さてさて、昨夜は機動甲冑について言及しました。
今日はその機動甲冑も活躍するかもしれない第五章の戦闘について、毎度当たらない妄想に花を咲かせてみたいと思いますw
2202は“さらば”“2”のリメイクという位置づけである以上、メカ好きとしてやはり気になるのは、ヤマトシリーズ中唯一地球防衛艦隊が勝利の栄光を掴んだ『フェーベ』や『カッシーニ』が再現されるのかですよねw
今日のところは、まずフェーベでの戦いにおいてキーになった航空機から考えてみようと思います。
以前にも軽く言及したことがありますが、2199や2202世界の航空機はオリジナル版に比べると少し肩身が狭い立ち位置にあるように感じています。
参考まで、2199でヤマト航空隊が部隊として活躍した場面はどれくらいあったでしょうか?
・メ2号作戦(冥王星基地攻略戦)
・七色星団会戦
・バレラス強襲戦
・シャンブロウ攻防戦
単機レベルでの活動はもっとありますが、部隊として全力投入されたのはこれくらいだと思います。
それなりの回数ですが、オリジナル版での戦闘頻度に比べると明らかに少ない気がしますね。
また、七色星団を除いて、特定エリアの攻防戦だったことも目立ちます。
七色星団にしても、その空間状況は長距離レーダーも使用できないくらい酷いものでした。
視界が利かず、空間そのものが酷く時化(しけ)ているような状況でしたから、艦船は満足にスピードが出せなかったことでしょう。
回りくどい言い方をしてしまいましたが、2199/2202世界の航空機は艦船の側が速度を抑制せざるを得ない状況でないと、対艦戦闘での活躍が難しいということです。
その原因はやはり、艦船と航空機の速度・加速性能の違いにあります。
これが地球上の洋上艦艇と航空機の関係なら、航空機の方が圧倒的に大きな速度性能を持つわけですが、宇宙空間における波動エンジン搭載艦艇と航空機とでは立場が逆転してしまいます。
短時間で亜光速まで加速することができ、空間跳躍すら可能な無限機関を搭載している艦艇と、(原理は不明ですが)それより遥かに小規模な機関しか搭載できず、加速性能も航続性能も限られた航空機とでは、比較にもなりません。
では、前振りが長くなりましたが、第五章での地球防衛艦隊対ガトランティス艦隊の戦闘について、艦隊航空戦に絞って考えてみたいと思います。
“さらば”“2”の艦隊航空戦といえば断然“2”の第20話『ヤマト・奇襲に賭けろ!』がまず頭に思い浮かびます。
土星の衛星フェーベ近傍で、ヤマトを含む地球の空母部隊がガトランティス空母機動部隊を奇襲攻撃で殲滅するというあまりに有名なお話ですが、果たしてこの展開が2202世界で実現可能でしょうか?
正直言うと・・・・・・そのままの展開は、かなり難しいんじゃないかと思っています。
第20話の一番のキモは、戦力的には圧倒的に優勢なガトラン機動部隊を地球側が先に発見し、奇襲攻撃を成立させることができるかという点だったと思います。
本来、自星系内のことですから、どこに敵が潜んでいようとリアルタイムで捕捉できるくらいの哨戒システムを構築しておいて欲しいところですが、システムが妨害されたり、システム構築が正面戦力の拡充に傾倒する余り、遅れていることもあるでしょう。
仮に、地球側の哨戒システムが用をなさない状況で、且つ非発見を悟らせれない(発見されたことを気づかせない)ことが必須の状況であれば、アクティブステルス性能を持つというコスモタイガーⅡが偵察に使われてもおかしくありません。
そして、首尾よくガトラン機動部隊を先制発見したとします。
更に、傍受されにくい指向性の高い通信波によって、ガトラン機動部隊の所在が地球艦隊に知らされたとします。
そうなった場合に初めて、“2”のように地球の航空隊が長躯して奇襲攻撃を担うことができる可能性が生じる訳ですが――選択肢としてはともかく、実際に選択されるかと言えば、難しいと考えます。
2199/2202の世界では、艦艇の方が基本的に足が速いので、まごまごしていると(時間をかけていると)、艦艇が優速を活かして逃げてしまう可能性があるからです。
せっかく発見した敵に逃げられてしまうリスクを考えれば、ガトラン機動部隊の至近に地球艦隊を小ワープで送り込んだ方が、遥かに早く攻撃を開始できます。
そして、ワープについて言えば、地球側には明らかな地の利があります。
2202において、星系内でのワープは、惑星や衛星の重力影響が大きく、十分な管制がなければ自由なワープは難しいとされているからです。
地球から万全な管制が受けられる地球艦艇はワープの自由度を確保していますが、ガトランティス側にはそれが期待できない――つまり、ガトラン艦艇は太陽系内では自由自在には小ワープできない可能性があります。
やや控え目に『可能性』としているのは、地球侵攻前に隠密裏に太陽系を事前偵察くらいしているだろうという常識的判断があってのことです。
ただ、短期間の偵察程度では、そこをホームにしている地球側程の情報蓄積はできないでしょうから、この点でのアドバンテージはやはり地球側にあると考えても無理は小さいと思っています。
逆に言えば地球側は、『狙ったエリアへ小ワープが可能』というアドバンテージを奇襲要素として最大限に活かすべきでしょう。
ガトラン機動部隊の直近に艦隊を送り込むなら、砲戦・雷撃戦能力に優れる大規模艦隊を送り込んで一気に殲滅したいところです。
しかし、“2”と同様にそんな大戦力はとても引き抜けないというなら、ヤマトとアポロノーム、アンタレスからなる小艦隊を送り込めば原作オマージュにもなるでしょうか。
この場合、至近ワープアウトと同時に全艦一斉に艦載機を発艦、艦載機は敵艦隊へ突撃し、ガトラン艦隊を引っ掻き回します。
空母型アンドロメダはそのまま拡散波動砲発射準備に入り、ヤマトはアンドロメダを護衛しつつ、その場で砲雷撃を全力で行う感じでしょうか。
2202では、小ワープ後でも波動砲発射態勢に入れることが第四章のヤマトの作戦計画で明らかになっていますので、こうした急迫猛撃的な戦法も可能だと思います。
空母型アンドロメダが拡散波動砲発射準備が完了次第、航空隊は全力でガトラン艦隊から離脱、そして――てな展開を考えたのですが、うーん、正直グダグダですねぇw
何よりもまず、2202のガトランティス軍が打撃艦隊と空母部隊を分けるような艦隊運用を行うのかっていうと・・・・・・正直しなさそうでしょ?w
2202第一話でも『私は戦闘空母です』と言わんばかりに多数のナスカ級が打撃艦隊に平然と組み込まれていましたし。
また、これまで散々言っていた速度の問題から、2199や2202の世界では特に対艦戦闘において航空機は使いどころが難しく、空母を集中した機動部隊という戦力単位は、邀撃に出てくるであろう敵艦隊をまずは殲滅しなければならないという戦場では、それほど有力な存在にはなりそうにありません。
むしろ、至近にワープアウトされて艦としての脆弱性をさらけ出してしまう可能性を思えば、敵艦隊が殲滅されるまでは後方に待機しておいて、殲滅後にようやく前進してきて惑星や衛星の制圧戦に投入されるという展開が自然な気がします。
加えて、こんな小手先の妄想が通用するのは、彼我の艦隊戦力比が常識的範囲内(数倍~数十倍)に収まっている場合に限られます。
それこそ数百・数千倍といったレヴェルで戦力差があった場合は――数百機規模の航空機ではとてもどうこうできないでしょう。
それとも、万の単位で航空機が運用できるように、何百隻と空母が登場したりするのかな?
ちなみに、第二~四章に登場した第八機動艦隊のカラクルム級250万隻に対して、地球側が戦闘艦を1千隻を用意できたとしても、その戦力比は2500倍です、一万隻でも250倍w
250万隻というのはたった一個艦隊の数ですから、ガトランが本気で侵攻してきたら更に数が多くて当然です。
これで、『実はガイゼンガン兵器群というのは無限増殖の秘密があって、通常戦力での侵攻艦隊は1万隻だけです』とか言われたら笑っちゃいますけどねw
ただ、第八機動艦隊の残存戦力を第四章ではデスラー砲一発で消滅させています。
第八機動の残存戦力がどの程度の数だったかは不明ですが、2202世界における“万”の単位は波動砲なりデスラー砲一発でどうにかできる程度の数なのかもしれません。
うーん、そんな桁違いの物量戦の世界で、下手したら艦艇数よりも数が少ないかもしれない航空機や機動甲冑でどうしろうと・・・・・・w
やっぱり、何らかの手段で敵艦隊を密集させて機動を阻害し、更にガミラス臣民の盾みたいなワープ妨害装置も設置して逃げられないようにして、拡散波動砲を雨霰と叩き込むしかないですかね。
なんか、大風呂敷を広げた割には、飛躍も捻りもないオチになってしまいました、残念(^_^;)
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