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Channel: 我が家の地球防衛艦隊
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1月6日の2202公式ツイートから「ヤマトという時代を」妄想する(ネタバレあり)

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どうも皆さま、あけましておめでとうございますm(__)m
「メリークリスマス」も「良いお年を」の御挨拶もないまま年を越した怠惰極まりないブログですが、本年も宜しくお願い申し上げますm(__)m
さて、今年最初(最後にならないよう努力しますw)の記事のお題は、1月5日の2202公式アカウントのツイートについてです。
本ツイートには、1月15日公開予定の『宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』の内容に係る情報が含まれていました。
いわゆるネタバレにあたる可能性があり、公開前に記事にするか迷いましたが、公式から公に発せられた情報ですし、その点では予告編(PV)と同じだと割り切って記事にすることにしました。
とはいえ、まっさらな頭で新作に臨みたいという方も沢山いらっしゃると思いますので、そうした方はここでお引き返し下さいませm(__)m


さてさて、ではここからが本題です。取り上げたい公式ツイートは↓です。

⚓Blu-ray&DVD商品情報③本日は #ヤマトという時代 特別限定版特典、新規パート絵コンテ/シナリオ集をご紹介!冊子は両表紙の仕様!#麻宮騎亜 による絵コンテの中身をチラ見せ…!シナリオも大ボリュームで収録している豪華な一冊です。お楽しみに!詳細⇒https://t.co/DyFhcsxnfG pic.twitter.com/Z2iPLr0EZb

— 宇宙戦艦ヤマト2202製作委員会 (@new_yamato_2199) January 5, 2021

このツイートの最も驚くべきところは、貼り付けられた麻宮騎亜さん作の絵コンテの説明書きに「火星に不時着しているボラーの船」と読める箇所があることです。
実のところ、件の箇所は麻宮さんの手書き文字が「ボ」ではなく「ギ」に見えてしまうのですが、過去の麻宮さんの絵コンテを見ると、この書き方で「ボ」と読ませておられることがありまして、ここは「ギラー」ではなく「ボラー」と読み取るのが妥当と思います。
ヤマト世界で「ボラー」と言えばボラー連邦で間違いないでしょうし、そう言われてみると、予告編映像にあった謎の艦のラフ画は確かにオリジナル版のボラー艦に酷似していました。
(↓実はFGTさんがその点を昨年の時点で指摘しておられました(^^;))

2202総集編のパッケージに追加された謎の艦から漂うボラー臭改装前のキリシマもあんな感じだったのかな?

— FGT2199 (@tarao2199) November 27, 2020

話を絵コンテに戻しますが、次のページには恐らくナレーションの台詞として「火星政府が秘密裏に異星文明の残骸を入手したとする説は当時の地球には笑いごとで済まなかったでしょう」と書かれています。
ここから読み取れるのは以下の2点です。

1)ボラー連邦艦船が火星に不時着した
2)独立を目指した火星軍はボラー艦船から先進技術を入手していた(かもしれない)

第2)項についてはナレーションでは「説」とされており、更にその真偽も書かれていないので、断定するのは避けました。
また、作中であえて「説」という表現が使われているのは、あるいは作中世界においても1)2)の真偽は未だ明らかにされていないのかもしれませんね。
火星側はボラー艦の不時着と技術奪取の事実を徹底的に秘匿し、戦後地球から送り込まれた占領軍(調査団)もその具体的な証拠を遂に発見できなかったとか、証拠は発見したものの、影響の大きさ故に地球もまた徹底的に事実を隠匿した・・・なんてこともありえそうです。
しかし不時着や技術奪取が事実だとすれば、未だ入植開始から1世紀も経ておらず、地球(+月)との国力差も数十倍はありそうな劣勢下で火星が独立戦争を選択したきっかけの一つにはなりえる気はします。
つまり――ボラーの技術を利用して強化した我々の軍事力ならば、質を以って地球の物量を凌駕できる――と火星側が考えたのかもしれないという事です。
しかし、結果的に火星軍は地球軍(国連宇宙軍)に敗北してしまいます。
その結果についても幾つか想像できる事柄がありますが、一旦ここで先ほどの第1)項に話を戻します。
そこには、戦後の展開にも影響しそうな疑問点があるからです。

(1)ボラー艦が不時着した後、なぜ捜索や救助の艦が来なかったのか?
(2)そもそもボラー艦は何をしに太陽系へとやって来たのか

他にも色々と思うところはありますが、重要な疑問はこの二つでしょうか。
まずは(1)について。
地球の常識で言えば、ある程度以上の科学力を有する文明国の艦船であれば余程の事情がない限り、所属国に対して位置情報を発信している筈です。
もしそれが途切れてしまった場合、所属国は艦に不測の事態が生じたと判断して、様子を見に誰かを送り出すのが自然でしょう。
そして、不時着船に続いて捜索者まで訪れていた場合、地球(火星)とボラーの間に何らかの外交関係が(戦争という最悪の状況も含めて)生じたと思いますが、2199や2202を見る限りそのような関係や事態の存在は全く感じられませんので、捜索者も救難者もやってこなかったと考えるのが自然と思います。
では、なぜボラーによる捜索も救難も行われなかったのか?
この点についてはなんの材料もありませんので、理由は想像するしかありませんが、単なる装置の不調を筆頭に、不時着した艦が自ら自位置を秘匿していたとか、戦闘などの損傷で自位置の発信が不可能になり、所属国でも発見不可能な状態になってしまったとか、いくらでも考えられます。
ただ、自位置を秘匿していた状況を想像してみると、惑星国家バースがボラー連邦に保護国化された際、それをよしとせず艦を乗っ取って逃亡したバース人が流浪の果てに力尽きて火星に落下した――なんて光景をイメージしてみたり、戦闘での損傷→墜落についても、当時天の川銀河で勢力を伸長していたガミラス軍に捕捉され、攻撃された結果――てな状況も想像できます。

ちょっと想像ばかりが先走っていますが、私的には事後にボラーから捜索・救難が来なかっただろうという想像から、件のボラー艦の目的は太陽系の調査や植民、地球(火星)人類への接触といった能動的なアクションの結果ではなく、遭難や漂流の挙句の墜落の気がしています。
あ、でもそんな複雑に考えず、ボラー船の墜落は遥か昔で、乗員はとっくに救援に来た艦に回収され、残骸となった船だけが置き去りにされた、そしてそれが植民後の開発で発掘された――とシンプルに考えてもいいのか(笑)

随分と寄り道してしまいましたが、続いては戦後への影響ですね。
内惑星戦争を通じて、地球は外宇宙文明(種族)の存在を初めて認識することになりました。
その結果、いつか再び「彼ら」がやってきた場合に備えて、どのように対応するかが戦後話し合われたと思います。
生存圏は未だ火星軌道に留まっているのに、天王星に監視衛星が設置されていたのもその影響と考えれば納得もしやすいです。
そしてその話し合いで出た結論が、2191年のガミラス戦争における地球の先制攻撃に強く影響したのではないかと想像すると、2199と2202で感じた疑問の幾つかが氷解します。

・なぜ国連宇宙軍は性急に、しかもガミラスの科学軍事力も把握しないまま無謀な先制攻撃を行ったのか
・なぜ芹沢軍務局長は責任を問われなかったのか

戦後の議論で、外宇宙種族が極めて敵性脅威度が高いと結論付けられた場合、太陽系内への新たな侵入者に対しては、警告後に速やかに排除することが予め決められていたのかもしれません。
そうした決定が下される一因として、火星軍がボラーの技術を利用していたことが影響しそうです。
ボラーの技術を利用した火星軍を国連宇宙軍が打ち破ったことで、ボラーの(外宇宙種族の)科学軍事力まで侮ってしまい、自らの力を過信したとも考えられます。
また、最悪の想像として、ボラー艦船の不時着の原因に地球人(火星住民)が関係していたり、その生存者に彼らの科学技術を引き出すために何らかの非人道的行為を行ったり、そう誤解されても仕方がないような状況があった場合、戦後の地球人たちは異星人の再訪に対して、不安以上に恐怖を感じていたなんてこともあるかもしれません。
それら諸々の状況が重なったからこその「性急な(速やかな)」判断だったのではないかと想像した次第(ガミラスとボラーを混同したのか、別々の存在と知りつつ宇宙人は全て敵!と考えていたのか、ボラー船からガミラスの情報を何らか得ていたのかは分かりませんが)。
そして攻撃を命令した芹沢についても、自身の判断で命令を下したのではなく、単に既定の方針に基づく命令を前線部隊に伝えただけのメッセンジャーだったのかもしれず、もうしそうなら戦後責任が追及されなかったのも当然となります。

また、ここで少し気になるのは、先制攻撃命令に驚き、反対した沖田さんのリアクションです。
艦隊指揮官である沖田さんですら攻撃命令に驚いたということは、沖田さんや島のお父さんもそうした地球側の事情や方針を全く知らなかったように思えます。
その点、やはり火星に墜落したボラー艦の存在も、戦後の外宇宙種族に対する地球の対応方針も、地球首脳部の極一部を除いて厳重に秘匿されていたんじゃないかとも思えてきます。

う~ん、見開き1ページの絵コンテのツイートだけで、ここまで色々と想像して楽しめるのですから、本当に費用対効果の高い公式ツイートでしたね(笑)
あれこれと思いつくまま書き殴ってしまいましたが、今のところ全て私の勝手な想像ですので、真偽のほどは劇場かWeb鑑賞でお確かめいただければとw

それともう一つ。
火星に異星人の船がやってきたものの着陸に失敗、火星の人々がその技術を学び取って地球軍と戦った――という記述が過去の小〇誠氏の「飛ぶ〇由」にあったそうです。
ただ、改めて確認してみると、年号を含めて細部はかなり異なっていました。
これまた私見ですが、今回の「ヤマトという時代」での設定はそこから持ってきたのではなく、元々は2199の出渕総監督のアイデアだったんじゃないかと思ったりしています。
2199の製作中にそのアイデアを聞いていた中の人たちが、それぞれ作品にした結果じゃないか――と想像したのですが、はてさて。

大変残念なことに、二回目の緊急事態宣言が出された直後という逆境下での公開になってしまいましたが、そんな中でも「ヤマトという時代」を劇場やWebなど其々の方が其々に可能な鑑賞方法で楽しんで、その後はワイワイガヤガヤと(主にネット上ではありますが)賑やかに歓談できるといいですね。もちろん、節度は守った上で。

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