑星全体で重力場が崩壊し始める。
・惑星の質量が急速に減少(惑星質量が際限なく隣接次元に転移し始める)。
・元々、シュトラバーゼの内部には質量(エネルギー)転移の為の“空間の裂け目”が存在し、
その“裂け目”が広がったことで惑星周辺も含め重力の流れに狂いが生じている(重力嵐の発生)。
・一〇〇式もガミラス艦も発生した重力嵐に捉われ、“裂け目”に向かって落下し始める。
・“裂け目”に呑み込まれたものは、質量が隣接次元に転移してしまうので、光学的に
観察できるだけの幻(質量のない影)になる。一〇〇式にも既にその兆候が表れており
ヤマトから質量が観測できなくなっている。
・“裂け目(内核コア)”に向けてヤマトが波動砲を発射。波動砲の膨大なエネルギー(質量)により
裂け目の質量転移が許容値を越え、裂け目が塞がる。
・裂け目が塞がったことで、裂け目に呑み込まれようとしていた一〇〇式及びガミラス艦は
重力嵐の渦中から弾き出される。
こんな感じでしょうか。
小説版を読んで初めて『なるほど、そうだったのか!』と納得しました。
でも、さすがにこれを映像本編を見ただけで理解するのは・・・・・・正直しんどいですね(^_^;)
せめてあと一言、『シュトラバーゼでは隣接次元への質量転移が起きている』という説明か描写がどこかにあれば(それこそ、パンフレットにでも書いてあれば)、随分と印象も違ったと思うのですが。
てか、ここまでくると完全に確信犯かもしれませんね――そんな事よりも、ここではズォーダーの悪魔の選択と、それに対する古代と雪の答えを見て感じてくれ!――という。
更にうがった見方をすれば、そいういうことに拘る人は、タイムリーに出版する小説版を読んでくれってことなのかもしれませんがw
丁度発売タイミング的にもピッタリですし。
第一章からここまでの印象ですが、2202という作品はとにもかくにも色んなものが濃厚に詰め込まれてはいるものの、尺の都合や作品のテンポ、メリハリを重視されているのか、説明は最小限に留められている印象があります。
これに対して、2199は過去のヤマト作品のご都合主義的イメージを払拭する為か、普通の作品以上に状況説明が丁寧に行われていたように感じました。
既に2199という土台があり、世界観が確立している以上、2199と同じ作り方をする必要はもうないと思いますが、それでももう少し説明は欲しいかなというのが私の個人的な感想です。
その点、小説版はそうした不満を完全に満たしてくれたばかりか、それ以上の納得感と満足感も与えてくれました。
副読本という言い方は失礼で、2202という作品をより濃厚に楽しむ上で必須のシリーズだと思います。
正直、もっと公式でも宣伝に力を入れた方がいいと思いますね。
さて、明日1月20日(土)は22時からBS11で第五章公開直前特番が放送されます。
いつも通り第四章冒頭10分の放映もあるようなので、このブログでも後日取り上げたいと思います(ネタバレが気になる方はご注意下さい)。
また、来週24日(水)には2202のサウンドトラックも発売開始されます。
曲のタイトルやブックレット内の対談記事に第四章のネタバレが一部含まれているそうなので、こちらについても注意が必要ですね。
最後に、こちらもいつものことですが、当ブログでは冒頭10分を除く第四章の本編ネタバレについては、公開開始から1週間後の2月3日0時より解禁ですので、お忘れなきようこちらもご注意下さい。
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