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ちょっとその点が気になりましたので、思うところをツラツラと書いてみました。
と言っても、未だ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の設定は、ほんの『さわり』しか明らかにされていませんし、2199から2202の間に何があったのかも分りませんので、いつもの事ながら“戯れ”程度に読み流していただければ幸いです。
まず最初に、タイトルのような想いに駆られた最大の理由は↓ですね。
『ガミラスが地球と同盟を結ぶ実利的なメリットが感じられない』
この点に尽きます。
あ、もちろん2202公式HPに『地球とガミラスは軍事同盟を結んでいる』なんてどこにも書かれていませんが、両国で混成艦隊を編成しているくらいですから、国家間での何らかの軍事的取り決め、条約の締結が行われている確率は非常に高いと思っています・・・・・・てか、ここではその前提で話を進めますw
一方的な隷属関係ならばともかく、それなりにまともな同盟関係は両者にとって何らかの利益がないと成立しません。
まず、地球から見た場合ですが、ガミラスとの同盟関係はメリットが一杯です。
近年まで戦争していた、その戦争で膨大な戦死者・損害を出したという感情面での反発を除けば、ガミラスとの軍事同盟は地球に大きすぎるくらいの安全保障を担保してくれるからです。
例えるなら、日露戦争前の日本が英国と同盟を結んだり、WW2後の日本が米国と同盟を結ぶようなものでしょうか(両者の相対的国力差はもっと大きいでしょうけど)。
もちろん、圧倒的な力関係からガミラスに属国のように併呑されたり、ガミラスが他国と行う戦争に巻き込まれる(あ、どこかで聞いた話だw)といったリスクも存在しますが、そうしたリスクを遥かに上回る国家安全保障体制を実現できます。
大・小マゼランの雄であるガミラスと同盟を結んでいるというだけで、生半可な国家は地球にケンカを売ることを諦めるくらいのインパクトがあるでしょうから。
また、それとは別次元のメリットとして、波動機関をはじめとする先端技術の供与、特に2199時点では地球単独では製造できなかった波動コアの大量譲渡、若しくは技術供与によって独自生産が可能になれば、これに勝るメリットはありません。
では、逆にガミラス側から見た場合、この同盟関係から得られるメリットはなんでしょう?
前フリがすっかり長くなりましたが、ここからが本題です。
2199のガミラスは大・小マゼラン銀河の多くを自らの勢力圏とし、天の川銀河にまで進出(征服)を開始していた程の大帝国です。
バラン星の観艦式に集結した余剰機動艦艇は1万隻にも及び、更に言えば各根拠地や前線から動かせない張り付け部隊(艦隊)の総数も千や万の単位で保有していると思われます。
その点からも明らかなように、銀河を1つ2つ有する国家と、星系一つだけを辛うじて維持している2199時点の地球のような国家とでは、それこそ天文学的な国力差があります。
但し、2199~2202のガミラスにも、国力に大きな影響を及ぼすであろう三つ事件がありました。
(1)バラン星崩壊による超空間ネットワーク網の寸断
(2)基幹艦隊(余剰機動艦艇)7千隻の喪失
(3)デスラー廃位に伴う政変
経済的損失でいえば、(1)がぶっちぎりでしょうか。
ガミラスは拡大に拡大を重ねた広大な支配圏をできるだけ安価に維持するために、超空間ネットワーク網を駆使していた可能性が高いと思いますので、ネットワークの寸断は領域運営におけるとてつもないコスト増と混乱を招いてしまうと思われます。
ガミラスにとってネットワークの復旧は死活問題ですが、バラン星のエネルギープラントやゲートシステムがアケーリアスによって構築されたオーバーテクノロジーで、ガミラスの科学力でさえ未だ再現不可能であった場合、復旧は絶望的になってしまいます。
また、崩壊してしまったバラン星に代わるエネルギー源の確保の問題ですね(波動エンジンでも数珠繋ぎにすればある程度代用は利くようですが)。
何にしても、仮にネットワークの復旧が可能であったとしても、寸断前の万全な状態への復旧は相当に時間がかかりそうですし、その間の経済的損失は膨大なものになると考えられます。
これに対し、(2)によってガミラスは外征能力のみならず、自領域防衛能力まで大きく低下させていると思われます。
バランに集結していた戦力は、攻勢や侵攻時には主力部隊となるのは勿論ですが、守勢・防戦時においても緊急展開部隊や戦略予備として現地に急派されるような艦艇たちと考えられるからです。
通常の領域保持や通商路の維持は、観艦式に集められた以外の“張り付け”艦隊・部隊で対応できるでしょうけど、それこそガトランティスみたいな大勢力が限定的にでも攻勢をしかけてきた場合、カウンターアクションが取れる機動戦力が3割にまで目減りしてしまっては、従来の領域防衛計画は根底から見直さざるを得ないでしょう。
最後に(3)ですが、政変後のガミラスは、デスラーによって進められていた“イスカンダル主義の拡大・浸透”と言う名の実質的な覇権政策を破棄・修正している可能性が高く、少なくない政治的・経済的混乱が発生していると思われます。
新政権に能力や求心力が不足していた場合、国家が分裂したり、自らの意によらず勢力圏が大幅に縮小したりすることもあるでしょう。
もちろん、求心力の観点ではユリーシャが新政権に協力することで補ってもいるでしょうから、国が真っ二つに割れるといった大混乱までは発生していないとは思います。
ただ、デスラーやデスラー・ドクトリンの熱狂的(狂信的)信奉者もいるでしょうし、覇権主義的国家戦略を是とする好戦的軍人や企業もあるでしょうから、大小はともかくとして確実に混乱は発生した(している)と思います。
そして(1)~(3)の状況、つまりは『交通大動脈の寸断』、『直接軍事力の低下』、『政治の混乱』の三拍子が揃っていることをガトランティスのような好戦的侵略国家に察知された場合、大規模な侵攻を呼び込んでしう可能性は非常に高い気がします。
何やら本題が何だったか忘れてしまうくらい、すっかり長文になってしまいましたが、そうした危機や混乱の結果、低下してしまった国力を補う為に、ガミラスが同盟国家を求める・・・・・・というのは現実政治上、十分にあり得ることです。
しかし――そのパートナーが『地球』では、正直殆ど役には立たないと思います。
たとえガミラスの勢力や国力が1/2や1/4になろうとも、母数(ガミラスの国力)が大きすぎて地球程度の国家が加勢したところで殆ど影響が無いと思われるからです。
また、その場合、先ほど触れた問題がまたもや頭をもたげてきますね。
ガミラス―地球間の交通線・連絡線の維持です。
2199で亜空間航路の結節点であるバラン星が破壊された為、マゼラン銀河から天の川銀河への交通線は大きなダメージ(通常のワープ航法しか使えない)を受けてしまいました。
ガミラスにとってその経済的・軍事的悪影響は、現在の我々が突如としてパナマ運河やスエズ運河を消失した時以上のものがあるでしょう。
あるいは、政変による影響と合せて、天の川銀河からの全面撤退を開始していてもおかしくない・・・・・・と、2202の情報公開前まで個人的に予想していたりもしたのですが、2202の蓋を開けてみたら、撤退どころか軍事同盟を結んで地球との混成艦隊まで編成されてることにビックリしてしまいました(^_^;)
しかし今になってみれば、天の川銀河内のガミラス勢力の状況によっては、そうした状況もありえると思えるようになってきました。
天の川銀河に進出したガミラスが、既にかなりの規模と勢力、社会資本の整備を完了していて、一般物資のみならずある程度大物の軍事物資まで含め、自給自足が可能なくらいの態勢を2199時点で整えていたとしたら――。
この場合、天の川銀河のガミラスは大小マゼランとの連絡や補給線が切れても自活が可能ですし、亜空間航路の寸断も、人間やどうしても運ばなければならない物を除けば殆ど困ったりしないかもしれません。
そうした状況であれば、天の川銀河内のガミラス勢力は、普通に維持するだけなら国力の点で本国の足を引っ張りませんし、むしろ居住している人口やそれまでの投資で現地に完成している社会資本こそ膨大で、逆に簡単には撤退の判断が下せないかもしれません。
しかし、亜空間航路は寸断しているので、もし天の川銀河のガミラス勢力圏にガトランティスが大挙侵攻してきた場合、マゼラン銀河からの増援が全く間に合わないという問題が残ります。
で、今のところの結論です。
大・小マゼラン銀河のガミラス勢力に比べれば遥かに小規模・脆弱だけど、人的・物的価値はかなり高い天の川銀河内のガミラス領域。
そこにガトランティスが大挙侵攻してきた場合、亜空間航路の使えないガミラスは増援をすぐに送ることができない。
また、バラン星で余剰戦力を大量喪失した為、多数の戦力を予め天の川銀河に貼り付けておくこともできない。
うん、そんな状況なら、地球と同盟を結んでローカルな相互安全保障を結ぶという判断はあり得るかもしれませんね。
以上は、地球とガミラスが同盟を結ぶ事情を国力面から想像したものですが、国力面以外にも政治的要件等で同盟関係が結ばれることもあると思います。
極端な例でいえば、政変後のガミラスで『支え』になると宣言したユリーシャや、未だイスカンダルからガミラス人に対して隠然たる影響力を発揮しているであろうスターシャが『地球と同盟を結びなさい』とでも“助言”すれば、成立する可能性もあるでしょう(まぁ、さすがにそれはあからさま過ぎて考え難いと思いますがw)
実は先日、当ブログのコメント欄で黒潮海流渦潮さんが『波動砲』の存在を一つのキーに、同盟成立の事情を御想像いただきましたので、こちらで紹介したいと思います(抜粋です)
地球とガミラスの関係ですが、双方がお互いを必要とした。つまり昨日の敵は・・・の考えでガトランティスを共通の敵と認識し、手を組んだのでしょう。
ガミラスはこれまでの経緯から、ガトランティスがこのまま大人しくしているとは思えず、数年後には対ガトランティス戦争の再開は視野に入れていたはず。視野に入れているとは言え、イスカンダルの手前上露骨に波動砲搭載艦の建造には踏み切れない。だけど、波動砲の有効性はヤマトが立証済みで未練タラタラ。そこで誰かが考えたのでしょう。「ユリーシャ様に仲介して貰い、地球との和平交渉及び対ガトランティス秘密軍事同盟を結びましょう」と。まあ結果として、誰かの思惑通りに為ったかと。
地球側も復興と同時に大規模な再軍備と波動砲搭載艦を大量に建造する必要性から、ガミラス側が(波動コア関連も含めた)地球側の要求を丸飲み?した事で、ガミラス帝国との和平交渉と秘密軍事同盟を締結為やすく為ったかと。
おそらく秘密軍事同盟には、ガミラス帝国が対ガトランティス戦争再開した場合地球側から波動砲搭載艦多数をガミラス軍に供与する合意もあるでしょう。でなければ、ガミラス帝国が地球との和平と秘密軍事同盟を結び意味がない。
キャッチフレーズの一つに『早過ぎた復興』とありますが、ガミラス帝国からの莫大な復興援助と技術供与のカラクリならと。
なるほど。
イスカンダルに係る宗教的禁忌にも近い感覚から、波動砲(旧デスラー砲)搭載艦艇の保有を諦めざるを得ない政変後のガミラスにとって、波動コアの供給を餌に地球に波動砲搭載艦を保有させるというアイデアは面白いです。
この場合、地球とガミラスの条約には、秘密条項とかがあったりするかもしれませんね。
もちろん、ガミラスがどれくらい波動砲を必要としているのか?とか、ガミラスがどれくらいガトランティスを脅威に感じているのか?とか思うトコロもありますが、何にしてもこうした事情をあれこれと想像するのは楽しいです。
本編の公開が待ち遠しいですね(^o^)
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まず最初に、タイトルのような想いに駆られた最大の理由は↓ですね。
『ガミラスが地球と同盟を結ぶ実利的なメリットが感じられない』
この点に尽きます。
あ、もちろん2202公式HPに『地球とガミラスは軍事同盟を結んでいる』なんてどこにも書かれていませんが、両国で混成艦隊を編成しているくらいですから、国家間での何らかの軍事的取り決め、条約の締結が行われている確率は非常に高いと思っています・・・・・・てか、ここではその前提で話を進めますw
一方的な隷属関係ならばともかく、それなりにまともな同盟関係は両者にとって何らかの利益がないと成立しません。
まず、地球から見た場合ですが、ガミラスとの同盟関係はメリットが一杯です。
近年まで戦争していた、その戦争で膨大な戦死者・損害を出したという感情面での反発を除けば、ガミラスとの軍事同盟は地球に大きすぎるくらいの安全保障を担保してくれるからです。
例えるなら、日露戦争前の日本が英国と同盟を結んだり、WW2後の日本が米国と同盟を結ぶようなものでしょうか(両者の相対的国力差はもっと大きいでしょうけど)。
もちろん、圧倒的な力関係からガミラスに属国のように併呑されたり、ガミラスが他国と行う戦争に巻き込まれる(あ、どこかで聞いた話だw)といったリスクも存在しますが、そうしたリスクを遥かに上回る国家安全保障体制を実現できます。
大・小マゼランの雄であるガミラスと同盟を結んでいるというだけで、生半可な国家は地球にケンカを売ることを諦めるくらいのインパクトがあるでしょうから。
また、それとは別次元のメリットとして、波動機関をはじめとする先端技術の供与、特に2199時点では地球単独では製造できなかった波動コアの大量譲渡、若しくは技術供与によって独自生産が可能になれば、これに勝るメリットはありません。
では、逆にガミラス側から見た場合、この同盟関係から得られるメリットはなんでしょう?
前フリがすっかり長くなりましたが、ここからが本題です。
2199のガミラスは大・小マゼラン銀河の多くを自らの勢力圏とし、天の川銀河にまで進出(征服)を開始していた程の大帝国です。
バラン星の観艦式に集結した余剰機動艦艇は1万隻にも及び、更に言えば各根拠地や前線から動かせない張り付け部隊(艦隊)の総数も千や万の単位で保有していると思われます。
その点からも明らかなように、銀河を1つ2つ有する国家と、星系一つだけを辛うじて維持している2199時点の地球のような国家とでは、それこそ天文学的な国力差があります。
但し、2199~2202のガミラスにも、国力に大きな影響を及ぼすであろう三つ事件がありました。
(1)バラン星崩壊による超空間ネットワーク網の寸断
(2)基幹艦隊(余剰機動艦艇)7千隻の喪失
(3)デスラー廃位に伴う政変
経済的損失でいえば、(1)がぶっちぎりでしょうか。
ガミラスは拡大に拡大を重ねた広大な支配圏をできるだけ安価に維持するために、超空間ネットワーク網を駆使していた可能性が高いと思いますので、ネットワークの寸断は領域運営におけるとてつもないコスト増と混乱を招いてしまうと思われます。
ガミラスにとってネットワークの復旧は死活問題ですが、バラン星のエネルギープラントやゲートシステムがアケーリアスによって構築されたオーバーテクノロジーで、ガミラスの科学力でさえ未だ再現不可能であった場合、復旧は絶望的になってしまいます。
また、崩壊してしまったバラン星に代わるエネルギー源の確保の問題ですね(波動エンジンでも数珠繋ぎにすればある程度代用は利くようですが)。
何にしても、仮にネットワークの復旧が可能であったとしても、寸断前の万全な状態への復旧は相当に時間がかかりそうですし、その間の経済的損失は膨大なものになると考えられます。
これに対し、(2)によってガミラスは外征能力のみならず、自領域防衛能力まで大きく低下させていると思われます。
バランに集結していた戦力は、攻勢や侵攻時には主力部隊となるのは勿論ですが、守勢・防戦時においても緊急展開部隊や戦略予備として現地に急派されるような艦艇たちと考えられるからです。
通常の領域保持や通商路の維持は、観艦式に集められた以外の“張り付け”艦隊・部隊で対応できるでしょうけど、それこそガトランティスみたいな大勢力が限定的にでも攻勢をしかけてきた場合、カウンターアクションが取れる機動戦力が3割にまで目減りしてしまっては、従来の領域防衛計画は根底から見直さざるを得ないでしょう。
最後に(3)ですが、政変後のガミラスは、デスラーによって進められていた“イスカンダル主義の拡大・浸透”と言う名の実質的な覇権政策を破棄・修正している可能性が高く、少なくない政治的・経済的混乱が発生していると思われます。
新政権に能力や求心力が不足していた場合、国家が分裂したり、自らの意によらず勢力圏が大幅に縮小したりすることもあるでしょう。
もちろん、求心力の観点ではユリーシャが新政権に協力することで補ってもいるでしょうから、国が真っ二つに割れるといった大混乱までは発生していないとは思います。
ただ、デスラーやデスラー・ドクトリンの熱狂的(狂信的)信奉者もいるでしょうし、覇権主義的国家戦略を是とする好戦的軍人や企業もあるでしょうから、大小はともかくとして確実に混乱は発生した(している)と思います。
そして(1)~(3)の状況、つまりは『交通大動脈の寸断』、『直接軍事力の低下』、『政治の混乱』の三拍子が揃っていることをガトランティスのような好戦的侵略国家に察知された場合、大規模な侵攻を呼び込んでしう可能性は非常に高い気がします。
何やら本題が何だったか忘れてしまうくらい、すっかり長文になってしまいましたが、そうした危機や混乱の結果、低下してしまった国力を補う為に、ガミラスが同盟国家を求める・・・・・・というのは現実政治上、十分にあり得ることです。
しかし――そのパートナーが『地球』では、正直殆ど役には立たないと思います。
たとえガミラスの勢力や国力が1/2や1/4になろうとも、母数(ガミラスの国力)が大きすぎて地球程度の国家が加勢したところで殆ど影響が無いと思われるからです。
また、その場合、先ほど触れた問題がまたもや頭をもたげてきますね。
ガミラス―地球間の交通線・連絡線の維持です。
2199で亜空間航路の結節点であるバラン星が破壊された為、マゼラン銀河から天の川銀河への交通線は大きなダメージ(通常のワープ航法しか使えない)を受けてしまいました。
ガミラスにとってその経済的・軍事的悪影響は、現在の我々が突如としてパナマ運河やスエズ運河を消失した時以上のものがあるでしょう。
あるいは、政変による影響と合せて、天の川銀河からの全面撤退を開始していてもおかしくない・・・・・・と、2202の情報公開前まで個人的に予想していたりもしたのですが、2202の蓋を開けてみたら、撤退どころか軍事同盟を結んで地球との混成艦隊まで編成されてることにビックリしてしまいました(^_^;)
しかし今になってみれば、天の川銀河内のガミラス勢力の状況によっては、そうした状況もありえると思えるようになってきました。
天の川銀河に進出したガミラスが、既にかなりの規模と勢力、社会資本の整備を完了していて、一般物資のみならずある程度大物の軍事物資まで含め、自給自足が可能なくらいの態勢を2199時点で整えていたとしたら――。
この場合、天の川銀河のガミラスは大小マゼランとの連絡や補給線が切れても自活が可能ですし、亜空間航路の寸断も、人間やどうしても運ばなければならない物を除けば殆ど困ったりしないかもしれません。
そうした状況であれば、天の川銀河内のガミラス勢力は、普通に維持するだけなら国力の点で本国の足を引っ張りませんし、むしろ居住している人口やそれまでの投資で現地に完成している社会資本こそ膨大で、逆に簡単には撤退の判断が下せないかもしれません。
しかし、亜空間航路は寸断しているので、もし天の川銀河のガミラス勢力圏にガトランティスが大挙侵攻してきた場合、マゼラン銀河からの増援が全く間に合わないという問題が残ります。
で、今のところの結論です。
大・小マゼラン銀河のガミラス勢力に比べれば遥かに小規模・脆弱だけど、人的・物的価値はかなり高い天の川銀河内のガミラス領域。
そこにガトランティスが大挙侵攻してきた場合、亜空間航路の使えないガミラスは増援をすぐに送ることができない。
また、バラン星で余剰戦力を大量喪失した為、多数の戦力を予め天の川銀河に貼り付けておくこともできない。
うん、そんな状況なら、地球と同盟を結んでローカルな相互安全保障を結ぶという判断はあり得るかもしれませんね。
以上は、地球とガミラスが同盟を結ぶ事情を国力面から想像したものですが、国力面以外にも政治的要件等で同盟関係が結ばれることもあると思います。
極端な例でいえば、政変後のガミラスで『支え』になると宣言したユリーシャや、未だイスカンダルからガミラス人に対して隠然たる影響力を発揮しているであろうスターシャが『地球と同盟を結びなさい』とでも“助言”すれば、成立する可能性もあるでしょう(まぁ、さすがにそれはあからさま過ぎて考え難いと思いますがw)
実は先日、当ブログのコメント欄で黒潮海流渦潮さんが『波動砲』の存在を一つのキーに、同盟成立の事情を御想像いただきましたので、こちらで紹介したいと思います(抜粋です)
地球とガミラスの関係ですが、双方がお互いを必要とした。つまり昨日の敵は・・・の考えでガトランティスを共通の敵と認識し、手を組んだのでしょう。
ガミラスはこれまでの経緯から、ガトランティスがこのまま大人しくしているとは思えず、数年後には対ガトランティス戦争の再開は視野に入れていたはず。視野に入れているとは言え、イスカンダルの手前上露骨に波動砲搭載艦の建造には踏み切れない。だけど、波動砲の有効性はヤマトが立証済みで未練タラタラ。そこで誰かが考えたのでしょう。「ユリーシャ様に仲介して貰い、地球との和平交渉及び対ガトランティス秘密軍事同盟を結びましょう」と。まあ結果として、誰かの思惑通りに為ったかと。
地球側も復興と同時に大規模な再軍備と波動砲搭載艦を大量に建造する必要性から、ガミラス側が(波動コア関連も含めた)地球側の要求を丸飲み?した事で、ガミラス帝国との和平交渉と秘密軍事同盟を締結為やすく為ったかと。
おそらく秘密軍事同盟には、ガミラス帝国が対ガトランティス戦争再開した場合地球側から波動砲搭載艦多数をガミラス軍に供与する合意もあるでしょう。でなければ、ガミラス帝国が地球との和平と秘密軍事同盟を結び意味がない。
キャッチフレーズの一つに『早過ぎた復興』とありますが、ガミラス帝国からの莫大な復興援助と技術供与のカラクリならと。
なるほど。
イスカンダルに係る宗教的禁忌にも近い感覚から、波動砲(旧デスラー砲)搭載艦艇の保有を諦めざるを得ない政変後のガミラスにとって、波動コアの供給を餌に地球に波動砲搭載艦を保有させるというアイデアは面白いです。
この場合、地球とガミラスの条約には、秘密条項とかがあったりするかもしれませんね。
もちろん、ガミラスがどれくらい波動砲を必要としているのか?とか、ガミラスがどれくらいガトランティスを脅威に感じているのか?とか思うトコロもありますが、何にしてもこうした事情をあれこれと想像するのは楽しいです。
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