以前公開しました1/1000護衛戦艦ビスマルクと同時期に零くんさんからお借りしましたククルカン級をいよいよ公開です。
実は、3Dプリンタから出力されたサポート材付きのパーツを手にしたのはこの時が初めてだったのですが、ものすごく未来的な感じがして、感動すら覚えました。
言葉にすると、「これが!こんなすごいものが家で出力できるのか!!」という感じでしょうか。
もちろんこの時既にビスマルクのパーツも拝見していて、それはそれで凄いと思っていたのですが、サポートつきのククルカン級のパーツから受けた感慨はそれとはまた別のものだったのです。
今回のククルカンは水洗いレジン製とのことで、部品を触ってみると少し柔らかい(弾力がある)気がしました。
アンテナなどの精細な部品はむしろこちらの方が折れにくいと感じましたが、実際のところはどうなんでしょう。
尚、「水洗い」と名前はついていますが、本当に水だけで洗浄を完了させる場合は超音波洗浄機などが必要です。
私も最初、しばらく水に漬け置きして洗浄を済ませようかと考えたのですが、それをすると部品が水を吸ってしまい、後日部品の割れの原因になるそうなので、今回もオーソドックスにIPAで洗浄を行っています。
さて、完成した艦を見ますと、改めてそのサイズに驚かされます。
全長190メートル設定(1/1000だと19センチ)ですが、幅が大きいのでそれ以上のサイズに感じます。
色んな駆逐艦と並べてみましたが、最大サイズの完結編駆逐艦と比べても遜色ないですね。
キットには必要十分なディーテールが施されていて、このサイズでも精密感は失われません
特に艦尾ノズル部分の作り込みは本当に圧巻で、電飾してもとても映えると思います(^^)
尚、本試作の後にイベント発売されたガレージキットでは更にディテールを追加されていたそうですよ。
ククルカン級といえば、印象が強いのはやはり「星巡る方舟」ですね。
戦隊規模での艦隊運動や流れるような突撃動作がとても印象的でした。
正直、2202では第一章以降は殆ど印象がないので( ̄▽ ̄;)
改めて完成したククルカン級と「方舟」での躍動的な戦闘シーンを合せて見ると、やっぱり色々ともったいなかったなぁと思ってしまいます。
できれば、「方舟」に登場して生死不明のまま退場したパラカスらを、ナスカ級などの他のガトランティスメカと一緒に今後の続編で再登場させてくれないかなぁ・・・・・・とも思ったり。
2202でガトランティス人(帝国)の設定が大きく変わり、「方舟」に登場したガトランティス人キャラの個性はそれにそぐわなくなった訳ですが、逆に言えば彼らは自らガトランティスに恭順したり、征服(滅亡)されながらも利用価値を見出されて帝国に取り込まれた非ガトランティス人だと考えれば、あの強い個性もゴレム起動後も生きながらえる理由付けにもなる気がします。
あるいは、2199で登場した「ガトランティス人」たちはいずれも、大小マゼラン銀河侵攻の尖兵として送り込まれた非ガトランティス人たちだったと想像すれば2202とのギャップも埋められるかもしれませんね。
その目的は、帝国からすれば侵攻先の人型種族がどの程度の戦力と抵抗力を有するのか確認する威力偵察――リトマス試験紙――で、先行して派遣される彼らは彼らで帝国での地位と恩賞、そして武人としての名誉のために勇猛果敢に戦うのでしょう。
大帝が彼らを用いるのは、2202でデスラーを用いた際の「執念」に対する興味と同様に、強い残虐性や功名心とは裏腹に「名誉」や「大義」を重んじる彼らの思考形態に興味を持ったとかでしょうか。
もしそうした背景があれば、アクと個性が強すぎる彼ら非ガトランティス人と通常のガトランティス人を一緒に運用することはないでしょう、「感染」しちゃいますからねw
その点、こうした尖兵をほぼフリーハンドで運用できるのですから、監視役を兼ねる蘇生体の存在はチートと言えるくらいに大きいです。
もっとも、方舟ではそうした要素は(後付けの設定だから当たり前ですが)全く感じ取れない訳ですが、こじつけて言えばアケーリアス文明由来の「薄鈍色の異空間」ではコスモウェーブが遮断されると考えれば矛盾は生じないでしょう。
何やら余談が過ぎましたが、ゴレム起動後も生き残った非ガトランティス人が宙賊業や傭兵業でしぶとく生き残っているというのも裏設定やサイドストーリーとしては面白い気がします。
特にパラカスについては、再登場の可能性を残すために出渕さんが死亡描写を入れなかったくらいなので、これを利用しないのはもったいないですし。
もったいないと言えば、結局1/1000でプラモデル発売されたガトランティス艦はナスカ級だけとなってしまいました。
2202が完結し、劇中世界でガトランティスが滅亡した今となっては、今後ガトラン艦が1/1000で新たに発売されることもないでしょう。
そんな中ではありますが、零くんさんを含め沢山の方が3Dプリント等を駆使して独自にモデル化に取り組んでおられる状況は本当にありがたく、少し大げさな言い方かもしれませんが、そうした方々こそ、ガトランティス艦のカッコ良さを伝え得る最後の砦なのかもしれませんね。
何やら全然関係ない話をバックに零くんさん作の1/1000ククルカン級突撃駆逐艦をご紹介しましたw
零くんさん、今回も貴重な3Dモデルにチャレンジする機会をいただき、本当にありがとうございました!!m(__)m