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Channel: 我が家の地球防衛艦隊
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宇宙戦艦ヤマト2202 第五章 土星沖の地球防衛艦隊について考える①

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さてさて、第五章ネタバレ記事の第二回です。

あ、その前に模型情報ですが、第五章のラスト(というか予告で)登場したヤマト型三番艦『銀河』の1/1000キットが9月に発売されるそうです。
第五章上映中のなんばパークスシネマには、試作モデルが飾られているそうで(展示だけで言えばメカコレD級主力戦艦やコスモタイガーⅡも)、どうやらこれが久しぶりの1/1000キットになるみたいですね。
5月がメカコレ/アポロノーム、6月がメカコレ/コスモファルコン(アポロノーム機)、8月がメカコレ/ツヴァルケ(ガミラス大使館員機)・デスバテータですから・・・・・・ん?7月は発売がないのかな?
ちなみに、公開中の5章にはコスモファルコンもデスバテーターも登場していないことを思えば、言葉は悪いですが何のポリシーも感じられないラインナップですね。
そして、オリジナル版にも登場していなければ(復活篇DCのムサシの存在はありますが、殆どの人にとっては何それ?でしょう)、2202劇中でもまだ何の活躍もしていない銀河を第六章公開前にいきなり1/1000で売り出して、どんだけ売れるっていうんでしょうね?(^o^;)
てか、新しいキットが発売されるたびに、せっせとアンケートで主力戦艦やコスモタイガーⅡ、ノイ・デウスーラやガトランティス艦のキットを出してとリクエストしている人にしたら(気の早い人はパト艦や護衛艦をリクしている人もいるでしょうけどw)、藪から棒に出てきた1/1000キットにポカーンとしてしまったと思います( ゚д゚)ポカーン
まぁ・・・・・・もう別にどうでもいいけど。

さて、ではここからがようやく本題です。
公開中の第五章では、地球艦にも幾つもの新顔が加わってきました。
件の“銀河”は置いといて、まずは時間断層中にいたラボラトリー・プロメテウスです。
時間断層内に常駐している時間断層の制御機という重要な役どころなので、あのタイガーロープみたいなカラーリングも、警戒色(警告色)と考えれば、好き嫌いはともかく納得できなくもないです。
この艦の中では次元エナーシャルキャンセラーの効果で生命維持が可能ということと、ラボラトリー(研究所)という名称からすると、拡散波動砲とか重力子スプレッドとか、そんな短時間でどうやって開発したんだ!?と思っていた新装備は、悉くこの艦内で開発された可能性もありそうですね。



二番目はみんな大好きパトロール艦です。
護衛艦と同じ全長(113.3m)と言う誤情報も流れましたが、正しくは188mという納得のサイズでした♪(*^^)v
パンフレットを見ると『軽装甲巡洋艦の巡視仕様』とありますので、純粋な軽装甲巡洋艦も存在するのでしょう。
当然そのデザインは、“さらば”“2”の巡洋艦なんだと思います。
艦首の波動砲は『小型の波動砲』ということですが、エンケラドゥス守備隊の戦闘を見る限り、拡散波動砲としての使用はできないようですね。
尚、この『小型の波動砲』ですが、全長の誤情報の元となったファンクラブ会報誌では『波動噴霧砲』と表現されていました。
でも、他の媒体ではこの表現を見ないですね。
以前にもこうしたことはあったので、会報誌の情報元は少し古い情報を元にしているのかもしれません。



三番目は護衛艦。
“さらば”“2”に登場した護衛艦は、艦首砲が波動砲なのか大口径ショックカノンか所説ありましたが、2202版は小型波動砲とはっきり明示されました(残念ながら今のところ劇中の発砲シーンはありませんが)。
HPには乗員数は士官6名、下士官38名とあります。
“兵はどうなんだ?”というツッコミは置いておくとしても(笑)、2199ゆきかぜの乗員数(最低24人)やアンドロメダ級(約200名)からすると、このタイプは思ったほど自動化・省人化が進んでいないか、新世代艦艇の中でも初期に設計された艦なのかもしれません。
パト艦にしても乗員数は55名と結構多い訳ですが・・・・・・この辺りはアンドロメダ級を作品冒頭に登場させ、逆にパト艦や護衛艦は後半まで出さなかったことでの、設定の混乱がありそうな気もします。

ところで・・・・・・なんでHPのメカニック紹介ページには主力戦艦がないんでしょうね?(^_^;)
プロメテウスは載ってるのにw
その主力戦艦(ドレッドノート級)ですが、第五章ではあちこちから湧き出すように大量に出現してきた訳ですが、一体何隻くらい存在していたのでしょう?

で、実際に数えてみることにしましたw

バルゼー麾下の第七機動艦隊との戦闘中は、艦隊が分散していたり乱戦という事もあって、とても数えられないので、白色彗星登場後のプランM――マルチ隊形の状態で数を数えてみました。
隊形の中心には五隻のアンドロメダ級が存在し、各A級の左右に各二列でD級が並ぶ布陣です。



↑アンドロメダ級の側面に並んだD級を端まで捉えているのはこのカットだけだと思います(本画像は、BDを映したテレビ画面をスマホカメラで撮影したものです)。
下列は艦橋トップのレーダーの数、上列は艦底のウィングの数で大体の数を把握できます。
私が数えたところでは、27隻前後ですね。
各艦が放った収束波動砲を、重力子スプレッドで更に収束させるという高度な射撃統制を行っているので、発射隊形はできるだけ左右バランスを均等に取っていると思いますから、ここはシンプルに画像で捉えた数から掛け算をしてみましょう。

5(A級の数)×4(A級左右上下の列数)×27(一列のD級の艦数)=540隻

D級の艦数を1列/25~30隻と幅を見れば、500~600隻といった感じでしょうか。
“さらば”劇中で地球戦艦の数は『36隻』と説明されるシーンがあったことを思うと、とてつもない隻数ですねw
とはいえ、サイズであれ数であれ見てくれ重視で演出過多の気のある2202の場合、どこまで信用していいか分からないですけど(^o^;)

えーーー、今日はこのくらいで。
次回は土星沖海戦を戦術面から見ていきたいと思います(^o^)

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宇宙戦艦ヤマト2202 第五章 土星沖の地球防衛艦隊について考える②

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さて、今日は先週に続いて土星沖海戦その②ですね。
前回は艦艇について述べましたので、今回からいよいよ土星沖海戦の展開について述べていきたいと思います(^o^)

大量のカラクルム級が土星に出現し、それをエンケラドゥス守備隊が地球軌道で待機中の防衛艦隊主力に通報します。
防衛艦隊主力は、土星に現れたガトランティス艦隊が白色彗星本隊の前衛であり、本格侵攻が開始されたと判断、決戦発動を命じます。
その判断に殆ど躊躇がなかったのは、山南さんが言ったように“銀河”のAIが事前にこの展開を示し、それが蓋然性が高いと判定されていたからでしょう。

そして、ガトラン艦があまりに大量にワープアウトしてきたことで、通信障害まで発生しているエンケラドゥス守備隊ですが、あっという間に窮地に陥ってしまいました。
大量のカラクルム級に半包囲され、激しい十字砲火を浴びてしまいます。
波動防壁を展開することで辛うじて持ちこたえていますが、殆どタコ殴り状態です。
それでも何とか一矢報いようと、隊列前方のパトロール艦と金剛改Ⅱが艦首の小型波動砲の発射態勢を取りますが、その間にも波動防壁を貫かれた何隻かが爆散します。
結果的に、数隻が波動砲の発射を果たしますが、小型且つ収束型の為、戦場を動かすような戦果を挙げることはできません。

以前の記事にも書きましたが、エンケラドゥス守備隊は『はりつけ部隊』と思われ、その任務は警報と敵戦力の誘引、遅滞戦闘であるであろう事を考えると、あまりに多勢に無勢で無駄にも思えるかもしれない戦闘ですが、こうした展開も仕方がないと思います。
彼らの任務は敵を見つけ、味方を呼び、味方が到着するまでの時間を稼ぐことなので。

とはいえ、もう少し戦い方には工夫があっても良かったという気もします。
たとえば、波動砲を撃つにしても、それは拡散射撃が可能なDクラスが行い、そのエネルギー充填時間を稼ぐ為に、パト艦や金剛改が波動防壁を展開しつつ“壁”になるという感じでしょうか。
これは第五章全体に言えることですが、波動砲射撃前のエネルギー充填プロセスが随分と過少に――てか、そんなもん端から存在しないかのようにバッサリと切り落とされていますので、エネルギー充填が間に合うかどうかのドキドキを感じられるとすれば、戦力的に劣勢なこの時が一番良かったと思うのですが。



また、根本的な疑問として、あの場であんな完璧な半包囲を受けるくらい真正面からカラクルム級の圧迫を受ける必要があったのかとも思いました。
適当に距離を取りながらお茶を濁すような砲撃を行って、主力が到着するまで時間を稼げばいんじゃないの?とか。
どう考えても、あの場に現れたカラクルム級は千の単位を軽く越えており、いくら波動防壁があっても、50隻にも満たない僅かな守備隊では、一瞬で揉み潰されて大した時間稼ぎにすらならないでしょう。
でもまぁそこは、短時間で次のワープを行われてしまい、ガトラン艦隊が地球近傍にまで達してしまうことを恐れた――と考えることにしましょうか。
スペック的にそんな短時間に次のワープが行えるとは思いませんが、そうでもしないと絵面的に盛り上がりませんし。
また、出現後のガトラン艦隊の機動(突進)が早過ぎて、(守備隊は)あっという間にガトランの隊列に呑み込まれた・・・みたいな台詞が一言あるだけで、印象も随分と変わるのですけどね。

さてさて、その後の戦場ですが、ナスカ級と初登場の超大型空母――アポカリクス級が出現します。
しかし、コスモタイガーⅡ隊の奇襲でナスカ級は枕を並べてボカ沈。
この点については前回の記事でも触れました。
命令順守の攻撃隊がナスカ級に固執した故か、底抜けの“幸運”故か、その巨躯にもかかわらず攻撃対象から外されたアポカリクス級は、イーターⅠを発艦させます――が、正直CTⅡ隊の奇襲を逃れた点も含めて無理やり感が強いです。
圧倒的な戦力差故に壊滅は時間の問題だったエンケラドゥス守備隊に、あまり数のない(しかも自爆兵器故に一度出撃させたら二度目はない)イーターⅠを放つことは戦術的に意味がない、はっきり言えば無駄に近い行為です。
このシーンですが、『超大型空母の甲板を回転させる』『イーターⅠを活躍させる』ためにかなり無理をしている気がしますし、しかもバルゼーの無能さが一層際立ってしまいます。
地球の主力艦隊が戦場に到着して以降の土星沖海戦/後半戦については次回に回しますが、このバルゼーの無能・・・・・・とまでは言えなくても、強敵ぶりがない点は、第五章の物足りなさの一つです――何と言いますか、敵がある程度強くないと、戦闘シーンって盛り上がらないじゃないですか?

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1/1000 波動実験艦 銀河の予約が開始です 宇宙戦艦ヤマト2202

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さて、5月の静岡ホビーショーで目隠し展示され、その後、公式に発売が発表された波動実験艦 銀河の1/1000キットの予約が開始されました。


う・・・・・・ん?公式サイトやバンダイホビーサイトの画像では、正直あまりカッコいいと思わなかったのですが、今回のCG画像は雰囲気(質感?)がグッとよくなった気がしました。
でも、この主艦体の小さな小窓というかスリットは、電飾発光に対応しているのでしょうか?
もし対応してなかったら、改造で電飾しちゃう方がたくさんいらっしゃりそうですがw



艦橋周りの密度感もいいですね。
馬鹿デカいドームについては賛否両論あると思いますが、当然ただのガラス張りではないでしょうし(新型の防御システムとか、表示システムとか)、“実験艦”という特殊なカテゴリーを思えば、それもありかな?と思ったりしています。



でもまぁ、さすがにこのシャチハタは私には無理かなぁw
この“銀河”の漢字がなく、国籍マークだけで良かったと思うのですが。
シャチハタに比べれば地味ですが、懐かしい錨マークも復活していますね。
あと、某作(?)のムサシに対応したデカールが付属するなんて噂も・・・・・・。
うーん、『きっとこれは復活篇へ繋げる布石に違いない!』と発狂される方も多いかもしれません(^^;)

いかんせん、まだ劇中の活躍も見ていないので思い入れがわかず、キット紹介はこの程度です
正直、『なぜこの時期に、この艦が発売されるのか?』という気持ちは拭えませんが、まぁ決定は決定です、きっと海よりも深い遠謀深慮があるんでしょw
既に機種転換が完了し5章には影も形もなく、母艦すら沈んだコスモファルコンのアポロノーム機が今頃(6月)発売されるのも、8月に5章で墜落したツヴァルケ(キーマン機)が発売されるのも、我ら素人には思いもつかない販売戦略があるに違いありませんww
銀河については、まだ劇中登場シーンは予告の数秒間だけの艦がどれだけ売れるのか、楽しみを通り越して心配になるくらいですwww

きっとこの後、ヤマトツートン・カラーのアンドロメダZZZや、ブラックアンドロメダBBB、ガミラス仕様のアンドロ空母型、ヤマトの第二次改装型等、ヤマトとアンドロメダのバリエーション・カラバリキットが目白押しになりそうですね。
あーでも、ほぼ単色のブラックアンドロメダはともかく、ZZZやガミラス空母型は既存キットのパーツ分割では、成型色でカラーリングを再現するのは難しそうなので、最悪はデカールのみが対応とかになるのかもしれません。
まぁ、莫大な金型代の回収を考えれば、そうした商法もある程度は仕方がないとも思いますが、あからさま具合が限度を超えると、さすがにそっぽを向かれてしまうと思いますし。
てか、大量に並べるにはアンドロメダは設定全長がデカすぎるんだよ・・・・・・ブツブツ。
で、きっとパト艦や護衛艦は、それらヤマトやアンドロメダの眷族たちの売れ行き次第と、またしても我々は脅しを受けるんでしょうねwww
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予告『宇宙戦艦ヤマト2199外伝 第二次火星沖海戦(仮題)』

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タイトルからして何事かと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、少し前からツイッターで呟いています通り、先日アリゾナの設定妄想を動画化していただいたFGT2199さんと新作の制作を開始しています。
FGT2199さんのアリゾナMMD動画は↓こちらです。



新作のお題は、『宇宙戦艦ヤマト2199』で地球艦隊が初めてガミラス艦隊を破ったとされる『第二次火星沖海戦』です。
えーーーー、出渕さんが、いつまで待っても外伝を作って下さらないので、自分たちで作ることにしたのです(ごめんなさいっ、大嘘ですw)

制作は一か月ほど前から開始していますが、海戦の舞台を何年にするかからしてとても悩みまして、最初は2197年で書き始めたものの、公式設定との間の矛盾を解消できず、結局は2193年に変更することにw
ただ、2193年を舞台にすると、それはそれで解釈に悩む設定も出てきて、先日まで七転八倒していました(^_^;)
それでもようやく、最後までのプロットが固まりましたので、自分自身に発破をかける意味で、ブログに制作予告を上げてみることにしました。

ちなみに、第二次火星沖に係る公式設定を幾つか挙げてみますと・・・・・・(出典は主に各章パンフと設定資料集)。

・加藤はガミラス機8機を撃墜し、最年少のエース(撃墜王)に
・山本(兄)は偵察行動中に戦死
・古代(兄)はキリシマの新任砲雷長
・沖田の息子は戦死
・金剛型と村雨型が改装され、陽電子衝撃砲が搭載されたのは2190年代後半
・8隻が建造された金剛型の内、5隻は外惑星防衛戦で喪失、残る2隻は第一次火星沖で。第二次火星沖時点の残存はキリシマ1隻。

正直、未だに海戦が2197年あたりに行われたと考えた方が妥当と思われる設定も結構あります。
もしや、2199の制作側にも何らかの設定の混乱があったのかも?と思ったり、思わなかったり。
とはいえ、そんな微妙なところも知恵を絞って納得しちゃうのが古参ヤマトファンの嗜みですから、第二次火星沖海戦についてもそんなノリで頑張って消化しようと思いますw

尚、本ブログで公開予定の文章は、FGT2199さんが制作されるMMD動画の原作という位置づけになります。
ただ、文章という量的制約があまりない媒体である点を活かして、開戦とその経緯から追いかける形で第二次火星沖を描いていきたいと思います。
なので、2191年の開戦から第一次火星沖海戦までを『前編』、第二次火星沖海戦を『後編』として公開することを目論んでいますw

公開時期についてはまだ未定ですが、できれば暑い間には公開したいなぁ・・・・・・と思ってます(^_^;)
いやまぁ、遅筆で定評のある私が言うと、それこそ鬼が笑うよなぁ・・・・・・。

正直を言えば、私などの手には余る難しい課題ですが、第1章の公開から方舟での完結までの2年と8か月、存分に楽しませていただいた『宇宙戦艦ヤマト2199』という作品へのお礼と感謝の気持ちを込めて全力で書き上げたいと思います。
また、本作の制作にあたりましては、FGT2199さんは勿論、沢山の方から御支援や応援をいただいております。
まだ公開は少し先ですが、楽しみにお待ちいただけましたら、幸いです(^o^)

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宇宙戦艦ヤマト2199外伝「第二次火星沖海戦」の予告動画が公開!!

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先日制作中を予告しました第二次火星沖海戦の予告動画をFGT2199さんに作成いただきました♪
実はこの予告動画、動画内の短文やセリフ、BGMについては、私の希望に沿って作っていただいています\(^_^)/
作り上げていただいた動画があまりにカッコよかったので、我ながら勘違いしてしまいそうですが(笑)、予告動画全体の完成度はFGT2199さんの技量とセンスに依ってますので、その点お間違えなく(^o^)
ここ数日、予告に使う文章をずっと考えていたのですが、私は普段は説明調の文章しか書かない(書けない)人なので、特に人物のセリフを考えるのが楽しかったです(今回の一番のお気に入りはシュルツのセリフですw)。
いやー、こうなってみると改めて小説を書ける方が本当に羨ましいし、憧れます♪(*'▽')



それと、クレジットを見て速攻でお気づきになられた方も多いと思いますが(特にこのブログの読者の方々はw)、本当にこの作品は色んな方のお力をお借りして作りこんでいますので、完成と公開を楽しみにお待ちいただけましたら幸いです(^o^)

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宇宙戦艦ヤマト2199MMD外伝“第二次火星沖海戦”――序章

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以下の文章は、後日ニコニコ動画MMD杯ZEROにて公開予定の『宇宙戦艦ヤマト2199MMD外伝“第二次火星沖海戦”』の前日譚にあたります。
より具体的には、ガミラス戦争開戦前夜から第一次火星沖海戦に至る過程を描いたものです。
各種設定は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』及び『宇宙戦艦ヤマト2202』に基づいていますが、公式設定では描かれていない部分や矛盾を感じる部分、特に個人的趣向を優先したい部分については、独自設定を採用していますので、予めご了承下さい。
また、表現媒体の違い故に、後日公開となりますMMD本編とも多少設定・展開が異なる部分がありますことも合せてご了承願います。



【序】
 2191年に勃発した地球と大ガミラス帝星の戦争(地球側呼称:ガミラス戦争)は、地球人類が初めて経験する外宇宙文明との全面戦争だった。
 だが、その初戦である天王星沖海戦において、両国の軍事・科学技術力に短日では埋めようのない圧倒的格差が存在することが判明する。僅か数隻と思われた異星人の艦船に、絶対的自信をもって送り込んだ二百隻余りの精鋭宇宙艦隊が完膚なきまでに叩きのめされたのである。
 そこで発生したあまりに大きな人的・物的損害に、開戦前、政府・市民がこぞって侵入者撃退を叫んだ“熱狂”は完全に霧散、地球圏全体が強大な外宇宙からの侵略者に怖気をふるった。

 開戦時、警備行動と称して国連統合軍が天王星系に派遣した戦力は、内惑星艦隊を中心とした彼らの保有する宇宙軍事力の実に50%、それも優良部隊ばかりを選りすぐった精鋭だった。
 その点、地球は十二分に“やる気”だった。
 後世からすると、そのあまりにも(ある種、楽観的なまでの)好戦的姿勢に驚かされるが、当時の地球には積極的にならざるを得ない事情が存在した。
 独立を目指した火星との二度に渡る内戦(第一次/第二次内惑星戦争)には勝利したものの、その後に訪れたのは地球経済圏全体を覆い尽くすような大不況であった。
 火星が行った、隕石を質量兵器として用いた前代未聞の開戦奇襲攻撃は、地球・月のインフラに甚大なダメージを与えると共に、一般市民にも多数の犠牲者が発生したことで地球の市民感情が奔騰、為政者たちは開戦早々、自国民に対し勝利後の火星への厳しい懲罰――各種開発の凍結や強制移住を含む人口削減――を約束せざるを得なかった。しかし、戦争が地球の勝利で終結し、実際にそれらの懲罰的措置を実施するにあたり、それが地球圏全体の経済リスクとなり得るという懸念が各国の財務関係者から示された。だが、戦争の終結によって求心力を失いつつあった各国首脳は、未だ戦争の記憶が生々しいこの時期に“金”と“景気”を理由に公約を反故にすることはできず、その結果、火星に対する懲罰的措置は断行されたのである。
 そして、各国の財務担当者が限定的と予想した不況は、後に『地獄の釜の底が抜けた』と称される程の凄まじい経済的損失を伴って具現化した。
 地球の各国政府は国連調整の下、大損害を受けた地球・月インフラの復旧を復興特需として呼び込むべく様々な経済政策を行おうとした。しかし、第二次内惑星戦争前、火星圏は最も開発投資が盛んなホットスポットであり、そこに投じられていた地球圏の余剰資金は、戦争と戦後の開発放棄によって完全に焦げ付いた。加えて、既に各国は火星との戦争で膨大な国家負債を抱え込んでおり、国家間での国債の買い支えも最早不可能な財政状況だった。
 つまり、当時の地球圏からは一時的に余剰資金が失われており、市場に購買能力が存在しない以上、各国がどれほど国債を発行しても意味はなかった。
 その結果、地球圏は未曽有の大不況に突入し、各国で大き過ぎる政治問題、経済問題と化した。当然、市民からの不満も天井知らずであり、中でも大量に強制移住させられた旧火星市民は地球において最底辺の地位に甘んじざるを得ず、地球市民による様々な差別や迫害、酷い場合にはコミュニティー単位での私刑事件すら発生した。勿論、独立志向が旺盛な上に、強制移住に対する怒りも大きい旧火星市民も黙っておらず、団結してこれに対抗した為、各地で軋轢や衝突が頻発、治安の悪化をはじめとする大きな社会問題となった。
 そうした広範な市民からの不満は政治へも向かい、幾つもの国で政権交代が行われ、体制の刷新が図られた。しかし、一国家レベルでは抗いようのない外的要因を前にしては、大きすぎる期待を受けた政権交代でさえ、更なる不安定化の要因にしかならなかった。
 2190年代に入ると、多くの国で移り気な民意に国政が左右される衆愚政治化が進み、過激な発言での人気取りに長けた政治家が舌先三寸で首脳にまで上り詰めるなど、政治家の矮小化と国民の右傾化が世界的傾向としてはっきりと認識されるようになっていた。



 天王星軌道に設置された監視ステーションが、外宇宙から接近してくる複数の存在を捉えたのはそんな折のことだった。大遠距離からの初期観測の結果、それは彗星や隕石の類ではなく、明らかな人工物――それも何らかの推進力を有する“船”だと判明する。
 当初、国連及び地球の主要各国は、その“船”を第二次内惑星戦争時に太陽系外に逃れた火星独立軍の残党ではないかと疑い、自国軍に対して即座に警戒態勢を取るよう命じていた。そうした状況は程なくして地球市民の知るところとなり、第二次外惑星戦争時の甚大な被害を記憶している市民たちが強い不安に駆られた結果、旧火星市民に対する風当たりや市民間の軋轢が深刻さを増した程だった。
 幸い、その後の各国軍による徹底した観測とデータ解析により、天王星圏へとゆっくりと近づきつつある謎の“船”は、地球由来のものとは全く異なる技術体系の産物であることが証明され、旧火星市民に対する市民感情もようやく平静を取り戻した。しかしそれでも、各国政府の発表を陰謀だと頭から決めつける者、火星人が異星人に救援を求めたのだと荒唐無稽な主張する者も多く、それどころか旧火星市民コミュニティーに対するテロ行為に走る者すら少なくなかった。だが、そうした“狂信の輩”による過激な政治行動やテロリズムによって、収まりかけていた市民の不安感情は再び揺さぶられ、これに引きずられるように各国内政は更に不安定さを増していった。
 そんな中、市民の間から『異星人であれ何であれ、それが危険な存在なら吹き飛ばしてしまえ』という極めて過激且つ攻撃的な主張が台頭し始める。深刻な不況と社会不安、それらに対する大きすぎるな不満が長期に渡って滞留し続けたことで、人間の理性や健全な社会常識は脆弱化し、極めて直截的で動物的な(攻撃的な)反応を是としてしまったのである。
 そして、当時多くの国のトップを占めていた衆愚政治家たちは、急速に台頭した危険な市民感情を鎮静化するどころか、自らそれに迎合し、更に煽り立てた。彼らにしても、この状況は絶好のチャンスだったからだ。
 外敵を作り出すことで行き詰った内政問題を有耶無耶にする――人類史上、何度も繰り返されてきた、手垢のついた政治的詐術。禁断の果実とも称されるそれは、殆どの場合、狂ったような熱情と退廃の中でもぎ取られるものと相場は決まっていた。
 その日、緊急開催された国連安保理もまた奇妙なまでの熱気と熱狂に支配されていた。各国代表は、異星からと思しき謎の侵入者に対し、地球圏の平和を守れるのは我々だけであるという空疎な主張を繰り返し、万雷の拍手がそれに応えた。接近者の正体が分らない以上、より慎重な対応が必要だと主張する意見も存在したが、その声はあまりに小さく、僅かだった。
 こうして、最早討議にも値しない狂騒の中、圧倒的多数の賛成により国連宇宙海軍内惑星艦隊の動員と天王星系への警備派遣が決定されたのである。



 僅か数隻の侵入者の“船”に対し、天王星系に派遣された地球戦力は各国から抽出された優良部隊ばかり二百隻にも及び、主要各国首脳は外宇宙からの侵入者撃退に強い自信を持っていた。それ故に、領域侵犯を警告する地球側の通信に対し、侵入者が応じる気配がないと見るや、即座に実力での排除命令が下された。
 これに驚いた国連宇宙海軍の艦隊指揮官は、排除命令――実質的な攻撃命令はあまりに性急過ぎるとして反対の意見具申を行ったが、国連安保理の下部組織である国連宇宙防衛委員会は指揮官の更迭を行ってまで命令を実行させた。
 結果は――あまりにも無残であった。
 僅か数隻と判断された異星船は、実際にはその後方に五十隻もの艦隊戦力を潜ませており、それらが地球側の先遣艦――村雨型宇宙巡洋艦“ムラサメ”――の先制攻撃と同時に戦場に急迫、地球艦隊に襲いかかったのである。
 勿論彼らは火星独立軍の残党などではなく、正真正銘の外宇宙文明、それも技術レヴェルで言えば少なくとも数世紀は先を行く先進文明の保有者たちであり、彼我の攻撃力、防御力、機動力の差は懸絶していた。
 僅か数時間の戦闘で、地球各国が選りすぐった最精鋭の宇宙戦力は、損耗率80%を超える甚大な損害を受けて壊滅した。
 『天王星沖海戦』と命名された一連の戦闘の結果、国連宇宙海軍は一線級の機動戦力の多くを失っただけに留まらず、膨大過ぎる人的損失から、組織としても半身不随の状態に陥った(事実、本海戦後一年近くに渡り、国連宇宙海軍の作戦能力・作戦指導能力は酷く低下した)。
 一方的な敗北と大きすぎる損害に驚いた国連宇宙防衛委員会は、開戦第一撃を地球から行ったという事実を厳重に隠匿すると共に、警備活動中だった国連宇宙海軍は明確な侵略意図を持った外敵から、卑怯にも先制奇襲攻撃を受けたという発表を各国市民に行うことを決定。六大州及び各管区の軍務局が中心となって、開戦及び先制攻撃の実情を知る関係者に、半ば脅迫まがいの方法を用いてまで厳しい緘口令を敷いた。天王星沖で死力を尽くして戦い、辛うじて生還した艦隊指揮官の中には、これらの処置に激怒し、激しく抵抗する者もいたが、そうした者は外惑星の基地への転属や、酷い場合には予備役編入といった措置が採られ、完全に封殺されてしまった。
 しかし、それらの強硬手段によって、国連宇宙海軍は戦場のみならず後方でも実戦経験豊富且つ優秀な高級指揮官多数を失う結果となり、それはこの後の戦いにおいても、決して小さくない負の影響を地球軍事力に与え続けることになる。

 こうして内政的な帳尻は強引につけられたものの、“外的要因”はそうはいかなかった。仮にこの時点で、侵入者改め侵略者たちが連続した攻勢を発起したならば、実戦部隊の多くを喪った国連統合軍に抗う術はなく、太陽系は容易に制圧されるであろう事は疑いようがなかったからだ。そして、軍事的定石で言えば攻勢側のこうした行動は寧ろ当然だった。
 しかし何故か侵略者たち――大ガミラス帝星国防軍――は動かなかった。

 一般的にはワンサイドゲームとして知られる天王星沖海戦であるが、その実際は大きく異なる。
 確かに、サレザー恒星系第四惑星を出自とするガミラス軍の科学技術・軍事技術力は地球からすれば隔世の感を覚えるほどに圧倒的であり、本海戦におけるガミラス艦艇の喪失は“ゼロ”であった。しかし、何らかの損傷を受けた艦は海戦参加艦艇の実に半数近くに及んでおり、海戦後の戦場の支配権をガミラス軍が掌握していなければ、放棄する他ないと判定される程の大損害を受けた艦まで存在していたのである。
 ガミラス軍にとっての驚きは、地球側の戦技と戦意の異常なまでの高さにあった。
 確かに地球艦艇は、ガミラス艦艇と比べて攻撃力・防御力・機動力いずれの面においても比較にならない程劣勢であったが――全く無力ではなかった。
 その砲撃は、威力はともかくあらゆる距離からガミラス軍を上回る命中精度を示していたし、中小艦艇は劣速にもかかわらず僚艦との巧みな連携と陽動でほぼゼロ距離まで肉薄、砲雷撃を戦隊単位で集中してきた。更に、駆逐艦の中には艦首装甲翼やロケットアンカーを直接ガミラス艦の艦橋に叩きつける艦まで存在した程だ。
 本海戦に投入された地球艦隊は、第二次内惑星戦争を戦い抜いた豊富な実戦経験と、それに裏付けられた極めて高い技量、戦意を有しており、敵軍との圧倒的な技術力格差にも怯むことなく、技量の限りと死力を尽くして戦い抜いたのである。そしてそれが、予想以上に多数且つ深刻なガミラス艦艇の損傷に繋がっていた。
 とはいえ、ガミラス側に豊富な予備戦力があれば、更なる攻勢も十分に可能な状況であり、事実、現地軍指揮官――第七五七空間機甲旅団長バルケ・シュルツ大佐もそれを強く望んでいた。しかし、彼の部隊は、その後数ヶ月間にも渡って望まぬインターバルを強いられることになる。

 大・小マゼラン銀河に覇を唱える巨大星間国家“大ガミラス”と言えど、天の川銀河オリオン腕辺境のゾル星系――太陽系はあまりに遠すぎた。
 驚くべきことに開戦時、太陽系は直近のガミラス軍基地から五百光年もの距離を隔てており、つまりその戦場は、未だ各地で膨張を続ける大ガミラス帝星が長く長く伸ばした腕――その最先端だったのである。
 かの地で維持可能な兵站能力では、十隻単位の小艦隊を限定的に展開するのが精一杯であり、天王星沖海戦に投入された五十隻余のガミラス艦艇も、一年以上をかけた綿密な計画に基づき整備、集積された戦力であった(開戦にあたり、先制の第一撃を放ったのは地球側であったが、ガミラスがその誘発を企図していたことは、こうしたガミラス側の戦備準備からも読み取れる)。
 当然、そうしたピーキーな戦力投入に対し、開戦後の作戦展開において深刻な戦力不足が生じかねないと強い懸念を表明する司令部幕僚も――作戦参謀ヴォル・ヤレトラー少佐を筆頭に――存在した。しかし、敵軍の最も激しい抵抗が予想される緒戦に最大規模の戦力を投入して自軍の損害を最小に留め、健在な戦力を用いて更なる作戦展開を図るという旅団長――シュルツ大佐の強い意向が最後には全てを決した。
 結果的にこの判断は、緒戦において地球側の最精鋭機動戦力を殲滅するという極めて大きな(戦略的価値すら含んだ)戦果を挙げるに至ったものの、自軍もまた予想外の損害と、海戦前から予測されていた貧弱な兵站体制故の継戦能力不足により、更なる攻勢作戦は不可能となってしまったのである。

 もちろん、シュルツ大佐は再三再四に渡り、上級司令部たる銀河方面軍作戦司令部に対し増援と補給状況の改善を求めていた。しかし、司令長官グレムト・ゲール少将の兵站に対する無理解と、旅団及びその構成兵員に対する“偏見”も相まって、それが十分に果たされることはなかった。それどころか、早急な更なる攻勢発起を言い渡される始末だった。
 第七五七空間機甲旅団は、旅団長シュルツ大佐以下全員がガミラスによって保護国化された惑星ザルツ出身者で編成された部隊であり、被征服民族を“劣等種族”と呼んで憚らない当時のガミラス人が有していた度し難い偏見が如実に示された格好だった。
 しかし、優秀な指揮官が常にそうであるように、シュルツ大佐もまた諦めを知らぬ男であった。情勢を無視した攻勢を叫ぶゲール少将に粘り強く具申と要請を繰り返し、遂には幾つかの成果を得るに至る。具体的には――

(1)テロン(地球)攻略は物資・戦力不足故、中・長期戦を前提とする
(2)初期作戦として、ゾル星系(太陽系)外縁部のテロン軍基地を制圧すると共に、プラート(冥王星)に前線基地を設置する
(3)決戦時(旅団要請時)、方面軍司令部直轄戦力の一部を増援として得る

 二等ガミラス人に対する差別意識の強さでは人後に落ちないゲール少将から、これだけの成果を獲得した点だけでも、シュルツ大佐の非凡さが理解できるだろう。彼は、強大な大ガミラス帝星国防軍航宙艦隊の中でも最強の誉れ高いエルク・ドメル中将麾下の第六空間機甲師団で師団長直轄の機甲大隊を任されていた程の男であり、銀河方面軍への転属にあたっての旅団長昇進も、ドメル中将の強い推薦によるものだった。
 “与えられた条件下で最善と忠を尽くす”というドメル中将の薫陶を受けて鍛え上がれた大佐とその幕僚団は、ゲール少将から得た“戦果”を最大限に活かした新たな作戦構想を練り上げていく――。

【冥王星攻防戦】
 天王星沖海戦から四ヶ月後、遂にガミラス軍は攻勢を再開。その最初の矛先は冥王星に向けられた。襲来したガミラス艦隊は損傷艦艇の修理が追いつかず、天王星沖海戦時の半数程度であったが、国連宇宙軍冥王星守備隊――開戦後の増援もままならなかった僅かな数の外惑星防衛艦隊と空間騎兵隊で構成――は僅か二日間で壊滅(降伏)し、冥王星はガミラスの軍門に下った。
 対する地球側は、火星圏に集結していた迎撃艦隊を急ぎ出動させたものの、冥王星への到着はどれほど急いでも三週間の航宙期間が必要だった。
 本来ならば、ガミラスの侵攻目標を的確に予測し、その地に万全の戦力を布陣できるかが防衛戦の成否を決する要諦であったが、ガ軍の侵攻目標を絞り切れなかったこと、初戦の損害があまりにも大きく、戦力の再編を地球近傍で行わなければならなかったこと、更に、積極的な迎撃を行うか否かの基本的な戦略判断が遅れたことが、国連宇宙海軍に極めて大きな戦略的・戦術的劣勢を強いてしまったのである。
 最も重要な戦略判断の遅れの原因はやはり、天王星沖海戦後の国連宇宙軍内部の混乱にあった。戦場での戦死や帰還後の引責や懲罰を含め、あまりに多数の高級指揮官が一どきに失われたことで、宇宙軍全体の指揮統制・決定能力が弱体化し、迎撃するか撤退するかという基本的な戦略判断にすら多大な時間を要してしまったのである。
 当時の状況を考えれば、各外惑星に可能な限りの増援を送りこみ、固守態勢を構築するか、太陽系内の位置関係上、半ば孤立状態にある冥王星及び海王星は放棄、それらの駐留部隊を土星圏若しくは木星圏にまで撤退させるか、地球側に許された実質的な選択肢はその二つしかなかった。だが、国連統合軍及び国連宇宙軍は、そのどちらもを選択することができず、それは結果的に、ガミラス軍に各個撃破の好機を自ら与えたも同然だった。
 単独でガミラス艦隊を迎え撃った冥王星守備隊は、火星からの友軍到着まで持久可能な戦力も、撤退の許可も与えられないまま、短時間で無為に戦力を磨り潰し、迎撃艦隊も万全の防御態勢を敷いたガミラス軍に正面からぶつかる形となったからだ。
 長駆の末、ようやく冥王星宙域に到着した地球の迎撃艦隊は、見事な単縦陣を敷いたガイデロール級及びデストリア級からの徹底した遠距離砲撃によって撃ち竦められてたところを、ケルカピア級とクリピテラ級から成る宙雷戦隊の統制雷撃によってまたしても一方的に叩きのめされた。



 緒戦の砲雷撃戦で三分の一もの戦力を一挙に失い、ほぼ壊乱状態に陥った迎撃艦隊であったが、その中で唯一気を吐いたのが、本戦闘の直前、日本国から国連宇宙海軍に派遣された第一空間護衛隊群(司令:土方竜宙将)であった。
 彼らの前任、開戦時の国連派遣部隊――沖田十三宙将麾下の第二空間護衛隊群――は天王星沖海戦で奮戦空しく壊滅、沖田提督も旗艦艦上で重傷を負っていた。
 根本的な再編成が必要となった二護群に代わり、一護群が新たに国連軍へ派遣されたが、土方提督は冥王星への出撃に際して強硬な反対意見を再三再四に渡り具申していた。曰く――これから行っても間に合わない、と。
 だが、先に述べた通り、当時の国連統合軍及び宇宙海軍司令部は作戦指導能力が極度に低下しており、初戦の大敗北と侵略への恐怖で恐慌状態に陥っていた政治と市民感情が命じるまま、無謀な迎撃作戦を強行してしまうのである。
 そのツケはあまりにも大きく、迎撃艦隊はガイデロール級の強力な砲撃と宙雷戦隊の執拗な波状攻撃によって瞬く間に分断され、指揮系統も崩壊、遂には辛うじて生き乗った艦隊次席指揮官が撤退を決断するに至る。しかしそれは、個々の艦がそれぞれ死に物狂いで逃走する潰走に他ならず、多くの艦が相互支援もままならない中、次々にガミラス艦の餌食となっていった。
 戦力の致命的損失は戦闘時よりも後退時に発生する――この冷徹極まりない戦場の原則は、地球のみならずガミラスにおいても存在しており、事実、ガイデロール級“シュバリエル”に座上したシュルツ大佐は麾下の艦隊に徹底した追撃戦と戦果拡張を命じていた。
 散り散りに分断された地球艦隊は、戦隊規模以下に散開したガミラス軍によって蹴散らされ、すり減らされ、孤立の末に撃破されていった。
 そんな煉獄のような戦況の中、第一空間護衛隊群は数少ない指揮命令系統が維持された艦隊として、迎撃艦隊最後尾に位置していた。彼らは迎撃艦隊の中でも指折りの有力戦力であったが、出撃前に土方提督が行った強硬な――しかし極めて真っ当な――意見具申が祟り、半ば厄介払いとして艦隊後方に残置されていたのである。しかし、結果的にはそれが幸いし、一護群は緒戦の混乱に巻き込まれることなく、戦力と指揮統制を維持していた。
 そして、迎撃艦隊が総崩れとなり、各個に撤退を開始する中で、土方提督はガミラス軍の艦隊運動の変化に気がついた。それまで、二~四隻単位での艦隊運動を徹底してきた敵艦隊が更に散開、単艦での活動を開始していたのである。
 残敵の包囲と掃討を企図した敵は可能な限り広く分散し、得られるだけの戦果を獲得しようとしている――それを確信した土方提督は、遅ればせながら迎撃艦隊次席指揮官から指示されていた撤退命令に対し、以下のように返電した。

 “我、コレヨリ一部戦力ヲ抽出、友軍ノ撤退ヲ援護スル。事後、任意ノ方位へ撤退セントス”

 それはつまり、次席指揮官からの命令を無視すると言っているも同然であり、事実、次席指揮官からは凄まじい勢いで命令に従うよう繰り返し通信が送られていたが、土方提督は全く頓着しなかった。
 既に編成を決めていたのだろう。一護群の中から、自身が座上する旗艦“ヒエイ”を含む四隻の戦艦全てと、更に四隻の巡洋艦を選び出し、他艦には次席指揮官の命令に従って撤退するよう指示した。そして“ヒエイ”のレーダー・モニターで両軍配置を自ら確認すると、攻撃目標を単艦で襲撃運動を繰り返している最寄りのクリピテラ級に決定、全速での急行を命じたのである。

「全艦、砲雷撃戦用意。全艦での統制射撃を実施する。
 射撃管制システムの同調接続を開始せよ」

 元が“鬼竜”によって鍛え上げられた航宙自衛隊でも一二を争う高練度の艦隊であるだけに、提督の命令に遅れをとるような艦は一隻もない。

「全艦、砲雷撃戦準備よし。射撃管制システムの同調接続完了!」



「よし、我が隊は敵艦後方に回り込む。距離三千で全力砲撃開始。
 以後、敵艦の無力化確認まで、射撃を継続。
 戦場は錯綜している。友軍艦艇への誤射に厳重注意せよ」

 ヒエイの艦橋内で航海、砲雷それぞれから復唱の声が上がり、艦が回頭を開始する。単縦陣を敷いた八隻の小艦隊は、土方提督がイメージした通りの見事な軌跡を描いて機動していく。その艦内では既に戦闘準備が完了しており、特に砲雷科は砲撃命令を今か今かと待ち侘びていた。
 土方提督から攻撃目標に指定されたクリピテラ級は、撤退を開始した地球の五隻からなる戦隊を執拗に襲撃中だった。地球艦にはクリピテラ級を規模で数倍も上回る戦艦も含まれていたが、それらが放つ高圧増幅光線砲は悉くガミラス艦の装甲表面で弾かれ、逆にガミラス艦の砲撃や雷撃が命中すれば、殆どの地球艦は大きく速度を落として沈黙するか、轟沈するのが常だった。
 それは最早戦闘というよりも虐殺にも近い状況であったが、それ故に件のクリピテラ級は周囲警戒が疎かになっていた。そんなクリピテラ級へ一護群抽出部隊が最接近を果たしたのは、ガ軍駆逐艦が最早何度目になるか分らない襲撃運動を終え、旋回運動に入った直後のことだった。

「――撃ぇぇぇぇ!!」

 威力不足が否めない高圧増幅光線砲であったが、八隻もの戦艦と巡洋艦の砲撃力を至近から集中させたことで、強固極まりないガミラス艦の装甲も遂に突破された。艦橋と後部ミサイル発射機を破壊されたガ軍駆逐艦は、黒煙を噴き上げながらよろばうように離脱していく。
 地球艦艇がまともな砲撃戦でガミラス艦を撃破したのは、開戦以来これがほぼ初めてのことであり、ヒエイの艦橋内は大きくどよめいた。だが、その快挙を達成した土方提督自身は、一切表情を変えることなく、既に次の標的を見出している。

「砲撃終了。次、攻撃目標ガ艦D-14。第三戦速。周囲警戒を怠るな」

 その後も、土方提督率いる一護群抽出部隊は、独航するガミラス艦を狙った肉薄集中攻撃を行い続け、シュルツ大佐が事態に気がついた時には、四隻ものガ軍艦艇が大きな損傷を受けて脱落を余儀なくされていた。しかもこの時、既に十分な退避時間を稼いだと判断した抽出部隊はガミラス艦隊への攻撃を終了し、他の地球艦艇とは別進路を取って遁走を開始していた。
 その結果、シュルツ大佐は悩ましい選択を突き付けられた。
 つまり――数的には未だ百隻近い数を維持した地球の迎撃艦隊主力を追撃するか、数は十隻にも満たないながら絶妙なタイミングで逆襲を行った小癪な分艦隊を追撃するか、はたまた追撃戦を終了し、損傷艦を護りつつ制圧したばかりの冥王星に引き上げるか―― 既にこの時点で、ガ軍の戦闘航行可能な艦艇は二十隻を大きく割り込んでおり、シュルツ大佐の選択肢は、大佐が逡巡している間にも、刻一刻と狭まりつつあったのである。
 短い熟考の末、シュルツ大佐はより脅威度が高いと判断した分艦隊の追撃を決意、快速のケルカピア級とクリピテラ級を急行させると共に、自艦とデストリア級には損傷艦の救援を命じた。
 その命令は、戦力の保全と戦果の拡張、どちらの点においても中途半端の誹りを受けかねないものであり、大佐自身もそれを自覚していた。しかし、七五七旅団の厳しい補給と補充の状況を考えれば、是非もなかった。
 この最後の追撃戦によって、結果的に一護群抽出部隊は半数以上の艦を失う大損害を受けた。しかし、追撃してきたガミラス艦の数が限られたことに加え、これらの艦の大半が宇宙魚雷を既に射耗していたことが幸いし、全滅だけは免れることができたのである。
 また、迎撃艦隊主力は、一護群抽出部隊の後衛戦闘とガ軍追撃戦力の吸収により、それ以上の損害を受けることなく、火星軌道への撤退を果たしている。

 皮肉なことに、本海戦で第一空間護衛隊群が果たした役割は、自軍よりも寧ろガミラス軍において称賛されることになった。事実、七五七空間機甲旅団が記した本海戦の戦闘詳報には、地球軍の殿(しんがり)を受け持った一護群を取り逃がしたことに対する深い悔恨と共に、同部隊の戦術判断と行動に対して絶賛に近い評価を与えている。
 だが、そうした敵軍内での評とは裏腹に、地球においてはまたしても大敗北を喫した国連宇宙海軍に対する激しい非難が沸き起こっていた。その非難が侵略者に対する恐怖の裏返しであることは明白であったが、それ故に無視することもできなかった。
 結果、迎撃艦隊で生き残った将官の大半は引責辞任と予備役編入を余儀なくされた。それは困難な撤退戦を成功させた土方提督すら例外ではなく、また提督自身も旗艦を含めた多くの艦艇と、その乗員を失った責任を取りたいと辞任を申し出ており、何らかの引責は最早確定事項だった。しかしここで、土方提督に命を救われたと信じる迎撃艦隊の将兵多数――それも国籍、所属軍、階級、性別、年齢にかかわりなく、既に辞任が決定していた迎撃艦隊次席指揮官まで――が提督の慰留を各方面に強く働きかけたことで状況が変わった。
 土方提督の更迭によって全軍の士気が低下することを懸念した国連宇宙海軍と航宙自衛隊上層部は協議の末、提督を第一空間護衛隊群司令職から解任こそしたものの予備役には編入せず、航宙軍士官候補生学校長に就けたのである。



――『第一次火星沖海戦』へつづく――


以前から興味のあった第二次火星沖海戦について、どのような戦いが行われたか考えて欲しいとFGT2199さんからご依頼いただいたのは5月末のことでした。
今思えば、FGTさんはMMD用にざっくりとした簡単な戦いの概要を求めておられたのだと思いますが、そこは激しく空気が読めない私ですので、いきなりガッツリとした文章から書き始めてしまいました(^^;)
流石にそれは冗談(?)としても、第二次火星沖海戦に関する僅かな公式設定を見る限り、おざなりな設定では、とてもまともに戦いを成立させられないだろうなという思いは確かにありました。
結果、地球の状況とガミラスの状況、それぞれをガミラス戦争開戦時にまで遡って考えることにした次第です。
また、丁度本作を書き始める前後に、宇宙戦艦ヤマト二次小説の大家、七猫伍長さんとお話する機会があり、第二次火星沖海戦の戦術展開についてご助言をいただけたことも非常に大きかったですね。
結果、この序章を含めて全体ボリュームはA4で50枚にも達してしまいました(ちなみに本序章はその内の10枚程度です)www

さて、MMD杯ZEROは8月24日~31日に開催されるイベントなので、この期間中にFGT2199さんの手によるMMD動画も公開の予定です。
ただ、あまりにあれこれと盛り込み過ぎたこともあって(^^;)、動画は『第一次火星沖海戦』と『第二次火星沖海戦』の二部に分けての公開となりました。
この内、『第二次火星沖海戦』の公開は、上記MMD杯期間後になると思います。
また、動画公開と同時に、それぞれの原作文章も当ブログで公開していきますので、こちらについても楽しみにしていただけると幸甚です。

最後になりましたが、昨日、宇宙戦艦ヤマト2199、2202で土方竜役を演じられた石塚運昇さんの訃報に接しました。
石塚さんには、土方さん役以外にもカウボーイビバップのジェットや銀英伝のヨブ・トリューニヒト、96時間シリーズのブライアン・ミルズの吹き替えなど、長年に渡り沢山の役で魅了していただきました。
本序章の中にも、土方さんのセリフが幾つもあり、本日の公開にあたって、土方さんの声を思い出しながら、一生懸命何度も書き直しました。
尽きぬ感謝の気持ちと共に、心よりご冥福をお祈り致します。

宇宙戦艦ヤマト2199外伝 第二次火星沖海戦【MMD杯ZERO予告動画】

宇宙戦艦ヤマト2199外伝“第一次火星沖海戦”

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宇宙戦艦ヤマト2199外伝 第一次火星沖海戦【MMD杯ZERO参加動画】

以下の文章は、昨日ニコニコ動画MMD杯ZEROに出品しました『宇宙戦艦ヤマト2199 外伝“第一次火星沖海戦”』の原作にあたります。
本文の前日譚として、先に公開しました『序章』があり、続編である“第二次火星沖海戦”も後日公開予定です。
一連の文章の設定は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』及び『宇宙戦艦ヤマト2202』に基づいていますが、公式設定では描かれていない部分や矛盾を感じる部分、特に個人的趣向を優先したい部分については独自設定を採用していますので、予めご了承下さい。
また、表現媒体の違い故に、MMD本編とも多少設定・展開が異なる部分がありますことも、合せてご了承願います。


【第一次火星沖海戦】


 冥王星(プラート)の制圧後、ガミラス軍はこの地に前線基地を設けるべく人員・資材を投入すると共に、太陽系外惑星群の制圧を着々と押し進めていった。そのペースは戦力と兵站の不足により、決して早いペースとは言えなかったが、地球側の抵抗が微弱だったこともあって、2192年中には木星圏に続き土星圏の制圧を完了している。
 一方の地球側だが、この時期はひたすら隠忍自重に徹していた。
 地球艦艇の機動能力で火星以遠の外惑星を舞台に迎撃戦闘を行うのは、距離と到達時間の点で極めて不利であることが冥王星をめぐる戦いで明らかとなっており、国連統合軍は火星軌道を絶対防衛線に指定、機動運用可能な戦力の大半を火星圏に集結させる決定を下した。本決定に伴い、木星圏や土星圏の基地群や駐留部隊はガ軍侵攻前に放棄と撤退が行われ、艦隊についても、悪しき意味でのフリート・イン・ビーイング(現存艦隊主義)だという誹りを受けつつ、徹底した既存戦力の保全・強化と世界中の工業力をフル稼働させての新戦力迎え入れが行われていたのである。
 こうした地球側の戦略変更を各種の諜報・偵察情報からガミラス軍も察知しており、その絶対防衛線が火星軌道に設定されていることも正しく認識していた。この時期、恐るべきことにガミラス軍は諜報員の地球圏潜入すら行っていたが、そうしたヒューミントを用いずとも地球軍事力の火星圏集結は明らかだった。地球軍は火星への戦力集中を全く隠そうとしないばかりか、寧ろガミラス軍に対して誘いをかけている気配すらあったからだ。
 ガミラス軍には火星を無視して地球を直接攻撃するという選択肢もあった。しかし、地球と火星の距離ならば戦略機動性能に劣る地球艦艇でも24時間で到達が可能であり、一撃離脱ならばともかく、制圧を目的とした大規模侵攻を行う場合、地球と月の戦力撃破に侵攻艦隊が忙殺されている間に、火星から急行してきた地球艦隊との間で挟撃されてしまう可能性が極めて高かった。
 もちろんそれに気づかぬシュルツ大佐と幕僚団ではない。

 2193年2月、火星軌道上に設置された観測衛星が光学及び熱源観測にて冥王星を出撃するガミラス艦艇五〇隻余を捉えた。その中には、冥王星をめぐる戦いで地球の迎撃艦隊を遠距離砲撃で散々に叩いた超弩級戦艦も含まれており、国連宇宙海軍は本艦隊がガミラス軍主力であると判断した。
 遂に来たか――そんな諦観にも似た想いと共に国連統合軍は警戒レヴェルを最高度に上昇させると同時に『カ号作戦』発動を下命、各部隊は所定の作戦要綱に従い迎撃準備を開始した。



 この時、火星圏に集結していた地球艦隊の総数は実に五百隻。開戦後に急速建造された艦こそ小型艦を中心に未だ少数であったが、第二次内惑星戦争後に予備艦・保管艦とされていた艦艇多数が近代改装を受けて現役復帰を果たしており、開戦時の総戦力すら上回る五百隻という艦艇数を実現していた。また、既存艦艇も主要防御区画の装甲を耐ビーム複合装甲に換装するなど、可能な限りの装備刷新と強化を行っており、これに敵に十倍する物量(これまでの分析結果から、ガミラス艦隊の総数は最大でも五〇隻程度と想定されていた)を合せれば敵軍の撃退も決して不可能ではないと、統合軍上層部も迎撃に対してある程度の自信を持っていた。
 尚、冥王星での戦闘後、国連宇宙海軍は司令部の大幅な刷新を果たしており、嘗ての合衆国軍、中華連邦軍からの出向者が大きく減少した半面、EUや東アジア諸国軍からの出向者の割合が増大していた。
 これまで国連宇宙海軍の実質的主力を占めた米/中軍は、開戦以来の戦闘で大きな損害を受けていた事に加え、多数保管していた予備艦艇の現役復帰によって指揮官クラスの人員に著しい不足をきたしており、国連統合軍内の各軍司令部に出向していた佐官級以上の士官が多数引き抜かれたのである。
 だが、こうした司令部陣容の変更は決して悪いことばかりではなかった。

 数世紀に渡り地球国家中では飛び抜けて巨大な戦力を有してきた米/中の軍事ドクトリンは、圧倒的な物量と軍事技術力の優位を活かした極めて積極的且つ攻撃的なもので、過去に彼らに敵対した地球上の中規模以下の国家や火星独立軍相手に、そのドクトリンは極めて有効に機能した。何故なら、彼らの敵対勢力も自軍の劣勢を十分に理解しており、開戦時の奇襲攻撃といった例外を除けば、その軍事行動は極めて防衛的なものにならざるを得なかったからだ。その点、劣勢を理解し、防御を固めた敵を叩き潰すために、米/中軍のドクトリンが積極性と攻撃性において先鋭化するのは最早必然だったと言える。
 しかし、2191年から開始されたガミラス軍との戦いにおいて、そうした米/中の軍事ドクトリンは完全に裏目に出ることになる。これまでの戦いとは逆に、軍事技術力で圧倒的格差をつけられたガミラス軍に対する積極性は、余程慎重な作戦立案と戦術判断を伴わなければ、単なる無謀と紙一重だったからだ。事実、天王星及び冥王星を巡る戦いにおいて、過度の果断や慎重さの不足から、本来ならば払わなくてもよい損害を被った事例も確認されており、米/中軍ほど戦力に余裕がないが故に、より慎重な作戦展開を求める他国軍から抗議が寄せられていた。
 冥王星からの撤退戦以降に進められた国連宇宙海軍の抜本的な再編成においては、一国でも多くの国連軍参加国と、一部隊・一隻でも多くの国連軍派遣部隊を動員することが目指された為、これまでの戦闘における国連軍参加国の不満をも考慮する必要があった。とはいえ、未だ実質的に国連軍の主力を占める米/中軍を表立って糾弾することもできず、中級以上の指揮官クラスの人員不足という米/中軍側の事情と擦り合わせが図られた結果、司令部人員の構成国バランスが刷新に近い形で調整されたのである。
 結果的にこの再編成は、自軍の劣勢を当然のものとして受け止めつつ、堅実な作戦構想を構築しなければならなかった当時の司令部には良性に作用し、本『カ号作戦』も極めて現実的且つ堅実なものにまとめられていた。本作戦の目的が“敵軍の殲滅”とされず、“撃退”とされたことこそが、その最大の象徴と言えるだろう。

 現時点で望み得る最良の防衛態勢を固めた国連宇宙海軍司令部であったが、彼らにも悔恨はあった。その最大のものは、“画期的な新型艦砲”の試作砲が既に完成し、実艦への搭載改装まで開始されていた事だった。あと数ヶ月も待てば、試験的な実戦投入も不可能ではないと考えられていたのである。
 しかし、戦略的なイニシアティブを攻勢側が有している以上、防御側の彼らに否応はなく、投入可能な戦力のみで戦い抜くしかなかった。

 冥王星を出立したガミラス艦隊は地球艦隊とは別次元の高い航宙能力を見せつけ、僅か一週間で火星圏にまで進出してきた。
 これに対し、国連宇宙海軍も待機していた稼働全艦を出撃させると共に、火星の軌道基地――グラディウス・ステーション――から実戦初参加となる空間用航空機を大挙発進させ、直衛戦力として艦隊に随伴させていた。その点、地球艦隊は軌道基地を一種のリグ空母として活用しようとしたと言えるだろう。
 更に、地球艦隊は火星と軌道基地を背にする形で布陣しており、戦闘正面とガ軍の機動範囲を限定することで戦力・火力密度を向上させていた。当然、そうした布陣では火星が付随被害を受ける事も避けられないが、内惑星戦争後の強制移住によって火星は完全な人口過疎地となっており、実質的被害は無視できると判定されていた。



 最初に仕掛けたのは地球艦隊だった。
 彼らの正面には、本作戦に備えて設置されたデブリ群が大小を問わず無数に浮遊しており、ガミラス艦隊の接近と同時に、デブリ群に紛れ込ませた知能化機雷が次々に起爆された。これらの機雷内にはビーム擾乱剤が充填されており、飛散した擾乱物質とデブリ群を組み合わせることで即席のビームバリアが形成されたのである
 対するガミラス軍は定石通り大型のガイデロール級及びデストリア級による遠距離砲戦を開始したものの、デブリと擾乱剤によるビームバリアが十分に機能し、その効果は極めて限定されてしまう。
 一種の空間障害として敷設されたこれらのデブリ群は、第二次内惑星戦争の置き土産のような存在だった。第二次内惑星戦争末期、徹底抗戦を図る火星独立軍と侵攻してきた国連宇宙海軍との激しい戦闘によって、軌道上に多数設置されていたコロニー群は壊滅的な損害を受けた。その残骸は今も火星軌道広くに分散しており、それを再利用する形で巨大なデブリゾーンが構築されたのである。



 一向に効果を発揮しない遠距離砲撃に痺れを切らしたのか、ここでガ軍の軽艦艇群(ケルカピア級及びクリピテラ級)が独断で接近を開始、一部はデブリゾーンに侵入して地球艦隊への砲撃を開始しようとした――だがその瞬間、至近の大型デブリの陰から多数の突撃駆逐艦と航空隊が出現、不用意に突出したガ軍軽艦艇群へと襲いかかった。
 これらの突撃駆逐艦は中距離以遠での砲撃戦能力には期待できない半面、宇宙魚雷や各種ミサイル等の実体弾兵装が充実しており、大型デブリを仮泊地にガ軍の接近を手ぐすね引いて待ち構えていたのである。もちろんそれまでの間に、ガミラス艦の砲撃によって潜んでいたデブリごと撃破される不運な艦も少なからず存在したが、何の遮蔽物もない宇宙空間を友軍の牽制と機動力だけを頼りに肉薄するよりも生存率は遥かに高く、それを知っている駆逐艦の乗員たちはガ軍艦艇の遠距離砲撃の間も息を殺し、歯を食いしばって突撃の瞬間を待っていた。
 その中の一隻、磯風型突撃宇宙駆逐艦“ヒビキ”に乗り込んでいた従軍記者は、艦内照明を最低限にまで落とした薄暗い艦橋内で駆逐艦長の「これで当たらなければ、おめでとうってところだな」という呟きを耳にしている。記者は、その口調と態度が普段と全く変わらないものであったことにまず驚いたが(記者自身は今にも失禁しそうな程の恐怖に怯えていた)、次の瞬間、艦長が被り直した制帽の隙間から一条の汗が流れ落ちるのを見た。
 だが、常人であれば、発狂してもおかしくない程の耐久と犠牲を強いられた彼らの労苦は完全に報われようとしていた。突如至近から襲撃を受けたガ軍軽艦艇群に、誰の目にも明らかなほどの混乱が発生したからである。
 外宇宙での大規模艦隊戦闘を重視するガミラスの中小艦艇は砲雷装備が充実しており、艦サイズに比して極めて大きな対艦戦闘能力を有するが、その代償として近接防空能力が相対的に低かった。突撃してきた地球の駆逐艦群はガミラスの基準で言えば“艇”や“機”に近く、クリピテラ級の五インチクラスの陽電子砲ですら近接戦闘では明らかに威力過剰だった。
 結果、軽快な地球駆逐艦に向かって放たれた阻止砲火は多数の誤射となって多くの友軍艦を傷つけ、そこに地球艦隊が付け込んだ。
 件の“ヒビキ”もその一隻だった。本海戦にあたり、ヒビキ艦長は自らの判断に基づく独自の攻撃方法を乗員に徹底していた。
 肉薄攻撃は他艦と同様だったが、駆逐艦にとって最大最強の武器である宇宙魚雷を射程に入ると同時に発射管装填分/三発を全て撃ち放っていたのだ(通常の雷撃戦では、有効射程よりも遥かに近距離で発射するのが常である)。当然、目標とされたガミラス艦(ケルカピア級)は回避機動を取りつつ魚雷の迎撃を開始する。
 ヒビキはその間も主砲である高圧増幅光線砲をガミラス艦の艦橋に集中し、ガミラス艦の迎撃を妨害するが、ヒビキの魚雷は遠距離から放たれた結果、ガミラス艦に迎撃の余裕を与えてしまい、三本の魚雷は悉くガミラス艦の手前で阻止されてしまう。
 だがこの時、自らが発射した宇宙魚雷を追いかける形で突進を継続していたヒビキは既にガミラス艦の至近にまで到達していた。そして、ケルカピア級乗員に驚愕する暇すら与えず、ヒビキの艦首が立て続けに閃光を発した――しかしそれは宇宙魚雷の発射炎でも光線砲のビーム光でもなかった。



 12.7サンチ艦首対艦砲。

 磯風型設計時、未だ新兵器扱いだったビーム砲“高圧増幅光線砲”が本型にも搭載されることが決定したが、小型・小口径故の信頼性と威力不足が懸念されたことから、“保険”として艦首に急遽増設されたのが実体弾式の大威力砲――12.7サンチ対艦砲――であった。
 だが結果的に、磯風型に搭載された光線砲は配備時から必要十分な性能を有していた為、光線砲に対する懸念は杞憂に終わった。その時点で“保険”としての対艦砲は半ば宙に浮いた存在となり、扱いや保守の難しさもあって、2193年当時にはほぼ忘れられた兵器と化していたのである。
 だが、光線砲の代替兵器として設置されただけに、その射程と威力は(実体弾砲としては)極めて優秀であり、当時の最新鋭主力戦車の戦車砲と比較しても全く遜色がなかった。但しその分、発射時の反動は凄まじく、連続発射試験を担当した駆逐艦からは「艦がへし折れるかと思った」という意見も挙げられていたが。
 ヒビキはそんな、誰もが忘れていた高初速砲を、攻撃目標としたガミラス艦に至近距離から立て続けに叩き込んでいた。弾数は四。ガ艦の艦橋はそれまでヒビキの執拗な主砲(光線砲)攻撃を受け続けていたが、光線砲のビームは悉く装甲表面で跳弾し、ガミラス艦は何らダメージを受けていないかのように見えた。しかし実際には、立て続けの命中弾によってミゴ・ヴェザーと呼ばれる装甲の強化被膜の一部が剥離しており、剥離部分で装甲の強度低下が発生していたのである。
 そこに命中した対艦砲の徹甲弾が、剥離した被膜の隙間から装甲板へ命中、運動エネルギーと弾頭硬度にものを言わせて装甲板への浸透を開始した。そして未だ十分な初速を維持した弾頭はガ艦の装甲を完全に突破、正貫が発生する――。
 ヒビキが目標としたガミラス艦の至近を駆け抜ける直前、ガミラス艦の艦橋が内側から破裂するように吹き飛んだ。
 その鮮烈過ぎる光景をヒビキの艦橋要員の殆どが目撃しており、彼らは一斉に拳を突き上げ、魂から噴き上がってくるような雄叫びを発した。それは便乗者である筈の従軍記者すら例外とせず、艦橋内は文字通り興奮と歓喜の坩堝と化す。
 唯一の例外は艦長であり、美貌と評しても異論はないであろう秀麗な貌を未だ厳しく引き締めつつ、全速での退避離脱と全周見張りの徹底を改めて命じた。しかし離脱成功後、僅かに相好を崩し『よし、もう一隻喰っちまおう。転舵反転』と続けたことで、艦内の士気は最高潮に達した。
 ヒビキはその後も奮戦を続け、突出したガミラスの軽艦艇群が後退を決断するまでに、もう一隻のガミラス艦に損傷を負わせている。だが、ヒビキほど巧妙且つ効果的に立ち回ることができた艦は僅かであり、雷撃こそ多数の艦が成功させたものの、宇宙魚雷の威力不足から決定的な戦果を挙げることはできなかった。
 しかし、地球艦の攻撃以外にも、多数発生したフレンドリーファイアーによって思いのほか多くの損傷艦が発生したことから、ガミラスの軽艦艇群はほうほうのていで後退を余儀なくされた。
 その後、ガミラス艦隊は中距離からの砲撃によってデブリとそこに潜んだ駆逐艦群(ガミラスの中小艦艇群が後退した際、彼女たちもデブリの中の仮泊地に引き上げていた)の排除を試みるも、展開されたデブリ群が膨大であったこと、未だデブリ内で散布が続いている擾乱剤の効果もあって、除去作業は遅々として進まなかった。

 地球艦隊の意外なまでの奮戦に、旗艦シュバリエルのシュルツ大佐は舌を巻いた。これまでの稚拙な戦いぶりから一転、本海戦における地球艦隊の手管と戦術の徹底は際立っており、彼らが戦況を千日手に持ち込もうとしていることは最早明らかだった。
 火星に大規模な地球艦隊が健在である限り、後背が気になるガミラス軍は地球本土を本格的に攻撃することができず、そしてこの地で完全に守りを固めた地球艦隊を殲滅するには、相当に踏み込んだ攻撃を行わなければ、決定的な効果を期待できなかった。そしてそれは、ガミラス軍にも少なくない損害が発生することを意味し、補充に不安のある彼らにとって、現実的な選択肢ではなかった。
 もちろん、ガミラス軍には地球―火星間の連絡と補給線を断ち、兵糧攻めにするという手段もあった。しかし、地球と火星の距離、そして火星にもある程度自活可能なインフラと産業拠点が存在することが既に判明している以上、決して効果的な戦策とは言えなかった。



 ――なるほど、いい作戦だ。

 シュバリエル艦橋でそう呟いたシュルツ大佐であったが、その内心は言葉ほど自信に溢れていた訳ではなく、寧ろ驚きの方が大きかった。地球側は既に、ガミラス軍が戦力と補充に不安を抱えていることに気がついている――その事実に思い至ったのである。
 極めて高い戦技と戦意を有する地球軍がその点を最大限に活かして粘り強く戦ったならば、ガミラスが負けることはないにせよ、当初想定した以上の苦戦を強いられるのは間違いない。そして仮に、長期化する戦いの中で、地球人たちがガミラス艦艇を正面から撃破可能な兵器の開発に成功したならば――。

 ――なにをバカな。

 シュルツ大佐は大きく頭を振って、自らの不快な想念を振り払った。一分一秒を争う戦場で何を考えているのだ、俺は。
 だがそんな自戒の念すら、彼の思考を止められない。大佐は、これまで野蛮人としか認識していなかった地球人たちに対して、全く別の感情を覚え始めていることに気づいた。

 ――驚愕?いや、称賛か?

 確かにプラート(冥王星)の戦いで殿(しんがり)を務めた敵将の戦いぶりは称賛に価した。ドメル中将であっても、それに同意してくれるだろう。だが、この心の揺らぎはそれだけが原因ではない。

 ――そうだ、羨望だ。俺は羨んでいるのだ。

 これほどの劣勢にも係らず、戦意を捨てず、知力の限りを尽くして戦い抜こうとする地球人たちの姿に、この身が震える程の羨望を感じているのだ。
 それは嘗て、我等が為し得なかったこと。
 あまりの敵の強大さと、一時の平和を旗印に、自ら侵略者たちに降った我々には為し得なかったことだ。
 それを、地球人たちは強靭な意思の力で貫き通そうとしている。
 彼らを衝き動かすのは一体何なのだ?我等への恐怖か?民族としての矜持か?よもや、単なる戦闘狂ということはあるまい。
 唯一確かなことは――彼らは尊敬すべき敵手、それも強敵であるということだ。

 ――敵を侮るな、か。まったくですな、中将。

 敬愛する嘗ての上官の口癖を思い出し、改めて決意を固めたシュルツ大佐は、ガンツ少佐に“最後のカード”を切るよう命じた。

 ――ならば尚の事、最高の敬意と共に、ここで徹底的に叩き潰すまでだ。



 国連宇宙海軍の士気は天を衝かんばかりに上昇していた。
 それも当然だった。開戦以来初めて彼らの作戦は有効に機能し、憎き侵略者たちがこちらを攻めあぐねていることが、戦場の空気を通じて如実に感じ取れたからだ。
 敵軍に与えた損害は決して多くはないものの、自軍の損害も最小限であり、このまま粘り強く戦い抜けば、決定打を欠く敵は撤退を選ぶ他なくなる。そうすれば我々の勝ちだ――多くの艦隊将兵が勝利の可能性を見出す中、異変は突如として発生した。
 最初にそれを検知したのは、火星周辺に配置された無数の観測衛星群と、グラディウス・ステーションであった。
 元は火星のテラフォーミング用マザーベースとして建設され、内惑星戦争時には火星独立軍が軌道要塞化、戦後は国連統合軍が火星圏への“重石”“鍋の蓋”として更に拡大・強化した全長10kmを超える超大型軌道基地は、艦艇とは比較にならない大出力・高精度のセンサー群を多数備えており、空間の異変を一早く観測したのである。



 次元震に伴う重力異常――後の時代であれば“ワープアウト反応”と呼ばれたであろう現象が捉えられた次の瞬間、空間に無数の眩い閃光が走り、その中からダークグリーンの獰猛なシルエットを有する艦艇群が次々に出現してきた。その数は瞬く間にシュルツ艦隊の倍にも達し、百隻を超える。

 銀河方面軍直轄艦隊――第二四重空間機甲旅団。

 祖国から遠く隔たった辺境故、常に戦力不足に悩む銀河方面軍においては唯一の例外であり、虎の子の予備戦力であった。
 旅団とは言え、その実態は著しく強化された増強旅団であり、編成に新鋭のハイゼラード級航宙戦艦とメルトリア級航宙巡洋戦艦をそれぞれ一個戦隊含むなど、シュルツ大佐の通常編成旅団と比べれば、その戦闘実力は数倍に達するとまで評される精鋭艦隊だった(それ故、指揮官も大佐よりも上位の准将が配されている)。
 そんな強力極まりない戦力が突如として至近に出現し、国連宇宙海軍は完全に虚を突かれた。
 これまでのガミラス軍の活動解析によって、彼らが何らかの超光速星系間航行(ワープ航法)を行っていることは認識されていたが、それはあくまで外宇宙に限っての事であり、物理的障害物や重力干渉物の多い星系内ではそれは不可能と考えられていた。事実、開戦から二年以上が経過した現在に至るまで、ガミラス艦隊は太陽系内でワープ航法(ゲシュタム・ジャンプ)を一度として実施しておらず、その推測は確実と考えられていた。
 だが、最早確定事項とすら考えられていた推測は部分的には正しかったものの、全てを正確に言い当てている訳ではなかった。
 星系内での精密なワープ航法を困難にしていた重力干渉物については、冥王星基地の稼働後、徹底した定点センシングによって太陽系内の重力分布地図(惑星や衛星、小惑星などの重力分布とその影響を示した地図)が完成。更に、冥王星基地から精度の高い航法管制を受けることで、この時期には既にピンポイントの星系内ワープすら可能となっていた。
 だが、シュルツ大佐は麾下の艦隊に対し、本作戦の開始まで星系内でのゲシュタム・ジャンプの実施を厳禁し、地球に対する欺瞞を徹底、その奇襲効果が最大となる局面で初めて星系内ジャンプを大規模に敢行したのである。
 結果は絶大だった。
 当時の地球人類には検知不可能な外宇宙からのワープによって突如出現した敵の大増援に対し、地球艦隊は混乱するばかりで、陣形変更すら満足に行うことができなかった。天王星と冥王星をめぐる戦いで、経験豊富な指揮官多数を喪ったことが、咄嗟の場面での脆さとなって表出した形だった。

『来援ヲ謝ス。我、貴隊トノ協同攻撃ヲ希望ス。“がーれ・どめる”』
『了解。我等共ニ第六空間機甲師団ノ誉レヲ示サン。“がーれ・どめる”』

 勿論その隙を見逃すシュルツ大佐ではなく、増援部隊指揮官(旅団長)に対する来援の礼もそこそこに、敵至近に接近しての協同攻撃を要請、増援部隊指揮官も即座にこれを快諾した。



 第二四重空間機甲旅団は、数年前に方面軍唯一の機動戦略予備として鳴り物入りで天の川銀河に派遣されたものの、方面軍司令長官の無定見と保身感情故の温存方針により、これまで一度として前線に投入さることはなかった。その結果、旅団はガトランティス帝国の蠢動によって機甲戦力が不足した小マゼラン方面軍へ配置転換されることが既に内定しており、数ヶ月後には具体化する筈であった。
 シュルツ大佐にとって何よりも幸運であったのが、件の旅団長がドメル中将の第六空間機甲師団で轡を並べた“戦友”であったことだ。旅団長自身は青い肌を持つ一等ガミラス人であったが、何事も実力主義の“ドメル軍団”で長く過ごした者は、肌の色に対する差別や偏見が大きく緩和されるのが常だった(さすがに皆無とまではいかなかったが)。
 そして、シュルツ大佐の能力はドメル中将が御墨付を与えるほどのものであったから、師団の他の指揮官の中にも大佐に高い評価を与えていた者は多数おり、その一人が第二四重空間機甲旅団長だったのである。
 天の川銀河において久しぶりの再会を果たしたシュルツ大佐と旅団長は一計を案じ、旅団長から方面軍司令官であるゲール少将に以下の上申を行った。

 曰く――我らはまもなく、小マゼランへと転進しますが、銀河方面軍では一度としてまともな槍働きを仰せつかっておりませぬ。これではディッツ提督は勿論、我が隊の方面軍配備にひとかたならぬ尽力を賜った“ゼーリック閣下”への面目も立ちませぬな――と。

 二人の狙い通り、最後の一言の効果は劇的だった。
 直後から少将は旅団が投入可能な戦場を慌ただしく検討し始め、そこに“偶然”太陽系からの増援要請がもたらされたことで、重機甲旅団の太陽系投入は半ば即断で決定された(大規模決戦時に方面軍から増援を得ることそのものは、開戦後間もなく取り決められていた)。
 当初、ゲール少将は重機甲旅団に自ら乗り込んで陣頭指揮を執ろうとしたが、『指揮官たるもの、後方で泰然と戦勝の報のみをお待ち下さい』と旅団長から丁重に謝絶されては引き下がらざるを得なかった。階級こそ下位であったものの、国防軍主流派、トップエリートにして貴族階級出身者でもある精鋭旅団の長にそう言われては、さすがのゲール少将も無理強いはできなかったのである。
 もっとも、後に旅団長はシュルツ大佐にこう語っている――あんな粗雑な男を俺の“ヴァイヘルム”に乗せるなんて御免だね――と。

 海戦前、シュルツ大佐は火星に集結した地球軍主力を自らの七五七旅団単独で撃破できた場合、その直後に第二四重機甲旅団を地球本土攻撃に投入するつもりだった。機動戦力の大半を火星圏に集めた地球軍にこれを阻止する術はなく、堅固に防御された地球本土の基地や施設に対する攻撃も、重機甲旅団の打撃力があれば、十分な効果が期待できると踏んでいたのである。
 その点、大戦略的には重機甲旅団を火星での戦闘に投入するのは避けたいところであったが、地球軍に対する認識を改めたシュルツ大佐は、その温存策を思い切りよく捨て去った。そして、拠点攻撃よりも対艦戦闘こそが自らの本分と自負する重機甲旅団にとっても、戦略の変更は望むところだった。

 シュルツ大佐の決断により、地球艦隊はこれでに数倍する規模と密度の攻撃に曝されることになった。
 豊富な実戦経験と優良装備、高い士気すら有していながらも過去数年間、後方に温存されるばかりだった重機甲旅団の戦意は非常に高く、指揮官はもちろん、各艦の積極性まで際立っていた。彼らにとっては、“出稼ぎ先”で戦功を稼ぐ最後のチャンスであると同時に、過去数年間のフラストレーションの解消という二重の意味が込められた猛撃であり、その矢面に立たされた地球艦隊にとっては災難以外の何物でもなかった。
 ここまで、地球艦隊の戦力倍増要素として効果的に用いられたデブリ群や懸命な擾乱剤散布も、ハイゼラード級とメルトリア級の高い貫徹力を誇る陽電子カノン砲までは食い止められず、地球艦隊に損害が続出。そして、接近して放たれる百五十隻ものガミラス艦艇の集中砲火は、密度の点でも海戦序盤とは比較にならなかった。仮泊地にしていたデブリごと撃破される駆逐艦も相次ぎ、堪らずデブリから飛び出した艦も濃密な十字砲火によって悉く殲滅された。
 重機甲旅団の増援により、戦闘開始当初は十倍近くもあった彼我の艦数比は既に三倍以下にまで接近し、個艦性能の圧倒的格差を加味すれば、最早両軍の優位は完全に逆転していた。
 そして、火力と物量という力技によって崩された戦場の均衡をもう一度覆す力は地球艦隊にはなく、劣勢から敗勢、そして決定的な敗北へと転がり落ちていくことになる。
 陽電子砲による執拗な砲撃によって地球艦隊の抵抗力が低下したところで、勝敗を決するべくガミラス艦隊が動いた。
 残存する宇宙魚雷の全てを、既に見る影もなく密度が低下したデブリ群に撃ち込んで大穴を穿ち、そこから楔(くさび)となる突撃隊を突入させたのである。



 突撃隊は突破戦闘能力に優れるメルトリア級の戦隊を先頭に、デブリとの衝突で落伍する艦すら無視して地球艦隊の隊列に殴りこんでいった。地球艦隊も艦列と砲火を更に密にして懸命に反撃し、航空隊の決死の近接対艦攻撃も加わって多数のガミラス艦を撃破した――しかしそれが国連宇宙海軍の限界でもあった。
 阻止砲火を蹴散らして強引に地球艦隊の艦列に割り込んだガミラス艦隊は、その強力な砲火力で次々に地球艦艇を血祭りに上げていった。突撃の過程で撃破された艦を除く三十隻あまりの突撃隊は僅か一航過で百隻近い地球艦艇を屠り、その艦列をズタズタに引き裂いた。
 これまで地球艦隊を守護してくれていたビームバリアも宇宙魚雷の集中投射によって今や完全に魔力を失い、遮るものが無くなったガミラス艦隊の砲撃は地球艦艇をまるで射的の的(まと)のように次々に吹き飛ばす。突撃隊を除いても未だ百隻以上を有するガミラス艦隊の砲撃密度は苛烈であり、地球艦隊はガミラス艦隊に接近することすら許されず、撃たれるがまま次々に撃破されていった。



 ――勝敗は決した。

 だが、敗北が明らかになった後も、地球艦隊は背後に火星を置いた背水の陣故、撤退すらままならなかった。そしてガミラス軍もまた、半包囲態勢を維持しつつ攻撃を続行、最後まで抵抗を続ける国連宇宙海軍の艨艟たちは一隻、また一隻と、火星沖に無残な屍を晒すことになる。
 ガミラス軍の執拗なまでの攻撃は艦艇のみならずグラディウス・ステーションや軌道上の衛星群、火星表面の軍事・産業拠点にまで及び、徹底した砲爆撃を浴びたそれらも次々に沈黙していった。
 第二次内惑星戦争以降、縮小と放棄が続いていた火星圏の人類拠点はここにとどめを刺され、完全に失われたのである。



――『幕間』へつづく――


・・・・・・別名『シュルツ戦記』www
あまりに有名な『第二次火星沖海戦』と比べ、この『第一次火星沖海戦』は設定らしい設定も殆ど見たことがなく、基本的な設定(国連宇宙海軍は物量をもってガミラス軍を押し返そうとしたものの、逆に大打撃を蒙り、惨敗を喫してしまう)は書籍『ヤマト メカニクス2199』を参考にさせていただきました。
ただそれだけでは、単に大戦力に慢心してガミラスにこてんぱんにされたというイメージしか抱けなかったので、そこは自分なりのエッセンスを加えました。
『序章』での土方さん率いる日本艦隊の奮戦もそうですが、きっとヤマトやショックカノンを搭載後のキリシマ以外にも、知略と戦技を尽くして(犠牲を払いながら)ガミラス艦をやっつけた地球艦もあったと思うんですよね。
本作には、以前から持っていたそうした気持ちも取り入れてみました。
その代表例たる“ヒビキ”ですが、もちろんその登場(客演)には、EF12さんから御許可をいただいております(^o^)
そしてこのヒビキの活躍は、次話『第二次火星沖海戦』における地球艦隊の作戦展開に欠かすことのできない要素にもなっていきます。

実際、FGTさんから第二次火星沖海戦のお題をいただいておきながら、開戦時にまで遡ってガッツリと書き始めてしまったのは、戦略・戦術の両面から第二次火星沖の環境を整える為だったと言っても過言ではありません。
公式設定での第二次火星沖海戦の展開――他の地球艦を囮にガミラス艦隊を誘引、デブリを隠れ蓑にキリシマ等のショックカノン搭載艦が狙い撃った――は、真面目に考えれば考える程、容易には成立しないからです。
また、シュルツ大佐が開戦時から地球攻略の指揮を執っていた場合、第二次火星沖でガミラスがあまりに大きな敗北を喫してしまうと、大佐が解任されてしまう恐れがあるのも無視できない要素です。
そうした点も含め、できるだけ自分なりに納得できる展開を組み上げました。

あと、本作『第一次火星沖海戦』には宇宙戦艦ヤマト2199や2202のキーパーソンである沖田さんも土方さんも登場しません。
沖田さんは開戦時に負った戦傷の療養中、土方さんは士官学校長へ転出した直後ということで、今回は両名共にお休みですw
しかし、お二人とも次の『幕間』と『第二次火星沖海戦』にはばっちり登場されますのでお楽しみに。

昨日、FGTさんがMMD杯に出品された動画を私も早々に拝見しましたが、構図といいエフェクトといい、BGMやSEの充て方といい、私の拙い文章を恐ろしいほどのクオリティーで具現化いただいています(^o^)
本当、FGTさんはヤマト世界でのフネの動かし方と見せ方をよくご存じですよね。
自分の文章を映像にしていただくのはこれで二度目ですが、その感動たるや本当に半端ないですwww

では、また次回『幕間』でお会いしましょう♪

久しぶりに2202のプラモネタとか新しいお仲間さんとか(^o^)

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ここ数ヶ月、火星沖海戦にかかり切りだったので、本当に久しぶりの2202ネタですw
本日、年末商戦アイテムとして、1/1000アンドロメダ級DXの発売が決定しました!!

宇宙戦艦ヤマト2202 地球連邦 アンドロメダ級DX 1/1000スケール 色分け済みプラモデルバンダイ(BANDAI)バンダイ(BANDAI)

・・・・・・実を言うと『へぇー』ってくらいの印象だったのですが(笑)、目に留まったキットの特長を以下にまとめました。

 ・アンドロメダ級の戦艦型と空母型、どちらかを選択して制作可能
 ・同級1番艦~5番艦のデカールが全て付属
 ・更に第6章以降に登場するバリエーション艦のデカールが付属
 ・四連装波動砲口のパーツが付属

 ・LED&SEユニットは付属しない
 ・説明書は豪華らしい(デラックス仕様)
 ・価格は8,100円(プレバン発売ではなく一般発売なので、実売価格はそれなりに下がる)

とりあえず、こんな感じでしょうか。
四連装波動砲口は、ネット上で“ZZZ(トリプルゼロ)”や“山南スペシャル”と呼ばれている、ヤマトのようなツートンカラーで塗装されたアンドロメダ級用ですね。
第五章で波動砲口が大破した1番艦アンドロメダをD級の波動砲を流用するとかで緊急(応急)補修した艦じゃないかと想像してしまうのですが、はてさて。
ちなみにデカールで示されている艦番号は――



AAAがZZZに化けて、YFは第5章のDクラスに描かれていた『山南フリート』でしょう。
末尾の数字もアンドロメダの建造年である2202から改装が行われた年の2203に変更されています。
でも・・・・・・もしこれがあのアンドロメダの行きついた姿なら、オリジナル版そのまんまのカラーのアンドロメダはもう見られないのでしょうか?
誰が何と言うと、私はあのアンドロメダのカラーリングが一番好きなので、それが劇中で見られなくなるのは嫌ですね。

あと、このキットでもう一つ気になる点は『第6章以降に登場するバリエーション艦』という部分です。
あるいは、第6章BDのケースに描かれていた『BBB(Black berserk battalion)』ブラック・アンドロメダだの、『CCC(Crimson-Camaraderie-Carrier)』ノイ・バルグレイだののデカールも付属するのかもしれません。
前者は無人艦じゃないかとか、後者はガミラス艦でバーガーが乗って登場するなんて噂もありますね。

そんなこんなで盛沢山ですが・・・・・・今のところ、私がこのキットを購入するかは未定です。
このヤマト・ツートンのアンドロメダにしても“銀河”にしても、正直パッと見ではそれほど好きになれなかったので、買うかどうかは第6章を観て決めようと思っています。
もちろん、発売されたキットを買わなければ、他の艦が発売されないという側面もあるとは思いますが、カッコいいと思えないものまで無理をして買うなんて、趣味としては本末転倒です。
なので是非、私が思わずポチりたくなるくらいカッコいいアンドロメダなり銀河なりの姿を見せて下さいと切に祈っています。

しかし、この後更に、対空砲やレーダーシステムを増設したヤマトの第二次改装版も登場するみたいで、正直もうヤマトとアンドロはお腹一杯ですw
特にBBBとか、位置づけによってはD級の存在価値を失わせる可能性すらあると思うのですが、本当にちゃんと設定的な収まりどころを考えているのか心配にすらなってきます。
まぁ・・・・・・模型展開的には金型費の回収が容易になるって部分があるんでしょうけど。

久しぶりの2202ネタなのに、グチっぽくなってしまいました。すみません。

では最後に、新しい同好の士を御紹介したいと思います。
A-140さんが運営されている『地球防衛軍艦艇史とヤマト外伝戦記』というブログです。
A-140さんは、以前にも“さらば”“2”の主力戦艦を題材にした艦艇史をネット上に公開されていまして、当ブログを始める前の私はそのファンだったのです(^o^)
この度、ツイッターにてA-140さんと親交ができまして、改めて相互リンクさせていただいた次第です。
もうブログタイトルからしても、当ブログにお越しいただいている方には、どストライクだと思いますので是非是非♪

宇宙戦艦ヤマト2202 地球連邦 アンドロメダ級DX 1/1000スケール 色分け済みプラモデルバンダイ(BANDAI)バンダイ(BANDAI)
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宇宙戦艦ヤマト2202 波動実験艦 銀河 1/1000スケール 色分け済みプラモデルバンダイ(BANDAI)バンダイ(BANDAI)
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宇宙戦艦ヤマト2202 第六章 回生篇予告編(60秒)が公開!!

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いつもならPV公開は金曜だったと思いますが、今回は水曜日に新しい第六章PVが公開されました(^o^)
ではでは、早速観ていきましょう♪



・まず土方さん役ですが、急逝された石塚さんから楠美尚己に受け継がれるそうです。
 跡を継がれるのも大変なプレッシャーだと思いますが、宜しくお願い致しますm(__)m
・PV冒頭で銀河艦長の藤堂さんが『人間でありたい』って、やっぱりク〇ーンなんでしょうか?
 だとすると、人間を忌むべきものとするク〇ーン帝国と、人間でありたいと願うク〇ーンを
 尖兵としてしまった国家の大戦争ってことになりますが・・・・・・なんとも切ない(^^;)
・ガミラスに譲渡された空母型アンドロメダが四隻登場。
 各艦名は、七色星団海戦に参加した三段空母と戦闘空母の艦名の頭に『ノイ』をつけたもののようです。
・古バケ・・・いやいや、ガルントの他にドルシーラの姿も見えますね。
 何か大型ミサイルを使った作戦を行うのかな?
・バーガーが再登場!!でも密かに期待したハー〇ックばりの片目アイパッチではありませんでしたw
・レギオネルカノーネも再登場。時間断層を有する地球を取り込む為に、場所を空けたのか?
・『人類の興亡、この一戦にあり!!』誰だよ、そんな故事を教えた地球人は(^^;)
・突撃するヤマト・ツートンのアンドロメダ(ZZZ)とブラックアンドロメダ(BBB)。
 両脇にDクラスを抱えていますが、これは推進ブースト用というより、波動砲連射用じゃないか?
 第一射はアンドロメダの主機で放ち、第二射をDクラスの主機で。
 第五章で波動砲集中射撃を無効化した都市帝国のエネルギー・フィールドを第一射で取り除いて
 再度フィールドを展開される前に、間髪入れずに第二射を放つとか。
・この直上からの攻撃は“2”の『真上と真下』から来てるのかな?
 あるいは、ガルントやドルシーラの攻撃は“真下”の方かもしれませんね。
・バルゼーさん出てますね。『死して大帝に御詫びを』が見れるか?w
・『亡びの調べを奏でるもの、その名は“ゴレム”』
・アルデバランと一緒に映ってるDクラスのカラーリングは新色ですね。
 所属が特別とか?各カラバリの意味を教えて欲しいです(^^;)
・アンドロメダの艦橋にイーターⅠがブッ刺さりますが、山南さんは以後、
 露天(になった)艦橋で指揮を執るようですw
・コスモ・リバース発動!!ってことなんですが、CRSを稼働状態に持ち込むには
 人の記憶と思念が核として必要な訳で・・・・・・つまりそれをク〇ーンが担っている?
 しかし仮にその核が、記憶のないク〇ーンのものだったら、どんな事象が発生するんだ???
・最後に飛び立つヤマト。でも舵を握っているのは古代。シマサンハドコ?w
・ん?コスモタイガーは???



そんなことを考えながら観ていましたが、とにかくPVの密度が濃い!濃い!!www
このテンションで四話分突っ走ったら疲労困憊してしまいそうですが、それがまた楽しみでもあります(^o^)
ここのところ、2202に対するテンションが少し下がっていたので、丁度いいカンフル剤になった感じです♪

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1/1000 銀河を買ってきました。 宇宙戦艦ヤマト2202

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この週末は台風で家に缶詰めになるので。。。とか言い訳しつつ帰路に購入(^_^;)
思いのほか大きい箱でビックリしましたが、買って帰る際の満足度は高いですねw

まず一つ大事な事ですが、説明書内の艦説明のページに銀河のコスモリバースの秘密(とまで言っていいか分かりませんが)と、第六章のある作戦の展開が書かれています。
ネタバレが気になる方は避けられた方が良いと思います。



主艦体の基本形状は、2202版ヤマトそのものです。
新規パーツとしてまず目に付くのは特長的な艦橋構造物と艦首のコスモリバースですが、舷側の窓が目立つ船体パーツも何気に新パーツなんですね。

キットには、某所で物議を醸しました(笑)主翼パーツをはじめ、使用しないパーツも多いです。
なんだか勿体ない気もしますが、非常に高価な金型費用の回収も考えての企画とパーツ構成でしょうから、そこは目をつぶりましょうw

尚、キットには艦橋部に用いるブルーのLEDは付属しますが、エンジン部用の発光ユニットと艦首コスモリバース用のLEDユニット(イエロー)は付属していませんので、注意が必要です。
フル電飾を目指される方は、別途パーツをご購入下さい。

LEDユニット (イエロー)バンダイ(BANDAI)バンダイ(BANDAI)
発光ユニット(白) 2灯式バンダイ(BANDAI)バンダイ(BANDAI)
さてさて、銀河そのものの設定に(あまりネタバレにならない範囲で)話を戻しますが、実はこの三連装三基のショックカノンは“コスモリバースシステム(以降CRS)搭載により使用不能”なのだそうです。
だったら、なぜ主砲塔だけをハリボテのごとく搭載しているのか?
そもそもヤマトのCRSをそのまま移植(移設)できるようにヤマト型の艦体を用意したのに、なんで銀河は主砲が使えないのでしょうね?
まぁ、多少想像力を逞しくすると、CRSのコアはオリジナルのままでも、その効果を増幅したり別の機能を強化する為の補機類を新たに搭載したことで、元はショックカノンのエネルギー伝導管を通したり、三式弾用弾庫だったスペースが食われてしまったのかもしれません。
そんな風には考えることも可能ではありますが・・・・・・でも、だったらなんで主砲塔ごと撤去しないのか?
それこそ主砲塔の代わりに研究施設を増設した方がいいと思いますし、設定としても妥当でしょう。
その点、艦に与えられた機能や役割に対して、デザインが追随し切れていないというか、中途半端というか、何らかの忖度が感じられるというか・・・・・・。



ちなみに、説明書内には2199、2202では公式に初めて“武蔵”の名前が出てきます。
ただ、名前が出てくるというだけで、どういう役割を担い、今どこに存在しているのかについては一切明らかにされていません。
2202第五章のBDのカバーにその姿が描かれていますが、パッと見た感じでは銀河に存在する艦体舷側の窓が存在せず、プレーンな雰囲気です。
銀河を製作するにあたり、この“窓”をどう処置するかで迷っておられる方は、あるいは“武蔵”にしてしまうというのも手かもしれませんね。

さてさて、今日から第58回全日本模型ホビーショーでしたが、メカコレ ドレッドノート級の発売がようやく決定したようです。
といっても、発売時期は“来春”とのみアナウンスされているようですが・・・・・・。
コスモタイガーⅡについては未だ参考出品の扱いのようで、発売はまだ本決まりになっていないようです。
来年の2月には1/1000ドレッドノート級のカラバリ2艦セットの発売が決定したそうですが、いかにも“お寒い”ですよねぇ。
だって、テレビ放送も来年3月には終了するんですから。
こりゃガトラン艦はもちろん、パト艦や護衛艦ですら危うそうな・・・・・・。

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1/1000 波動実験艦『銀河』就役!!そして明日は2202第6章公開!!

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第六章の劇場公開もいよいよ明日となり、今更ながらのタイミングですが先月発売された1/1000波動実験艦『銀河』のご紹介です(^^;)
いやー、途中までそこそこのペースで作っていたのですが、舷窓の塗装で躓いてしまいましてwww



さてさて、その存在が告知されるより前に発売が前振りされるという、ヤマト界隈にはあり得ない劇的(笑)登場を果たした銀河“様”ですが、見ての通り2202版1/1000ヤマトをベースとしています(いやまぁ、嫌みタップリに言ってますけど、完成させた今となってはかなり愛着は感じていますw)。
しかし、多数並べられた舷窓などヤマトと異なる点も多々あり、主艦体も専用パーツとなっています(本来の1/1000ヤマトの主艦体もキットには付属しています)。



あと、主砲塔も両サイドの測距儀がオミットされており、新規パーツです。
元のヤマトの主砲塔も付属していますが、砲身は9本しかついていないので、このキット単独では主砲マシマシはできないので悪しからずwww
前回の記事にも書きました通り、銀河の主砲塔は主砲としては使用できないらしいので、ハリボテ以外の何物でもありませんが、あるいはヤマトの第二次改装に転用されるなんてこともあるのかもしれません(その場合、主砲用のエネルギー供給こそ行われていないものの、主砲塔そのものは“本物”ということになりますが)。



そして、やはり最も目立つのはこの巨大な艦橋構造物ですね。
ドーム状の基部に加え、艦橋トップが後方に大きく張り出している為、艦のバランスすらヤマトとは違って見えます。
なんでもこの張り出しには、艦載機が着艦できるそうです(着艦できるというだけで、常用的な着艦スポットなのかまでは分かりませんが)。
この艦橋構造物をアンドロメダ級に取り付けた『AAA-08アクエリアス』なる艦もあるみたいですね(第6章のPVにもチラッと登場してましたよね)。
全長で33%増しのアンドロメダ級に取り付けてもサイズ的なバランスが崩れないという点からしても、銀河の艦橋の巨大さが分ると思います。



ドーム状の構造物はクリアパーツで、枠も一体になっているので、塗装する場合はマスキングするか慎重に筆塗りするしかありません。
私の場合、以前SOY-YA!!さんから教えていただいた、慎重に筆塗りをして、はみ出た箇所を爪楊枝の先でこすり落とすという方法を取りました。
その後更にスミ入れをして、パーツの裏側にクリアブルーを塗れば、この通り“遠目”では問題のない仕上がりになります(^o^)
ヤマトもですが、2202の作例では艦橋のクリアパーツは透明のままにしておくことが多いようですが、電飾OFF時の見栄えを考えると、クリアカラーを塗った方がいいように思いますね。
あと、私の作り方だと、パーツ表面の大半はプラ素材がむき出しですので、スミ入れのエナメル塗料によってパーツが割れる可能性があります。
スミ入れをサッと仕上げたら、ドライヤーで素早く乾かすことをお勧めします(もちろんこの際、ドライヤーの熱でパーツを変形させないよう注意下さい)。



主艦体の制作にあたりましては、1/1000ヤマトでは定番の合せ目消しを行いました。
場所は艦首部と艦首側艦底部です。
ダボの凹側凸側両方を根元から落として、後ハメが可能なようにしています。
また、こうすることで、電飾部分を含む骨格部のみをざっくりマスキングするだけで、艦体色(グレー)と艦底色(レッド)を別々に吹付塗装できるので一石二鳥です
制作上、多少工夫したのはそれくらいですね。



塗装→組立→デカール→部分トップコート(ツヤ有)→スミ入れ→少しだけウォッシング→トップコート(ツヤ消し)の順番で仕上げましたが、ガミラス戦後に建造された新造艦ということで、ウォッシングは控え目にしています。
舷窓の塗装は光沢色で行うので、ツヤ消しトップコートの後の一番最後に行います。
正直、これが一番辛かったですねぇ(^^;)
銀河はヤマトのようなパルスレーザーが無い分、舷窓塗りが鬼門と呼ばれそうです。



塗装は結局、エナメル溶剤に溶いたエナメル塗料(スカイブルー)を爪楊枝で一つ一つ塗っていきました。
どうしても一部ははみ出てしまうので、エナメル溶剤を染み込ませた綿棒でリカバリーします。
最初は派手にはみ出したりもしましたが、後半はかなり慣れてきて、何とか形にすることができました。
途中、ガンダムマーカーの使用を勧めていただき、実際に試しもしたのですが、はみ出た部分を修正するぼかしペンがトップコートやその下の塗装面まで侵してしまうようで、私の制作方法には合わなかったようです。



そんなこんなで思った以上に時間がかかってしまいましたが、舷窓で躓かなれば、平日夜+週末モデリングでも1週間くらいでサクッと出来上がると思います。
2202版ヤマトと同じく、それくらい組み立てやすいキットです。
完成後、ヤマト型同士で並べたりして楽しんでいますが、ワンオフというイメージの強いヤマト型に単縦陣を組ませたりするのも、目新しい感じがして楽しいです(^o^)



さてさて、いよいよ2202のプラモシリーズもいよいよ先が見えてきました。
今のところ判明している発売予定は↓です。

 11月:メカコレ/アンドロメダセット,メカコレ/銀河
 12月:1/1000アンドロメダDX
 1月:メカコレ/コスモタイガーⅡ
 2月:1/1000ドレッドノート級セット
 来春:メカコレ/ドレッドノート

これに、最終決戦仕様(第二次改装型)のヤマトが加わる可能性が高いように思います。
ただ、最終章の公開やテレビでの放送期間を考えれば、3月か4月が商品発売のリミットだと思いますので、護衛艦やパト艦、他のガトランティス艦の発売はいよいよ厳しいと言わざるを得ないですね。
もちろん、この先のキットの売れ行きにもよるのでしょうが、ここまでの商品展開や、アクション推しはほぼアンドロメダ一択という2202の作劇パターンを考えれば、大きな期待はできそうにないです。

アンドロメダ級といえば、先ほども触れたアクエリアスや、PSゲーム版のしゅんらんや自動戦艦を彷彿とさせる多砲塔型、ガミラス風のアンドロメダ(通称:ガミドロメダ)が六章PVに登場していましたが、見た感じ、あれらの艦はCGモデルではなく、手書き絵のようですね。
第7章や続編(?)ではともかく、少なくとも第6章で大活躍することはないと思います。
また、これらの眷族やBBBだのをポンポンと量産建造できるなら、D級を建造する意味は?とツッコミを入れたくもなりますが、アンドロメダのZZZへの改装も含め、時間断層内の次世代AIが『その時点での最適解としてやっちまった』ということにでもするのかもしれませんね。
ただ仮にそうだとしても、いかにも泥縄な感じは否めず、設定やシナリオに途中から変更が加わった結果なんじゃないかと想像しますが、はてさて。

明日の第六章公開初日は午前半休を取りましたので、1回目を観に行ってきます(^o^)
お手軽なダウンロード版の公開は今回もお昼からでしょうか。
毎度のことながら、当ブログでのネタバレ記事は公開から1週間後になりますので、御了承下さいませm(__)m

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宇宙戦艦ヤマト2202 第6章 『回生篇』観てきました!!(ネタバレなし)

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本日の公開初日、大阪ステーションシネマで早速観てきました!!
いやー、盛り沢山のてんこ盛りという感じで、集中して観ていたら、観終わった途端グッタリしてしまいました(^^;)
もちろんそれは心地よい疲れで、その後に仕事に行くのが憂鬱で億劫でw

でもまぁ、内容・設定の面では、私的に心が痛くなるところも沢山ありまして、劇中の島の叫びに思わず頷いてしまったのも事実です。
極限・究極の状況の中で、突き詰めて突き詰め切って、行きついた先・・・・・・ということなんでしょうけど、観返すにも相応の覚悟が必要ですので、皆様も御覚悟を!!

えーーー、メカ的には・・・・・・各種アンドロメダ級と銀河、コスモゼロ、以上!!・・・・・・そんな印象ですwww
私が観た大阪ステーションシネマには展示されていませんでしたが、なんばパークスシネマには、最終決戦仕様の1/1000ヤマトの試作モデルが展示されているそうです。
私もツイッター上で画像を見ただけなので、できれば公開期間中に実物を見に行きたいですね。

対して、キャラ的に立っていたのは、やはりぶっちぎりで土方さんと山南さんです。
とにかくカッコいいんです。
土方さん役は第6章劇中で運昇さんから楠見さんにバトンタッチされる訳ですが、運昇さんの最後の台詞はあまりにも深く大きく、私の中で響きました。
是非劇場で、皆さんにもお聞きいただきたいです。
そしてバトンを受け取られた楠見さんが演じられる土方さんも凄く良かったです。
いくつも心を揺さぶられる台詞がありました。
お二方には心の底から御礼を申し上げます。

今回の第六章の重要なポイントは『人』だと思います。
『人を呪う者』『人であることを捨ててでも生き残ろうとする者』『人であることの弱さ、愚かさこそが人の強さだと信じる者』そんな人々の対比が秀逸なストーリーを織りなしているんだと感じました。

あと・・・・・・劇中で銀河が果たした役割、乗員のキャラ設定や担当キャストを考えると、こりゃ絶対続編か外伝があるな・・・・・・と妙な確信を抱いてしまいました(^^;)



さてさて、ご覧になられた皆様は、どのような感想を抱かれたでしょうか?
第五章と同様、迫力の戦闘シーン成分濃厚ですので、是非一度は劇場でご覧いただきたいです♪
ネタバレ込みの感想や記事は、劇場公開一週間後からを予定していますので、御了承願います(^o^)
そして次の、そして最後の第7章の公開は来年3月1日からとのことです。
うーん、4か月先かぁ。その頃には、今はまだ始まったばかりのテレビシリーズも追い付いてきますね。

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ようやく発売の2202設定資料集で当ブログもようやく目覚める?

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なんだかすっかりご無沙汰してしまいました(^^;)
思いついたことがすぐに文章にできてしまうTwitterが便利なこととか、MMD動画の原作とか、プラモ作ったりとか、あれこれあって、結局今年初めてのブログ更新となりましたm(__)m

実は2202の記事は2199の時と比べると書き難いのが正直なところでして、今現在に至るも記事を書くに足るモチベーションを持ち得ていません。
もともと私は、作品設定をミリタリーや理屈の面から読み解いていくのが大好きな訳ですが、2202という作品はそういう読み解きと相容れない気が第2章の頃からしていて、ちょっと距離を置き始めていたという部分もあります。
ただ、ここに来て突然、2月末と3月末に2202設定資料集の発売が上下巻で告知されたので、そうした『説明不足』に感じられる状況も少しは変わるかな?とか期待したりもしています(^^;)

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち -全記録集- 設定編 上巻 COMPLETE WORKSKADOKAWAKADOKAWA
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち -全記録集- 設定編 下巻 COMPLETE WORKSKADOKAWAKADOKAWA

しかし、ずぅ~~~~~~っと発売が待たれていたものが、ここに来て急にバタバタと発売が決まり始めましたね。
サウンドトラックの第二弾も主題歌集付きと二種類で3月2日に発売されます。
まだ収録曲の情報はありませんが、サントラVol1には戦闘時に使用されるような楽曲は全く含まれていなかったので、今回発売のVol2にはそれらが集中的に収録されていると思います。

【早期購入特典あり】『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』主題歌集+オリジナルサウンドトラック vol.2 (全2枚セット) (セット購入特典:A4クリアファイル)ランティスランティス
アニメ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』オリジナルサウンドトラック vol.2ランティスランティス

あ、あと一時読者投稿を募集していた『OUT』も2月20日に発売されますね。
私、アニメ誌には今も昔もあまり縁がなくって、今回も結局は何も投稿しませんでしたが、Twitterのフォロワーさんで投稿されている方は多数いらっしゃったので、ちょっと楽しみです。

OUT 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特集号KADOKAWAKADOKAWA

てか、ここまで来ると、さすがに集中し過ぎのような(^^;)
それに比べると、プラモの方は相変わらず低調ですね。
今月ようやくメカコレ コスモタイガーⅡ、2月はメカコレ D級とカラバリ1/1000D級、3月がヤマトの二次改装型。
更に最終章公開とテレビ放送が終わった4月にもメカコレのブラックバードが発売されるようです。
なんとか護衛艦とパトロール艦の1/1000も発売して欲しいですが、タイミング的に望みは薄いですかねぇ・・・・・・。
コスモタイガーⅡは私も二個ほど購入しました。
最新技術のできの良いキットは大歓迎ですが、他のメカコレ機体と並べることを考えると、機首がお辞儀したパースモデルではなく通常デザイン版の方が私は嬉しかったです。

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宇宙戦艦ヤマト2202 メカコレクション 零式52型改 自律無人戦闘機 ブラックバード 2機セット プラモデルBANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)

とにもかくにも2月以降は出費がかさみそうな・・・(^^;)
また、そろそろ2202のブログ記事も何か書きだそうと思っています。
一つ二つネタはあるので、もう少しお待ち下さいませm(__)m
うーむ、なんとか最終章の公開前にアップしたいところですが・・・はてさてwww

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宇宙戦艦ヤマト2202 第七章予告編と小説版4巻発売決定!!

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なにやらブログ活動を再開して早々、慌ただしいですねw
この2月、3月は出費が相次ぐと思っていましたが、更に魅惑アイテムが追加です!!
2202映像本編ではオミットされがちな設定を丁寧にフォローいただいている小説版の新刊の発売が決定!!発売は2月28日です!!
第七章の公開直前の発売ですが、描かれている範囲は7章には被らないと思います、つまりは7章のネタバレにはなりません(^o^)

小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (4)むらかわ みちお,西崎 義展KADOKAWA



そしてそして、木曜日にもかかわらず第7章の予告編(1分版)が公開されましたので、メカ部分を中心に気がついた点だけサッとまとめてみました。

6秒:アケーリアス風の回廊を雷撃型CTを先頭に突入するヤマト。この時点で、艦橋トップの肥大レーダーが妖しく光ってますねw
7秒:白手袋をしている土方艦長がカラクルム級の繭の巣を指差しています。きっとこの後、土方さんは・・・・・・そして古代が・・・・・・?
8秒:ヤマトの波動砲口周辺にクラックが入っています。きっとトランジット波動砲を発射したことによるダメージでしょう。
   なんとなく・・・ZZガンダムが最終回でハイメガキャノンを撃った後を思い出すのは考え過ぎ?w
   また、6秒のシーンもですが、トランジット波動砲発射後は、波動砲口がほんのり光り続けるようです。
9秒:ミサイルがバカスカ艦橋に直撃しています。土方さん・・・・・・。
9秒:おっ!特殊削岩弾!!ガルントにも活躍シーンが!!しかしバックに映ってる破滅ミサイル、基部のあたりが随分と分厚いです。
9秒:玉座というか、ゴレムと言うべきか。
10秒:久しぶりにヤマトが主砲を撃っとるw きっとこれ、7秒のシーンの後だ。
10秒:出血している土方さん。駆け寄った古代に何かを告げています。
11秒:本予告最大の問題シーンw レーダーにこのマークって、一体何?(^^;)
   でもこのシーン、決戦真只中だと思いますが、艦橋部にシャッター降りてないですね。
   艦長室に直撃受けたら、爆風が土方さんに・・・・・・。
11秒:キーマンもヤバそうです。
12秒:艦首に破滅ミサイル付いてるし、もしやこれが“後期”ゴストーク級?
   艦橋に無人メダルーサ級を彷彿とさせる雰囲気があるので無人艦の気も。
   9秒の破滅ミサイルもこいつらから発射されたんですかね?
12秒:キーマン、新たに機体を調達。周囲には第二話に登場したガミラス無人機を多数はべらしてます。
14秒:来た!!UX-01とフラーケンと愉快な仲間たち!!ハイニまで行儀よく敬礼しているので、もしやデスラーを迎えに?
17秒:ヤマトの主砲が撃ってるのは、大量のニードルスレイブの奔流!!
19秒:絵になるな~、このヤマトとコスモタイガーⅡ隊(ブラックバードもいるよ!!)。
   ・・・・・・レーダーの発光だけ無粋ですがw
20秒:コスモタイガーⅡにフェリーされる機動甲冑・・・・・・なんですが、むしろ気になるのは背後の激オコ状態のカラクルム級。
   CTⅡ隊と進路が同じなんですよね。共闘してる?
22秒:こいつも12秒の艦ですね。そのミサイルはカラクルム級へ・・・・・・。
   マクロスみたく、ヤマトと一部ガトランティスが共闘するのは間違いなさそうです(いやまぁ単なる仲間割れの可能性もあるけどw)

28秒:ガイレーンはお亡くなりのようです。大帝が引き抜いた剣は鞘ごとガイレーンに刺さっていた?
32秒:謎の空間を割って出現するヤマト。なんか次元潜航艦みたい・・・・・・。
   デスラーを救出した後のUX-01が協力してくれたとか?
   まだ艦首は壊れていないので、トランジット波動砲を撃つのは、この後でしょう。
32秒:この吹き飛ばされるシーンのCTⅡは機首が折れてないですね。
36秒:トランジット波動砲を撃つヤマト。背後に小さく地球が見えます。
40秒:17秒のニードルスレイブの奔流を抑え切れず、艦首に突き刺さっています。
   てか、完全に貫いてるし、よく艦首が折れないな・・・・・・。
41秒:吹き飛ばされ、崩壊する二つの星。都市帝国が抱えていた惑星でしょうか。
43秒:キーマン機にもニードルが。再び愛機を失うキーマン。
   あれ?このツヴァルケ、機首に青い何かを抱いてるぞ。
49秒:イーターⅠが多数ブッ刺さっているバレル艦。
49秒:やはり月は超巨大戦艦の砲撃に曝されるようです。良かった、真琴と翼が疎開してて。
   この砲撃、ビーム光の色からすると、デスラー砲のコピー品なのかなぁ?
51秒:姿を現す超巨大戦艦。
52秒:古代の説得は失敗した模様。

あからさまに運命が案じられる土方さん、徳川さん、斎藤、キーマン、危ないシーンは映っていなかったけど加藤・・・・・・育った縁に伴う“痛み”。はたして。
第7章公開まで、あと1ヵ月です。
宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち -全記録集- 設定編 上巻 COMPLETE WORKSKADOKAWAKADOKAWA
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FGTさんの2202第七章分析動画と来週のワンフェスと

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一緒にヤマトMMD動画を制作していますFGTさんが、昨日公開されたばかりの第七章予告編の分析動画をアップされました(^o^)
昨日、私も予告編の気がついた部分を少し文章にしましたが、殆どメカについてばかりでした(^^;)
FGTさんはそれに加えて各キャラについてもしっかり分析されていますので、ご興味を持たれた方は是非是非♪

それと、もう一つお知らせがあります。
来週2月10日(日)に幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバル2019冬に出展されるSOY-YA!!さんのブースで売り子のお手伝いをさせていただくことになりました♪



卓番は5-14-14、会場のほぼど真ん中だそうです(^^;)
また、当日は販売アイテムにもなっている1/2400〈コルドバ〉の完成作例が複数展示されます!!
全長41センチの大型キットですから、ズラリと並んだだけでもすごい迫力な上に、それに加えて名だたるモデラ―さんたちの渾身作揃いですので必見です!!
販売作品や展示作品の詳細につきましては>SOY-YA!!さんのブログで公開中です(^o^)
あ、それと各アイテムを購入される方は、くれぐれもお釣りがでないようにお気をつけ下さいませ(*'ω'*)

さてさて、お知らせついでに更にもう一つ。
この週末、久しぶりに考察(?)系のブログ記事をアップするつもりです。
タイトルは『2202世界における地球防衛艦隊の建艦計画(仮題)』てな感じで。
いやー、作中の地球艦隊の状況から、その背景を考察(妄想)したものですが、小説新刊や設定資料集が発売される前に出しとかないと、ことごとく否定されてしまいそうな気がしましてw
そちらも楽しみにしていただけましたら幸いです(*'▽')

小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (4)むらかわ みちお,西崎 義展KADOKAWA
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『宇宙戦艦ヤマト2202』世界の地球防衛艦隊/建艦計画 前編

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はてさて、この手の文章を書くのも久しぶりですので、まずはリハビリを兼ねて、ベタなところから始めさせて下さいませ(^o^)
最終章の劇場公開まであと一ヶ月、テレビ放送も18話まで公開され、地球が進めてきた『波動砲艦隊構想』もかなりの部分まで明らかになりました。
2202開始以前に『2199の続編』『さらば/2のリメイク』と聞いて期待した地球防衛艦隊の構成や戦闘描写に対し、期待通りだった部分、期待以上だった部分、期待に満たなかった部分など、想いは人それぞれだと思いますが、それはそれ。
まずは2202劇中の地球艦隊の姿を“事実”として、それがどのような経緯と経過を辿ってそこに至ったのか、つらつらと妄想してみたいと思います。
はい、あくまで“妄想”です。決して考察ではないこと、決して本編をくさす意図で書いているのではないことを予め御了解願います(^o^)
ではでは、そんな前置き(言い訳)を掲げつつ、そろそろ始めましょう。
(当初は1本の記事にするつもりでしたが、長くなりすぎたので、前後編に分けて公開します)

まず、宇宙戦艦ヤマト2202本編において、地球防衛艦隊の量産戦闘艦艇として登場しているのは以下の通りです。

 ・アンドロメダ級(A級)
 ・ドレッドノート級(D級)
 ・パトロール艦
 ・護衛艦(F級)
 ・金剛改型/改Ⅱ型
 ・村雨改型
 ・磯風改型

キサラギは輸送艦として除外。
ヤマト型も量産艦艇とは言いかねるので、同じく除外します。
また、アンドロメダ級の各種眷族(空母型、ガミラス型、無人型など)もここではA級として一まとめにしました。
対して、オリジナル版に登場しながら、2202劇中に未登場の艦は以下の通りです。

 ・宇宙空母
 ・巡洋艦
 ・駆逐艦

加えて、2202第6章までの劇中の描写から、地球防衛艦隊の構成は以下のようなイメージがあります。

 ・D級がやたらと量産されている。第5章のマルチ隊形時のD級をカウント&計算すると500~600隻になる。更に、銀河と共に火星に待機していた艦隊+地球(時間断層)からの増援まで足すと、更に数百隻が加わる。
 ・D級に比べるとパト艦や護衛艦は数が少なそう(見せ場がなく目立たないので、そう見えているだけかもしれないが)
 ・どこかのタイミングから無人型(自律型)A級であるBBBが大量建造されている(誰が数えたのか不明ながら、画面から150隻くらいは確認できるらしい)
 ・少なくとも第6章の時点では艦艇の設計、建艦計画の立案は時間断層内の次世代AIが行っている(らしい)。

とりあえず、妄想を紡ぐにあたっての前提条件は以上ですかね。
ではでは、お気楽に初めてみましょう。



6章中盤で『徹底抗戦だ!!』と叫ぶ芹沢さんのアジをバックに、見慣れないアンドロメダ級の改良艦がワラワラと登場するのは、AIが試行錯誤した結果だとされているので、少なくともこの時点で建艦計画はAIにほぼ丸投げにされている気がします(人間様が『承認』と重々しく言うとか、ポチッとボタンを押す程度の“儀式”はあるかもしれませんが)。
AIによる建艦計画は、人間様の組織が決定するような年次・月次レベルのものではなく、リアルタイムにインプットされてくる戦略・戦術情報に合せて“秒”や“瞬”の単位で常にアップデートされていることでしょう。
“丸投げ”とあえてマイナスの表現を用いましたが、“効率のみ”を考えれば、それは決して悪い話ではありません。
逆に、ここで中途半端に人間様が介在してしまうと、せっかくの極限効率が減殺されてしまう可能性が高いからです。
とはいえ、ある程度以上の理性と責任感を持つ人間様であれば、自らの軍事力のハード面での根幹をAIに全面的に委ねてしまうのは、かなり大きな抵抗があると思います。
そうした抵抗を押し殺し、徹底的に効率を重視してAI丸投げを実行するという決断は、相当大きな衝撃か危機感がなければ難しいと思います。
その点、2202開始時点で既にAI丸投げの建艦が行われている可能性もありますが、あくまで可能性があるというだけで、実際に実行されていたかというと正直疑問です。
ガミラスによって滅びの危機を経験したとはいえ、既にそのガミラスとも同盟関係が整理している当時の地球に、そこまでの危機感を覚えなければならない状況や環境が見当たらないからです。
2202を振り返った時、地球がそこまでの危機感を覚える出来事があったかと言えば・・・・・・はい、そうです、薄緑イワシの大襲来・・・・・・いやいや、250万隻のカラクルム級大襲来でしょう。
ガミラスが大小マゼラン、天の川銀河各地から抽出可能だった機動戦力が1万隻程度という事実と考え合わせると、このバカみたいな数の脅威と恐ろしさが理解できます。
そして、そんな大戦力がいきなり太陽系内に忽然と出現した事で、地球連邦首脳部は天地がひっくり返るくらいの衝撃を味わった事も間違いないと思います。
その衝撃を上手く利用して、芹沢さんあたりが上手く立ち回った結果、国家非常事態宣言(実質的な戦時宣言)と建艦計画のAI丸投げ(予算リミッターも解除)を実現しちゃったんじゃないかというのが私の妄想です。



それまでの建艦計画が、ある意味では人間好みのバランスの取れた艦隊編成を目指したものだったの対して、以降の建艦計画は、少数で多数を打ち破ることにのみ特化したロマンの欠片もない極めてピーキーな艦隊編成が目指されたのだと思います。
具体的には、限界一杯までのD級大量&集中建造と、それを達成する為の小型艦建造隻数削減及び建造中止です。
小型艦を差し置いてD級ばかりが大量且つ集中的に建造された理由は、D級が最小の“拡散波動砲”搭載艦だからだと考えます。
同じ波動砲でも収束型に比べて拡散型の破壊/撃破効率が高いのは第五章の劇中描写からも明らかですが、拡散波動砲を成立させるには、右旋波と左旋波の異なるエネルギー流が必要であり、ハード的には複数の薬室が不可欠です。
当然、その為には相応の艦内スペースが必要であり、その最小艦型がD級だったのでしょう。
それは、D級に次ぐ規模のパトロール艦と金剛改Ⅱ型が搭載しているのが収束型の波動砲だったことが証明になりますね。
しかし、だったら何故6章後半からアンドロメダ級ベースの無人アンドロメダ(アンドロメダブラック/BBB)が大量建造されてるんだ?という御意見もあるかもしれません(実際のところ、私もそう思いますw)。
確かに、もともとA級を多数追加建造可能なリソースがあるなら、D級の戦場投入数を多少減らすことになっても追加した建造したA級に人員を配置して戦力化した方が有益に思えますものね。
とにかく、売れ筋商品のA級バリエーションを一つでも多く展開したかったから・・・・・・なんて身も蓋もないヤボは言わずに、この点についても真面目に考えて(フォローして)みましょう。

私が思いつく理由は以下のような感じでしょうか。
まずは建造はともかく、既に人員面でD級の配備が限界に達していること(これ以上D級を建造しても、乗る人がいない)が大前提です。
でもそれなら、D級の無人艦を開発すればBBBよりもっと沢山作れるし、作ればいいじゃないかという事にもなります。
なので、更に妄想に一ひねりを加えますw
劇中描写から伝わってくるBBBの戦闘能力ですが、はっきり言って『弱かった』ですよね?
福井御大も、BBBに搭載されたAIはまだまだ未熟と仰ってます。
その点、同じレベルのAIを搭載したA級ベースとD級ベースの無人艦を比較した場合、まだA級をベースにした無人艦の方が経済性(コストパフォーマンス)が高かったのかもしれません
、、、と書いても、イマイチ伝わり難いので、もっと身も蓋もない言い方をすると、D級ベースの無人艦を作っても、作ったコストに見合うような活躍は期待できない、それに対して、A級ベースならまだ多少は役に立つ、って感じでしょうか。
経済性に違いが生じる要因として思いつくのは、A級とD級の持つ基礎的な防御力の差異ですね。
A級ベースの方がD級ベースよりも基本構造、直接防御力共に遥かに頑丈でしょうから、ドン臭くてもその分だけ長く戦える、と。



また、少し話はずれますが、何となくBBBはA級を単純に無人化した艦というイメージで語られることが多いですが、外見はともかく中身はどうなの?という点も個人的には気になっています。
どんな乗り物でも、人間様が乗る場合と乗らない場合とでは、乗員の生存にかかわる部分の基準や規格は全く異なってきます(当然、人間が乗る場合の方が遥かに厳しい)。
つまり極論すれば、外観はほぼ同じでも、無人艦であればそうした基準のハードルを思い切り下げて、即席且つ安普請で作ってしまえるという事です。
また、先程も述べたAI性能が低いという事実は、せっかく多彩で高価な兵装を装備しても、それらを十分に使いこなせない可能性があるという事でもあります。
もちろんその可能性は、練度の低い乗員に操られた有人艦でも同様ですが、やはり人間様が乗っている場合、それら装備の大胆なオミットは抵抗が大きいでしょう。
逆に言えば、人間が乗ってさえいなければ、それらのオミットは大きな問題はならない。
わたし的には、BBBが装備していたのは波動砲とショックカノン、ミサイルくらいだったんじゃないかと思ってます。
少なくとも重力子スプレッドなんて絶対いらん気がw
まとめると、BBBはナリこそA級譲りの立派な艦ながら、中身も装備も資材も建造期間も、無人艦故に極限まで切り詰められ、簡略化された廉価版・・・・・・というのが私の妄想です。
なので、AIの未熟さもあって呆気なく全滅してしまったと。
きっと、フルスペックの(有人型の)アンドロメダ級を新規に数十隻、数百隻単位で建造することは、いかに時間断層を用いても手間と時間がかかり過ぎて、白色彗星襲来に間に合わないと判断されたのでしょう。
根拠としては薄弱ですが、BBBを特徴付けている黒色塗装は上塗りがされていない下地塗装のままであるとか、艦載機搭載機能が省略されている等の設定も、上記の妄想に矛盾しないと思います。
ちなみに、第五章で土星圏に大量に出現したD級も、その数と画一的な戦闘機動故に無人艦じゃないかという意見もありましたが、わたし的には有人艦だと思っています。
ただ、第二章で登場した14隻の名前持ちD級とは比較にならないレベルで自動化や省力化が進められ、1隻あたりの乗員は数人程度にまで抑えられている気がします。
しかし、その数少ない乗員も慣熟期間が不足していたり、本来それをサポートする筈の支援AIも能力が不足していたりで、あまり高度な艦隊運動は行えなかったんじゃないかと思ったり。



さてさて、あまりD級とBBBばかり語ってもアレなので、後編はより小型の艦艇に注目してみましょう。
それら小艦艇は拡散波動砲を装備できないが故に、カラクルム級の大量発生(w)とロマンを介しない次世代AIのD級(拡散波動砲)偏愛の結果、思い切り割を食ったというのが私の基本的な考えです。
とは言え、パト艦と護衛艦のように少数(?)ながら建造された艦もあります。
次回は、そのあたりの理由と事情について妄想してみます。

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『宇宙戦艦ヤマト2202』世界の地球防衛艦隊/建艦計画 後編

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ではでは、前回(前編)に続きまして、宇宙戦艦ヤマト2202世界における地球防衛艦隊の建艦計画について妄想話を展開していきたいと思います(^o^)
念のため、前編での妄想内容を振り返っておきますと、11番惑星へのカラクルム級大量襲来により、地球は実質的な戦時モードに突入、防衛艦隊の建艦計画を少数で圧倒的多数を倒すための効率を最優先とすべく、次世代AIへの丸投げが実行されます。
結果、撃破効率の高い拡散波動砲を搭載した最小艦型であるD級(ドレッドノート級)が他級の建造を抑えてまで大量建造された――というものでした。

ええ、ええ。もちろん全部、状況証拠から私が勝手にでっち上げた妄想ですよw
ですが一度始めた妄想です。その線に沿って最後まで続けてみたいと思います
後編では、D級の集中・大量建造により割を食ったであろう中小艦艇について取り上げていきます。



まずはパトロール艦から行ってみましょう。
当時の地球の戦略環境――圧倒的と評する他ない膨大な戦力を有するガトランティス軍本隊の本土侵攻が確実視されている――に対して、地球防衛艦隊が選択した戦策は以下のようなものだと思われます。

 〇戦略:守勢防御(自らは打っては出ない。ひたすら守りに徹する)
 〇戦術:機動防御(敵侵攻勢力を前線の張り付け部隊で支えつつ、その間に後方から機動させた主力部隊を叩きつける)

守勢防御については、字義通りの意味でイメージは容易と思います。
対する機動防御は、第5章17~18話での尾崎艦隊が張り付け部隊、山南艦隊が主力部隊とイメージしていただくと分りやすいでしょうか。
劇中での描写はありませんが、尾崎艦隊と同じような戦力を有する張り付け部隊が、太陽系内の各惑星や小惑星帯にもそれぞれ駐留していると考えられます。
彼らの役割は、ガトランティス軍の侵攻があった場合、一分一秒でも早くそれを察知し、司令部へ通報すると共に、主力部隊到着まで敵を釘付けにすることです。
と、口で言うのは簡単ですが、敵侵攻戦力に対して張り付け部隊は戦力で圧倒的に劣りますから、非常に困難な任務であることは言うまでもありません。
彼らが絶対に避けなければならないのは

 ①味方の主力艦隊到着前に殲滅されてしまう(or突破されてしまう)
 ②侵攻に気がつかない

以上の二つです。
特に、非常に難易度が高い①を達成する為には、敵の奇襲を許すことは絶対に避けなければならず(劣勢な側が奇襲を受ければ時間稼ぎもできずに瞬殺されてしまう)、可能であるなら、出現した敵に対して有利なポジションを占め、稼ぐ時間を少しでも増やしたいところです。
その為には、できるだけ遠距離から、できるだけ詳細な敵情(艦種・数など)を察知可能なセンサーが不可欠であることも自明でしょう。
またそれは②のような事態を避けることにも繋がります。
その点、実質的に前衛を務めている張り付け部隊の優秀なセンサー(目と耳)として、パトロール艦が一定数(少数)建造されるのは十分に理解できます。
せっかくD級を主力とする破壊力の大きな主力艦隊(機動戦略予備)を時間断層で造り上げても、それを正しいタイミングで正しい場所に投入できなければ、せっかくの破壊力も半減しちゃいますからね。



続いて護衛艦。
波動砲艦隊構想下においては、最小規模――つまりは最小コストで実現可能な波動砲艦の実現が模索されるのは当然な気がします。
その存在を最も危うくするのもやはり、D級の大量集中建造による建造リソースの圧迫ですが、本級については、もう一つ存在を危うくするファクターがあると思います。
それは、金剛改Ⅱ型のように波動砲が搭載可能となった『村雨改Ⅱ型』なる艦が存在・成立する場合で、既存の村雨改が改Ⅱ型に改装(アップデート)できるのなら、護衛艦の新規建造よりもコストと工業力の両面で優位に立つ可能性があるからです。
とはいえ、2202劇中で護衛艦は目立たないながらそれなりの数が登場し、村雨改Ⅱ型なる艦は未登場という現実からすると、少なくとも現時点では波動砲の小型化や搭載波動エンジンの出力強化に限界がある等、何らかの理由で村雨改Ⅱ型は成立し得ないんだろうと私は妄想しました。
条件を現時点と限定したのは、もしも将来、更に波動砲の小型化技術が進歩したり、高効率な波動エンジンの出力増幅装置が開発されるようなブレークスルーがあれば、村雨改Ⅱ型が実現(登場)する可能性があるからです。
特に、時間断層みたいなチート手段が今後使えなくなり、今までのような勢いで新規艦艇の増強が不可能になってしまう状況が発生すれば、通常の工業力でも比較的短期間且つ安価に実現可能な既存艦の強化・高性能化は避けて通れないでしょう。



また、D級の大量集中建造の陰でとはいえ、少なくないリソースを消費してまで護衛艦が一定数建造された背景として、D級主力の決戦艦隊は唯一無二の虎の子戦力であるが故に、ガトランティスの小規模な威力偵察程度には軽々に投入できないという面があると思います。
結果、第17話冒頭で芹沢さんが説明したようなガトランの威力偵察艦隊を迎撃するのは、前衛艦隊単独でという事になりますが、ガトランの威力偵察艦隊が頑丈極まりないカラクルム級を含んでいた場合を考えると、迎撃側も波動砲装備艦を中心としたいと考えるのもまた自然な気がします。
昨今はすっかりモブ化・ザコ敵化してしまいましたが、登場当初のカラクルム級はたった一隻で数百隻規模の地・ガ連合艦隊を食い止め、逆襲したばかりか、アンドロメダ級の新型ショックカノンでも一撃では仕留められなかったのですから、その撃破は波動砲に頼らざるを得ないと防衛軍上層部が考えてしまうのは致し方がないでしょう。
その点、D級の大量建造は機動戦略予備たる決戦艦隊用、護衛艦の限定建造は前衛艦隊用に行われたと考えれば、多少は納得しやすいと思います。



村雨改の名前が出たので、金剛改Ⅱ型についても触れておきましょうか。
本型についての一番の謎は、なぜ第一話時点では波動砲はもちろん波動防壁も展開できなかったかという点に尽きます(それは村雨改も同様)。
まぁ、それらが可能になると、地球艦が無敵になり過ぎるからと、ガミラス艦との能力差が大きくなり過ぎるから、アンドロメダが劇的に登場できない等の演出上の理由が大半と思いますが、ここではそうしたメタ視点の考察は脇に置いておきます(笑)

純技術的な想像をすると、ガミラス戦争終結後すぐに建造された金剛改型は、とにかく早期に多数を揃えることが求められた為、小型波動砲の開発が間に合わなかった可能性があります。
しかしその後、パト艦や護衛艦用に新型の小型波動砲(資料によっては波動噴霧砲とも書かれている)が開発されたことで、艦の規模に余裕のある金剛改型にそれがフィードバックされたと考えるのが妥当かと。
また、こうしたレトロフィットが実行に移された理由として、本来必要な中型汎用艦の新規建造分のリソースをD級に回す為に、既存の金剛改に白羽の矢が立ったと考えるのは如何でしょうか?
もちろん、ここで言う新規建造の中型汎用艦とは、さらば/2には登場しながら2202には未登場の巡洋艦の事です。



このポジションに収まるのはパトロール艦でも良いのですが、パト艦は性能バランスの多くを索敵・哨戒性能の強化に振り向けている事もあって、建造コストが通常の汎用艦よりも高くつくであろう点がネックになると思います(現在の軍艦ですら、直接的な兵装よりも電子装備の方が高くつくようになっています)

ではここで、D級を決戦戦力に位置付ける地球防衛艦隊に、なぜ中型汎用艦が必要とされるのかという点を整理しておきましょう。
中型艦が配備されるのは、主力艦隊ではなく前衛艦隊の方になります。
前衛艦隊は特定宙域の張り付け部隊故に、先に述べたような『哨戒』『通報』『遅滞戦闘』以外にも多彩な任務をこなさなければなりません。
既に地球圏に不法操業する密輸船や宙族みたいな存在が出現していれば、保安任務も必要でしょうし、空間航路の使用が活発化すれば宙難事故に対応する救難任務も行わなければならないでしょう。
そうした多様な任務に対応する際、艦隊は必要に応じて幾つもに分割されて運用されることになります。
2202の17話では、数日前からガト軍の蠢動が活発化したという事情があった為、土星圏の前衛艦隊は一まとめになっていましたが、そうした状況がなければ艦隊の一部は交代で受け持ち宙域のパトロールや訓練、休暇配置に就いたりしていた筈です(あるいは、そんな事情であの宙域に不在の艦もあったかもしれません)。
すっかり説明が長くなってしまいましたが、前衛艦隊は多様多彩な任務をこなすために、普段はむしろ戦隊や任務群といった単位で細かく分割して運用されるのが常であり、それ故にある程度バランスの取れた編成が必要になってくる訳です。
つまり、旗艦たる極少数のD級とワークホースたる多数の護衛艦の間で、群旗艦や戦隊旗艦を務められる中型艦が一定数必要です。
たぶん、カラクルム級の大量襲来前まで、こうした中型汎用艦として“さらば/2”の巡洋艦の建造計画がちゃんと存在していたんだと思います。
しかしカラクルム級襲来後、次世代AIによってD級の大量集中建造が決定すると、新規建造ではとても必要な中型艦の数を満たせない・・・・・・あ、そういえば、既にたくさん就役している金剛改にパト艦用の小型波動砲を追加装備すれば、巡洋艦クラスの中型艦を楽に多数揃えられるじゃないか――みたいな思考経過を辿ったんじゃないでしょうか。



ある意味、波動砲を装備可能な村雨改Ⅱ型が存在し得なかったが故に、護衛艦が建造されたという先程の妄想とは真逆の展開ですね。
D級の大量集中建造決定によって巡洋艦の新規建造は凍結され、その代わりに規模・性能的に近い金剛改型がⅡ型にアップデートの上、再配備されたと。
なので金剛改Ⅱ型は新規建造されたのではなく、あくまで既存のⅠ型を改装した艦であるというのが私の妄想です。
まぁ、この妄想でも第一話の金剛改や村雨改が波動防壁を展開できなかった理由の説明にはならないのですが、それはアップグレード時に波動エンジンが高効率化され、ようやく満足に波動防壁が展開可能な機関出力を手に入れたとか、ガミラスの手前、性能にリミッターがかけられていたとか・・・・・・そんな感じにでもしておきましょうかw



すっかり長くなってきましたが、残るは2202未登場枠の宇宙空母と駆逐艦ですね。
駆逐艦もなぁ・・・・・・きっと元々は(カラクルム級大量襲来前は)建造計画があったと思うんですよ。
波動エンジンが搭載されたとはいえ、磯風改型では艦規模に起因する居住性や兵装搭載量の点で駆逐艦戦力の主力とするにはまだまだ問題が残っていると思います。
長期間の航宙は乗員への負担が大きいでしょうし、搭載できる兵装量が小さいので連続した戦闘を行うこともできませんので、補給が限られる外宇宙への戦力展開を考えると、非常に運用が厳しい艦だと思います(実際、八番浮遊大陸基地奪還作戦時にも、磯風改型は極少数しか参加していませんでした)。
また、常識的に考えて波動砲搭載艦は非搭載艦よりも建造コストは高くなるでしょうから、艦隊構成艦全てを波動砲艦にするのは、それこそ戦時特有の無茶な国家予算をでっち上げでもしない限り、かなり無理があると思います。
それらの点から、磯風改型の後継艦として、より大型の駆逐艦の建造要求が出され、建造が計画されるのは自然なことに感じます。

でも、ここでもやはりカラクルム級の大量襲来と、白色彗星(本隊)襲来の恐怖が、そうした経済性や健全性を粉々に粉砕してしまったのでしょうね。
結果、整備されたのは波動砲搭載艦ばかり・・・・・・。
また、対白色彗星戦の基本戦略が守勢防御に決定されれば、想定戦場は必然的に太陽系内となりますから、それなら現有の磯風改型の居住性の悪さや継戦能力の低さも問題にならないという判断があったのかもしれませんね。



そして最後は宇宙空母。
2202世界の表現で言えば、空母型D級とでも呼称すべきでしょうか。
この宇宙空母が建造されるとすれば、その目的は艦隊航空戦力(艦載機戦力)を底上げする為と考えられ、同じ役割の艦に空母型A級(アンドロメダ級)があります。
しかし、空母型A級は航空兵備を追加した分、戦艦型に輪をかけて高価でしょうから、大量に建造・配備する訳にはいかないでしょう。
その点、空母型D級は、艦の規模的に搭載機数は空母型A級に劣るでしょうが、ベースになった艦の違いから、A級ベースよりもかなり安価に調達できると思います。

しかし・・・・・・それはあくまでハード面とコスト面からから見た解釈であって、“必要性”という点ではどうなんでしょう?
それを考える為に、まずはオリジナル版での宇宙空母の立ち位置はについて振り返っておきましょう。
オリジナル版ではコスモタイガーⅡ等の艦載機をまとまった数で搭載可能だったのは、最大限まで解釈の幅を広げたとしても、アンドロメダ、ヤマト、主力戦艦くらいで、この点はオリジナル版も2202も違いはありません。
ただ、『さらば』の地球艦隊の構成はアンドロメダ級1隻、主力戦艦35隻でしたから、仮に各艦の搭載機数を2202と同じとして、更にヤマトを加えても、艦載機総数は600機くらいにしかなりません。
600という数字はそれなりの数ですが、艦載機を搭載可能な艦が幾つかの艦隊に分けて運用されることを考えると、相手が相手だけに全く心もとない数字です。
その数字を底上げする為に、主力戦艦の砲撃能力を削減する代償として艦載能力を強化したのが宇宙空母という存在なのだと思っています。



と、そこまで言っただけで既にお気づきの方も多いと思いますが、2202世界では艦載機を搭載している艦は決して不足していないんですよ。
各15機のコスモタイガーⅡを搭載可能なD級が主力艦隊には500隻以上所属していますので、その艦載機総数は単純計算で7500機にもなります。
逆に、それだけの機体とパイロットが用意できるのか心配になるくらいの数です。
その点からすると、オリジナル版のように不足する艦載機数を底上げする為の艦など、全く不要に思えますよね。

むしろ、宇宙空母に居場所があるとすれば、尾崎艦隊のような前衛艦隊の方かもしれません。
尾崎艦隊に属していたD級はたったの二隻、艦載機数は僅か30機です。
その艦載機隊は奇襲攻撃により、出現したばかりのナスカ級複数を見事仕留めますが、あるいは更に機数があれば、何故か攻撃目標からは外されたバルゼー座上の超大型空母にも攻撃を加えられていたかもしれません。
とは言え、それですら宇宙空母の必要性はマストではなく、精々『それでもいいかな』程度に過ぎません。
実際、尾崎艦隊のD級二隻は通常型でしたが、主力艦隊到着までの時間稼ぎの任務を立派に果たしました。
また、対ガトランティス戦が完全な防衛戦である以上、太陽系内の惑星や衛星に設置された基地航空隊を活用できる可能性もあるので、その点でも宇宙空母の存在意義はますます低下してしまいます。
その点、D級の就役数を一隻でも増やすため、余計なバリエーション建造を認めなかった次世代AIの判断は理解できなくはないですね。



さてさて、そんなこんなで2202世界の地球防衛艦隊の構成と建艦計画について妄想全開でお送りしましたが、如何だったでしょうか?
わたし的には、11番惑星にカラクルム級が押し寄せてくるまでの地球防衛艦隊は、“さらば”や“2”を彷彿とさせる豊富なバリエーションとバランスの取れた艦隊構成を目指していたんじゃないかと思っています。
それが、カラクルムの大襲来を境に、完全に様変わりしてしまった。
優先されるべきは一にも二にも拡散波動砲を装備可能な最小艦型『D級』、だいぶ距離が空いて次点が最小の波動砲艦である『護衛艦』。
そこには、大型艦―中型艦―小型艦がピラミッド構造を形成する艦隊としての“バランス”など欠片もなく、とにもかくにも少数で大軍を撃破する為の“効率”だけが次世代AIによって徹底的に重視されました。
その点、軍事に詳しいと自認する人ほど、2202世界で具現化したD級が大半を占める主力艦隊は魅力に乏しいかもしれません。
しかし同時に、元計画が目指したであろうバランスの取れた見栄えの良い艦隊構成で白色彗星本隊の襲来を迎え撃った場合、2202本編のような粘り強い交戦(悪戦とも言う)は到底不可能だったでしょう。
砲撃・雷撃・航空といった艦隊の総合力を活かす戦術や緻密な作戦が考案され、勇壮で華々しい戦闘こそ発生するでしょうが、圧倒的過ぎるガトランティス軍の戦力に悪戦すら許されず、短時間で押し潰されてしまうのは確実です。
結局、バランスは取れていても絶対数が不足する千隻程度の艦隊では、数十万・数百万の数で押し寄せてくるガトランティスに対して、瞬間的なパンチ力、継戦能力共に不足してしまうのです。
その点、とにかく拡散波動砲搭載艦の数を揃えて、ひたすら敵を薙ぎ払い続けるという地球防衛艦隊の選択は、2202のガトランティス帝国の設定ありきで考える場合、リアル且つ限りなくベストの手段だと思います――面白いかどうかは別にして。
もちろん、刹那的でもいいので、各種艦艇や航空隊が乱舞する派手な海戦(宙戦)を観たかったという気持ちも人情としてはあります。
でも、もうしそうなっていたら、今度は『オリジナル版から40年経っても、相変わらずヤマトの戦闘シーンにはリアルさがない』とか言っていたかもしれませんねw

まぁ、そんな愚痴なのか感傷(笑)なのか分からない想いはともかく、我々は2202での現実を現実として受け止めなければなりません。
でも、今回の妄想のような背景があると肯定的に考えられるなら、未登場の巡洋艦も駆逐艦も宇宙空母だって、“この先の世界”では存在し得るんじゃないかと前向きに考えられる気がします。
あるいは、画面には映らなかっただけで、それらの艦の最初期建造艦は既に少数ながら就役に漕ぎ着けていた――なんて考えてもバチは当たらないでしょう。
そんな風に考えることができれば、2202世界も、更にその先の世界も、この先もまだまだ楽しみ続けられるんじゃないですかね?

――了

さて、久しぶりの妄想系ブログ記事でしたがちゃんと完結できまして、少しですがホッとしました(^^;)
次はまた、艦というハードよりも、もう少し戦略・戦術面に寄った文章を書いてみたいところです。
それと、今回の記事ではSOY-YA!!さんに御協力いただきまして、1/700護衛艦と1/700宇宙空母の画像をお借りしました(^o^)
特にこの護衛艦につきましては、2月10日(日)のワンフェス2019冬でもSOY-YA!!さんブースで販売予定ですので、ご興味ある方は是非お立ち寄り下さいませ♪
蛇足ですが私も売り子さんをしていますのでw

OUT 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 特集号KADOKAWAKADOKAWA
小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち (4)むらかわ みちお,西崎 義展KADOKAWA
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宇宙戦艦ヤマト2202 第七章公開直前の発売ラッシュ!!w

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どなたかも仰ってたけど、新アイテムの発売が集中し過ぎて、咀嚼し切れない感じ?w
などという贅沢な悩みを抱えつつも、しっかりと購入はしています(^o^)



2月20日に発売されたOUT、22日に発売されたメカコレ ドレッドノート。
そして明日が発売日ながら、早いところでは今日から店頭に並び始めた小説版四巻と全記録集(設定資料集)の前編ですね。
それに加えて、今週末には劇場公開が始まって、更に日曜日にはサントラVol2が・・・・・・(^^;)
正直な話、幾つかのアイテムは発売日を前倒しした方が良かったのではw

ま、そんな愚痴はともかく、順番に内容を御紹介していこうと思います。
まずは小説版四巻ですね。
まだ1/3程しか読めていませんが、いつもながらに安定のボリュームとディテール、クオリティーです。
今回はテレザート上陸戦からのスタートで、映像本編ではかなり淡泊だった陸戦描写がしっかりと描かれています。
また、映像では鶴見以外のコスモタイガー隊は、ヤマト艦内で遊んでるのか?という有様でしたが、小説版ではしっかり支援任務に精を出しています。
そうした論理的な状況設定に基づく丹念な描写(心理描写を含む)は、むらかわさんのコミック版2199にも通ずるところがありますよね。
少なくとも、週末から公開の最終章のネタバレになる部分はありませんので、問題なくお読みいただけると思います。



続いては全記録集の前編ですね。
内容ははっきり言って設定資料集です。
これまで、メカの設定資料は映画パンフの小さい画像か、副監督がTwitterなどで非公式(?)に流してるものくらいしかなかったので、大きいカラー資料は大変ありがたいです(今更かよ!という不満も大いにあるけど)。
また、モノクロページには各艦のディテールアップ図も用意されていまして、見ごたえがあります。



ただ、そうした資料が驚くほど豊富で、それが惜しげもなく各種媒体で公開されていた2199と比べると、2202は元々の資料そのものが少ないのかな?と思ったり。
たとえば、2199ではそうした設定資料が発表される度に、超絶ディテールで各種艦艇を模型化される方々がいらっしゃいましたが、2202でそうしたアプローチが可能なのはアンドロメダくらいじゃないですかね?
また、収録されているメカは、パト艦や護衛艦までは含まれていますが、山南フリートカラーのD級や金剛改Ⅱ、第6章以降のメカは収録されていません。
そのあたりは後編の収録になるんだと思います。



そしてそして、ようやく発売されたメカコレ ドレッドノート級を早速組み立てました。
全長サイズはほぼ10センチ。スケールで言えば1/2500ですね。
同シリーズのアンドロメダ級が実質1/3000以下のサイズだったことを思うと、アンドロメダよりも2202版ヤマトに近いスケールサイズ感です。



ヤマト、アンドロメダ、カラクルムとシリーズを重ねてきた末に発売された艦艇キットだけに、パーツ分割は申し分ないですね。
殆どストレスなく組み上がる上に、ゲート跡も目立ちにくいように工夫がされています。
また、成型色も劇中イメージにかなり近く、部分塗装するだけで見違えるような仕上がりになります。



そしてこのキットの楽しみ方は、お手軽に山南スペシャルが楽しめる点ですねw
この為に、セット②の方を二個買ってしまいました(^^;)

残るOUTについてですが、Twitterでの知り合いの方の投稿が多く、個人的には大変楽しめましたが、一部に最終章のネタバレが含まれていますので、今日は解説は割愛します。御了承下さい。

さて、泣いても笑っても2202もいよいよ最終章を残すのみです(^o^)
2199の第一章からリアルタイムで見続けている私ですが、今回初めて冒頭〇分の閲覧を見送りましたw
今回だけは最初から最後まで、新鮮な気持ちで楽しみたいな、と。
私は2199以来のなんばパークスシネマで初日一回目を鑑賞予定ですが、皆様はどちらでご覧になられるでしょうか?

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宇宙戦艦ヤマト2202 メカコレクション 地球連邦主力戦艦 ドレッドノート級セット 1 プラモデルBANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
宇宙戦艦ヤマト2202 メカコレクション 地球連邦主力戦艦 ドレッドノート級セット 2 プラモデルBANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)

宇宙戦艦ヤマト2202 第七章を観てきました(ネタバレなし)

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初日朝一の上映回を半休取って観てきました(^o^)
最近は大阪ステーションシネマや神戸国際も利用していましたが、今日は少し感傷的な気持ちもあって2199第一章以来のなんばパークスシネマを利用しました。

従来からのウチのブログのセオリーに従い、劇場公開から一週間はネタバレはしないのですが、この第七章に限ってはネタバレせずに感想を書くのは非常に難しいですね(^^;)
加えて、正直言って本章を手放しで褒めていいのか、今でも迷っています。
たぶん、この第七章は一度観たくらいでは濃厚過ぎて咀嚼し切れていないからなんでしょうねw



そんなてんこ盛りの設定や伏線を90分あまりの時間の中でまとめ上げたことは評価しますが、やはり散漫になってしまったり、掘り起こしが浅くならざるを得なかった部分も目についてしまいました。
特に、ズォーダーの最期の扱いについて、思うところが多かったのですが、劇場で買ったBDに付属しているシナリオを読むと、そちらは非常に腑に落ちる内容だったことに驚いたり。
同じセリフを誰に喋らせるかという程度の、ほんの僅かな違いなのですが、私的には結構な大きな違いでして。
言うなれば、ガ〇ダムUCの映像本編と原作小説のフロ〇タルの結末みたいなものでしょうか。
やっぱりこの作品は、尺の都合や勢いを重視したことで、省略されたり端折られたりしている部分が多く、全話のオリジナルシナリオを読み込まないと、本当の核心は理解できないんじゃないかと思いましたね(いやまぁ、私の理解力の乏しさもあると思いますけど)。



あと、これは予告編でも出ていたので書いてもOKだと思いますが、メカ的なサービスシーンは多かったです、特にガミラス艦。
ただ、オリジナル版以来のヤマト世界の悪癖、脆弱な空母を空間打撃戦にそのまんま参加させる荒業まで健在だったことにも驚きました・・・・・・てか、あんなことしてたら、そりゃ兵士も足りなくなるわなw
でも、もう見せ場はないだろうなぁーと思っていた艦にも見せ場が用意されていたのは嬉しかったですね。
特にこの艦は、先月に急に思い立ってコツコツと作っていたのですが、第七章を観て、テレサのお導きを本気で信じたくなりましたよw



なんか未だにモヤモヤとしていたり、ネタバレ禁止の縛りが気になって、うまく感想をまとめられないのですが、特に本章は皆さんそれぞれの目でご覧いただいて、それぞれの感想をお聞きしたいです。

そして最後になりましたが、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の制作にたずさわれたクリエイターの皆さま、本当にお疲れ様でした。
この二年間、あーだ、こーだ、ファン故の身勝手さで好き放題言わせたもらいながらも、心底から楽しませていただきました。
まずはゆっくりと骨休みして下さいませm(__)m

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章(セル版)小野大輔,桑島法子,鈴村健一,大塚芳忠,赤羽根健治メーカー情報なし
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宇宙戦艦ヤマト2199外伝 『第二次火星沖海戦』予告

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――2193年6月12日 火星沖
――U.N.C.F/JSSDF BBS-555 “キリシマ”艦橋内

山南「敵の超弩級戦艦がいない・・・?こいつら囮か?それとも――」
電測手「後続の次元震反応なし。他のパッシブにも敵兆候なし」
沖田「探知継続。僅かな異変も見逃すな。通信長、GS(グラディウス・ステーション)からの緊急信はないか?」
通信長「ありません。依然、電波管制を継――支援隊テンリュウよりレーザー通信!
    “ 我ガ隊ノ長距離れーだーニ他ノ敵影ヲ認メズ。突撃マダカ ”です!」
山南「・・・・・・長官っ」

 支援隊――という名の実質的には陽動部隊を率いている安田は焦れている。当然だ、彼らだけが圧倒的に強大な敵に対して自らの姿を晒しているのだ。
 いや、焦っているのは安田だけじゃない。俺だってそうだ。できる限り平静を装ったつもりだったが、上官に呼びかけた声が僅かに上ずってしまった。
 内心の感情に耐えられなくなり、傍らに視線を向けると、そこにはいつもと同じ場所、同じ姿勢で仁王立ちする艦隊指揮官――沖田十三の姿がある。
 その姿はまるで、著名な名工が渾身の力で造り上げた一個の彫像のように、微動だにせぬまま、しかし凄まじい存在感を湛えてキリシマ艦橋中央部に屹立していた。その表情は目深に被られた制帽と豊かな白髭に包まれ、伺い知ることはできない。だが、その鋭い視線はモニター越しの敵艦隊から一瞬たりとも逸らされることはない。
 この老練な指揮官は、自分には見えないものが見えているのではないか――山南はしばしばそう思う時がある。同時に、そんな上官の姿を目にしているだけで、先程まで内心で荒れ狂っていた焦燥感がいつの間にか治まっていたことにも気づかされる。
 山南は、一時の感情に溺れかけていた自身を恥じた。

(まったく、どれだけ場数を踏めば、あんな風に泰然とできるんだ?
 指揮官――いや、人間としての格の違いか?
 畜生、俺もまだまだ修行が足りない。“修”の名が泣くぜ)

沖田「山南君」

 ほんの僅かな時間、物思いに耽っていた山南を我に返らせたのは、決意に満ちた沖田の声だった。その声だけで、山南は敬愛する上官が決断を下したことを悟った。

沖田「出現した敵艦隊を敵主力と判断する。全隊に命令、カ2号作戦発動!」

 深い戦傷から数年ぶりに復帰したばかりの男のものとは思えない気迫のこもった命令に、三十隻余りの艦隊が一斉に行動を開始する。

山南「本艦はこれより陽電子衝撃砲発射態勢へ移行する」
古代「陽電子衝撃砲、各部最終チェック開始。機関長、エネルギー充填開始は別途指示します」
沖田「GSへ近接航空支援準備を要請」
電測手「支援隊、速度上げた。敵艦隊への突撃を開始」
通信長「GSより入電、“稼働全機、第一種兵装ニテ即時待機中”」
古代「射撃管制をSCモードへ。通信長、主隊各艦及び観測隊とのデータリンク状況を確認願います」
通信長「リンク状況良好。問題なし」
山南「いいぞ、古代。その調子でいけ」
古代「はっ!」

 士気・練度共に高い部隊だけに、発令後の各員・各隊の調整の取れた無駄のない動きは、一流オーケストラのそれを思わせる。新兵器の促成教育を受けたという理由だけで宇宙防衛大学校から引き抜かれた士官候補生すら例外ではない。

(やれる、俺たちはやれる。この人の下でなら――俺たちはやれる筈だ)

 その日、その時、後に『第二次火星沖海戦』として永く語り継がれることになる戦いの火蓋が切られた。

宇宙戦艦ヤマト2199外伝 第二次火星沖海戦 予告編(今度こそ)

時に2193年。大敗に終わった第一次火星沖海戦から数ヶ月が過ぎた。
地球では厭戦気分が蔓延し、講和という名の降伏を是とする国論が高まりつつあった。
この状況を打破すべく、国連宇宙海軍は乾坤一擲の反撃を企図するも、唯一の拠りどころは、未だ試作段階の新兵器のみであった。
一方、絶対的優勢を確立したと思われたガミラス軍内部でも、地球攻略方針の対立から不協和音が。
今ここに、宇宙戦史上に燦然と輝く『第二次火星沖会戦』の幕が開く!!



てな訳で、御協力いただける凄腕の有志の方が更に加わりつつ、制作は順調に進行中です(^o^)
今回公開しましたのは、FGTさんの手による予告動画、冒頭文章2ページ分、ポスター画像の三点です。
ニコニコ動画さんでの正式公開までまだ少し時間がかかるかとは思いますが、その分さらにクオリティーを上げていきたいですね♪
FGTさんがMMD動画、私が文章で第二次火星沖海戦をファンフィクションとして描いていきます。
文章量はとうとうA4で50枚を越えましたw
未だ加筆修正は続いていますので、もう少しボリュームは伸びると思います(^^;)
それと、この度『助監督』から昇格して『副監督』なる役職を頂戴しましたwww
うーん、とりあえず・・・・・・ネタバレでもするか?(*‘∀‘)
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