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宇宙戦艦ヤマト航海日誌 Vol.13を読む

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やっと入手しました(^o^;)
今回、新作についてのデマや誤情報が出たこともありましたので、どうしても一次ソースを自分の目で確認したかったのですよ♪
さて、その中身について・・・・・・本当は詳しく御説明するのは反則なんでしょうけど、期待と不安がない交ぜになっていたところに誤情報を受け取って暴走しておられる方も散見するので、今回に限りできるだけ詳述しようと思います。
さすがにページをそのまま画像にする訳にはいきませんので、キーになりそうな部分をできるだけ原文の意味を崩さない形で御説明します。

『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のネタに関しては西崎彰司氏のコメント(実際は対談形式)と、福井晴敏氏のインタビュー記事に記載があります。
ではまず、西崎氏の方からいってみましょう。

・“ヤマト”のロゴが2199のものから変更になった。2199のロゴはオリジナル版最初のテレビシリーズでのみ使用されたものであり、羽原氏の強いこだわりで最初のテレビシリーズ以降の縦長のロゴ(復活篇などでも使用)に変更となった。
・英語表記が“STAR BLAZERS”となっているのは、海外展開を意識した為。2199の海外展開は日本での公開からかなり遅れたが、2202は少しの遅れくらいで展開していく。ハリウッド版映画も意識してのこと。
・掲載写真の背後のホワイトボードに、アンドロメダらしき艦のラフ画が貼られている。詳細は見えなくともアンドロメダと分るくらい、アウトラインは『アンドロメダ』w

続いて、福井氏のインタビュー。
最初の方はオリジナル版『ヤマト』『さらば』の福井氏なりの分析が多くを占めているのですが、これがかなり読み応えがあります。
更にこの分析が『2202』の根底へと転じるのですが、非常に長文であることもあって、それを抜粋で紹介するのはかなり難しいです。
下手に伝えて誤解を招くのも本意ではないので、はっきりと分る部分のみ取り上げます。

・テーマは『愛』(言葉にして口にするのはすごく抵抗がある(恥ずかしい)とも照れ笑いしながら仰ってます)。今や濫用され過ぎて陳腐化してしまった言葉だが、少なくとも一作目と『さらば』に至るヤマトを衝き動かしていたのが『愛』であった以上、そこはてらうことなくやるしかない。今風に言い直すなら『試される愛』ということになる。
・タイトルが『2202』となったのは、Part2である『2』を強調したかったから。そうすることで、『さらば』と『2』どちらの結末にも行く可能性を含ませた。
・舞台を2201年としなかった理由として、前作とのインターバルが1年というのはあまりに短すぎる。その点では2年、3年でも焼け石に水だが、そこはちょっとした仕掛けがしてある。
・『2』をそのままリメイクすると『さらば』からの水増し感が際立つので、基本は『さらば』を原作としつつ前述のテーマを睨んだストーリー及び設定の改変、再定義を行う。
・オリジナルを周到に再現している部分と、全く別物の部分が混在している。しかし、トータルで見ると『2199の続き』『さらばのリメイク』として理解いただける。
・(設定を)改変するのは『2199』の残した宿題をこなすという事情もある。
・宿題として大きいのは何と言っても波動砲問題、他には雪の記憶喪失問題もある。
・作品は26話の構成。
・復興する地球で居場所をなくしてゆく古代たちは疎外感、閉塞感、絶望感を感じている。
・地球は沖田とスターシャの交した約束を平然と反故にして、波動砲万歳な世界になりつつある。
・『さらば』や『2』は導入部から事が始まるまで結構な『間』があったが、2202は最初から飛ばしていく。
・『2199』を否定する気持ちは毛頭ない。
・だが、スタッフの陣容も変わった以上、変更を期待されるところは少しずつ変えている。変更の基本は『ガンダムUC』と同様、オリジナルの空気に戻す方向。
・とはいえ、2199のキャラがガラッと変わるということではなく、前作から三年を経て――それも精神的にかなり過酷な三年を経て――外見も内面も変わるべくして変わったという体でオリジナルに近づけている。設定的に矛盾するようなことは一切行っていない。
・2202は密度感とスピード感と共に、ヤマト元来の浪花節も入ってくる。
・2016年2月25日現在。第10話の脚本を書いている。
・2017年の頭から公開できるように頑張っている。
・「『さらば』は感動的である反面、悲しい側面も多く、不安な想いのファンも多いのでは?」というインタビュアーの問いかけに対し、「“現代の人の心に寄り添った物語を作っています”とだけ言っておきます」と答えられた。

概ねこんな感じでしょうか。
誤情報の原因になったと思われる部分も大体分りましたw
まぁ、確かにインタビューは6ページもある長文ですので、短い抜粋で意図を取り違えないように伝えるのはかなり難しいかもしれません。
さて、これで皆さんの不安も多少は解消されましたでしょうか?・・・・・・え?不安が増した?誰だ、まだそんなことを言ってるのはw

冗談はさておき、昨日のキービジュアルからの妄想で述べました波動砲と地イ和親条約の扱いについては、悪い意味で予想が当ってしまったようです。
まぁ、一度は絶滅寸前にまで至ってしまえば、しかもヤマトが旅をしている一年間も地下空間でギリギリの窮乏生活を送っていれば(『方舟』でもそうした状況が描かれている)、そう簡単には理想主義に傾倒できないのも無理ないですかね・・・・・・。
イスカンダルとの条約が破棄、若しくは隠蔽や形骸化されているのであれば、残るハードルは波動コアのみか・・・・・・。

また、キービジュアルから受ける印象そのままに、作品世界はハードさを増すようです。
2199って、『もうすぐ絶滅するかも』って悲壮感や焦燥感、“重さ”みたいなものが良くも悪くも非常に薄かった訳ですが(“重さ”を重視すると、キムタクヤマトみたいな雰囲気と絵面になる)、2202では雰囲気的な重さが増すような気がしますね。
私的にはその辺りにはあまり抵抗はないんですけど、皆さまはいかがでしょう?

あと、HPでも公開された福井氏のコメント『自らが語り、自らが壊してしまったメッセージ』が何を指すのか、インタビューを読むまでは見当がつかなかったのですが、今はボンヤリとではありますが、想像できるようになりました(間違ってる可能性も高いけど)。
一作目でガミラス本星を壊滅させた後に、主人公が『戦う事よりも愛し合う事』の大切さを悟り、それを劇中で言葉にして語ったのに、『さらば』を含めた後続の作品で敵本星や存在銀河ごと破滅させるような『戦い』をヤマトに演じさせたことを仰ってるのかなぁ・・・・・・と個人的に思ったりしました。
『(大切なのは)愛し合う事だったんだ』という部分は2199の時に出渕さんが『唐突過ぎる』と仰っていた部分でもありました。
2199では全編を通じて『異星人とも分り合う(愛し合う)ことができる』という事をテーマの一つとしてきましたし、『方舟』は本編で紡ぎ続けたそのテーマの昇華だったと思います。
もしそのテーマが引き継がれるのなら・・・・・・2202は『さらば』のように都市帝国を丸ごと吹き飛ばすような戦いではなく、圧政者・征服者としての大帝をガトランティス人とも(もちろんガミラス人やイスカンダル人、ジレル人とも)協力しながら倒すような戦いになるのでは・・・・・・とか妄想したり。

えーーー、最後にもう一度言いますが、私の予想は全く当たらないことで有名ですので、悪しからずw

あ、そうそう、先ほど小林誠さんが、アンドロメダのデザインを玉盛順一朗さんが担当されていることが明言されました♪(^o^)
これは大期待ですねっ!!ヽ(^◇^*)/ ワーイ

さて、今日までは奥さんが子供を連れて実家に帰っていたので、ハイテンポで記事を更新してきましたが、明日からは通常モードに戻ります(^o^)
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