さてさて、公開開始から一週間が過ぎましたので、そろそろネタバレ含みで行ってみようと思います(^o^)
SNSやネットの評判はもちろん、観客数データを見ても、上々の立ち上がりみたいで何よりですね♪
正直第三章は、観終わった後の鬱屈感があまりにも大きく、劇場で買って帰ったBDを観返すのも少し躊躇う部分がありました。
これに対して第四章は、第一章から第三章の間に積み上がった重く苦しい圧迫感が綺麗に払拭され、『ここまでのモヤモヤは今この時のためにあった!』と叫びたくなるくらいの解放感を味わうことができました。
また、その解放も『全員で背負う』という、2199でのイスカンダルへの旅路をずっと見続けてきたファンにも強くシンパシーを感じさせる作劇と台詞回しは感涙ものです(私も含め、そこで“撃沈”“決壊”しちゃった人も多いでしょうw)。
あのセリフを土方さんに言わせたのも『上手いなぁ』と思いました。
ある意味、土方さんは我々に最も近い立ち位置にいるキャラですものね。
ヤマトには乗らなかったものの、イスカンダルへの旅立ちから帰還、そして戦間期を経て現在までずっとヤマトとそのクルーたちを案じ、見守り続けたという意味では、最も観客に近い立ち位置の人物だと思います。
その土方さんが『全員で』と言うことで、観客もまた一緒に『背負い』『撃つ』んだという一体感が生まれたように感じました。
また第四章では、これまでバカバカしさすら覚えるくらいにチートな存在だったガトランティス側にも初めて綻びや危うさが露呈します。
その一環として個々のガトランティス人にも“個性”や“過去”が付与された訳ですが、この描かれ方も前述した波動砲発射前後の感動をより高質なものにしてくれていましたよね。
第四章全体の展開としては、テレサとの接触にも成功し、ここまで押される一方だったヤマト(地球)側にもようやく光明が射したように感じられた訳ですが・・・・・・これは次章で一度ガツンと奈落に突き落とす為の布石に思えてなりません(^_^;)
第五章の後半部はバルゼー率いる前衛艦隊と地球防衛艦隊の激闘が描かれるようなので、最後はやっぱり・・・・・・。
今のところ、白色彗星の方が地球に近い位置にいるので、上記の戦闘はヤマト抜きで展開する可能性も高そうです。
ただ、最後には大急ぎで帰還してきて、『相変わらず、荒っぽい連中だ』になるかもしれませんが(言うのは山南さんでしょうけどw)
おっと、少し気の早い話をしてしまいましたが、第四章のキーパーソンはやはりデスラーをおいて他にないでしょう。
印象に残る台詞も多くて、個人的には以下の二つが特に印象に残りました。
『時に取り返しがつかないからねぇ・・・・・・。感情に――愛に狂わされるということは』
『ただ――大帝の御心を臣下の誰が理解しているのだろうな?』
一つ目の台詞の『取り返しがつかない』対象が果たして何を指すのか・・・・・・。
自らの帝国とその臣民たちか・・・・・・まさかのスターシャ?
後者だったら私の専門外(笑)なので、置いておきます。
もし前者なら、たとえこの先、請われたとしても、デスラーが再びガミラスの総統に就くことは、彼自身の矜持としてない気もしますね。
むしろ一から新たな国家を築くべく、旅立ってしまいそうです。
もちろん、心底から彼を崇拝し、付き従おうとする者までは拒まないでしょうが。
もしや、だから赤いゲルバデス級が合流してきたのかな?w
二つ目の台詞は明らかに、2199時代の自分と周囲を思っての皮肉ですよね。
王の心は王のみぞ知る、独裁者の孤独は同じ独裁者だけが知る――とでも言うべきでしょうか。
その点、嘗て王であった漢であるだけに、ズォーダーというもう一人の王の内心について彼だけは何か感じ取っているのかもしれません。
デスラーについては、第三章のラストで『死体同然で宇宙を彷徨っていた負け犬』というガトランティス人側のやっかみの声が聞こえたこともあって、このデスラーも蘇生体ではないか?という意見もあるです。
実際、蘇生体のネタ元はオリジナル版の“ヤマト2”で『死体となって宇宙を漂っていたデスラーをガトランティスが回収し、蘇生した』というところから来ていると思います。
その点で言えば、元祖蘇生体(笑)であるデスラーが2202でも蘇生体である蓋然性は高いと思います。
しかし、もし本当に死体となっていて回収されたのなら『死体同然』という表現は使わないでしょう。
私的には、デスラーは死んではおらず、蘇生体にもなっていないと予想します。
もし蘇生体なら、ズォーダーはいつでもデスラーの意識に介在し、乗っ取ることすら可能ですので、わざわざ監視役としてミル君をつける必要性はかなり下がりますしね。
もちろん、ミル君はコスモウェーブが使えるという希少な特技持ちであることが第四章では分かりましたので、ミル君は寧ろそちらの能力を買われてデスラーにつけられたという可能性も残りますが。
さて、このコスモウェーブというワードは、第一章の時からテレサが旧ヤマト乗組員へメッセージを送る際に使用したとして登場していたわけですが、この第四章ではガトランティス側でも使用されていることがはっきりと明示されました。
おそらく、ズォーダーが距離と時間の壁を越えてリアルタイムに蘇生体を操ったり、情報を吸い上げたりできるのも、その特性上コスモウェーブを利用しているのでしょう。
ただ、ガトランティス人が皆、コスモウェーブを使えるということではなく、使える人間は限られているようです。
今のところ使えそうなのは、ズォーダー、ガイレーン、サーベラ―、ミルといったところでしょうか。
ガトランティス人ではないサーベラ―は別格として、他の三人は兵器としてのガトランティス人の中において、指揮統制を司るコマンダータイプという位置づけなのかもしれません(旗艦や指揮車両の通信能力が高いのと理屈は同じです)。
また、任意の個体にコスモウェーブ能力を備えさせることが可能ということは、ガトランティス人を造った文明人もまたより高度なレヴェルでコスモウェーブを自在に操っていたということでもあります。
そんな文明人って――二つくらいしか思いつかんよなぁ・・・・・・w
なんだか前半はともかく後半は感想ではなくなっていた気がしますが、第四章からは一部劇場では四週間も上映していますので、ボチボチと行きましょう。
今日は一旦ここまでにして、次回はすっかり見方が変わってしまったサーベラ―さんについてです(^o^)
昨日、発売が遅れていた第四章のパンフレットを購入してきました(^o^)
個人的には、波動砲発射に至る苦悶と決断の意味を福井氏が解説してくれる冒頭記事や、デスラーに追われたヤマトが陥った異空間とそこに存在した“ちくわ”の正体の考察記事、そしてそして2202アンドロメダとコスモタイガーの設定資料が見どころで、特に設定資料はメカ好きの方は必見です!!
(上の画像はあえて少しぼやかしていますが、実際はクリアです。小さい絵や字も多いので、一度写真に撮ってから拡大して見るのがいいと思います。)
なにしろコスモタイガーⅡのページにはMSV的な機体まで・・・おっと、誰か来たようだ。
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