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Channel: 我が家の地球防衛艦隊
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『宇宙戦艦ヤマト2202』第一章本予告(60秒ver.)が公開されました!!

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30秒版予告公開から僅か2週間で、今度は60秒版予告が公開です(^o^)
コンスタントな情報公開は、期待とワクワクのテンションを維持してくれるので、良いですね♪
今日は新幹線で東京から帰ってきたのですが、新幹線の中だけで10回以上リピートして視てしまいましたw
では、今回もPVを見ての雑感をツラツラと書いていきたいと思います。



・テレサですが、『さらば』や『2』の時のような松本美女特有の細すぎる感がちょっと緩和
 された感じがしますね。
 この星はテレザートだと思いますが、星がバリアみたいなのに包まれているのは
 テレサの力を封じ込めるフィールドが何かでしょうか?

・白色彗星、ビジュアル的にも迫力あるなぁ・・・・・・『さらば』を劇場で視ていない世代の私としては
 是非この映像とパイプオルガンのBGMを劇場の大スクリーンで堪能したいのです(^o^)

・メダルーサ級殲滅型重戦艦、カラーリングは方舟のメガルーダと同じように見えますね。
 このシーンは白色彗星からの出撃シーンでしょうか?

・17秒(監督 羽原 信義とテロップが出ているところ)のコレは、なんだ???
 ガトランティスの陸戦兵器か?だとすれば、後に空間装甲強化動甲冑装備の空間騎兵と
 死闘を繰り広げたりすのかな?

・18秒の人たちは・・・・・・ガトランティスに殲滅される人たち?
 そういや『さらば』のテレザート星は一種の流刑地でしたけど、『2』のテレザートはテレサの力で
 滅びたんですよね。
 2202のテレザートはどっちのパターンか、あるいはもっと直接的に、ガトランティスに
 滅ぼされる可能性もありますかね。

・22秒の撃沈される金剛改型、周囲に同航するガミラス艦が多数いますので
 ガミラスと地球艦隊は完全な共同行動をとっているようです。
 指揮権はどっちにあるんでしょうね?そしてそれはどうやって決めるのか。
 両軍戦力の大小か、戦場の場所か、指揮官の階級か。そんな点も気になります。

・23秒の金剛改型のカラーリング、彩度は落してありますが『さらば』の主力戦艦と同じく
 基本色グレーに差し色のアイボリーですね。やっぱり地球艦隊のカラーはこれでないとw
 同じシーンの奥に見える村雨改型ですが、艦首側艦底部にも連装砲塔が見える・・・・・・ような。
 それにしても、地球艦の数は思ったよりも断然多いですね。
 艦の製造もですが、人員(乗員)の確保も気になります。あるいはガミロイドやアナライザー
 みたいな自律型のロボやアンドロイドが大量に配備されているか、自動化が大きく進んだり
 している可能性もあるかな?

・接近してくるだけなのに、なんちゅー迫力だ!アンドロメダ!!
 でも相変わらず“悪そうに”見えるぞ!!w

・アンドロメダ祭始まりました!!
 プレーンなアンドロメダ型が中央に二隻、右側のカラーリングはやや青味が強い気がしますね。
 昔のプラモのアンドロメダ(バンダイ製じゃなく野村トーイの方)のイメージは
 この青味が強い方でしたw
 そして外側左右のアンドロメダ級は・・・・・・これが噂の空母タイプなのかな?
 艦橋後部から構造物が“生えている”のか、艦橋の後方に独立した構造部が存在しているのか
 どっちだろう?
 空母型であれば、この部分が構造物が格納庫になったり、上部が飛行甲板になっていたり
 するのかな?
 四隻の上にあるのは式典用の客席?進宙式なのかもしれませんね。
 そういえば、『くすだま』っぽいのが四つぶら下がっているようなw

・地球の現状でキーになりそうな人(キーマンという言葉が使えないw)四人が勢ぞろいですね。
 上記のアンドロメダ級の式典中の一幕かもしれません。

・いやー、見事に“拡散”しました!!
 ガトランティス艦隊が槍衾みたいな波動砲子弾に貫かれるのはいいんですけど、
 友軍のガミラス艦隊が近すぎる・・・・・・画面で見る限り誤爆した艦はいないようですが(^^;)
 お、ゼルグート級、少なくとも一隻は煙吹いてますけど生き残ってますね!
 “盾”が無事なので、最初の方のシーンで映ったのとは別の同級艦か?
 それにしても、ガトランティス艦隊は相変わらず接近した艦隊同士の殴り合いにも
 空母を艦列に組み込んでるんですね。

・『ヤマトに限り――それを返したい』
 これ、前後のセリフは別の会話を繋ぎ合わせたのかな。
 でも、何を返してくれるんだろ?

・コスモタイガーⅠ、やっぱりとてつもない重装備ですね。
 砲身の文字は『見敵必殺』、尾翼にPROTOTYPE MODELの表記もあります。
 てか、機体にもミサイルポッドにもマーキングがびっしり書かれてまして
 はやくBDのスロー再生でじっくり見たいですw
 CT1の後方で小さく見えた六機はシルエットが違っていて、コスモタイガーⅡかな?

・山本玲のパイロットスーツはアンダーアーマー製のようです(ロゴが入ってるw)
 コスモタイガーⅠのテストパイロットを務めているのかもしれませんね。

・47秒のヤマト(海底ドックかな?)、確かに外装が部分的に欠如してます。未だ改装中?

・49秒の古代、これは『ゆうなぎ』内のシーンじゃないかな?
 窓枠の外の色が、これまでのPVとは違ってキリシマの橙色からゆうなぎの
 ブルーパープル系に変ってます。

・50秒・・・・・・大帝、新しいPVが公開される度に迫力が増していってるんですけどw

・ショックカノン、まるで高角砲のような高仰角射撃ですね。
 最後のカットは射撃後でしょうか。砲身の先端がちゃんとラッパ型になってるのが良く分かるカットです。
 砲身の“鉄感”もいいなぁ~♪


ふぅー、とりあえずは以上です。
昨日くらいから、ネット上でも2202版のアンドロメダと地球艦隊の通販予約も一斉に始まりましたね(^o^)
なにやら、ヨドバシの通販分はあっという間に瞬殺されたみたいですし、立ち上がりとしては上々なんじゃないでしょうか♪
では皆さまも一家に一個(最低)の精神でお願いしますw

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宇宙戦艦ヤマト2202 第一章先行上映とか模型誌情報とか

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2月6日(月)の東京での先行上映に続き、各都市でも先行上映及び舞台挨拶が決定しました。
スケジュールは以下の通りで、各劇場のHPで先ほど予約が開始されました。

【T・ジョイ博多 (福岡)】
 登壇者: 福井晴敏(シリーズ構成・脚本)
 日時: 2月7日(火) 18時30分の回、上映後
 TEL: 092-413-5333 劇場HP:http://t-joy.net/site/hakata/index.html

【なんばパークスシネマ (大阪)】
 登壇者: 福井晴敏(シリーズ構成・脚本)
 日時: 2月8日(水) 18時30分の回、上映後
 TEL: 06-6643-3215 劇場HP:http://www.parkscinema.com/site/namba/

【ミッドランドスクエアシネマ (愛知)】
 登壇者: 福井晴敏(シリーズ構成・脚本)
 日時: 2月9日(木) 18時30分の回、上映後
 TEL: 052-527-8808 劇場HP:http://www.midland-sq-cinema.jp/

【札幌シネマフロンティア (北海道)】
 登壇者: 福井晴敏(シリーズ構成・脚本)、羽原信義(監督)
 日時: 2月12日(日) 15時の回、上映後
 TEL: 011-209-5400 劇場HP:http://www.cinemafrontier.net/cgi-bin/pc/index.cgi

私も2月8日になんばパークスシネマで鑑賞予定です。
当初、先行上映の存在は首都圏のみしか発表されていませんでしたので、正直かなり“ひがんで”いたのですが、これでやっと溜飲を下げらましたw

そして繰り返しになりますが、当ブログでは、本編鑑賞後のネタバレは3月4日以降解禁ですので、皆様くれぐれも御注意下さい。

さて、昨日は北陸からの出張帰りに模型誌を二誌購入してきました♪



ホビージャパン(HJ)の方はヤマト2202情報、モデルグラフィックス(モデグラ)の方はGM特集と出渕さんの過去のMSデザインについてのインタビューを目当てに購入しましたが、見事に“あたり”でしたねw

まずHJの方ですが、地球側メカ設定としてコスモタイガーⅠ、コスモタイガーⅡ、村雨改型宇宙巡洋艦、金剛改型宇宙戦艦(やはり“駆逐艦”ではなく“戦艦”で確定のようです)、そしてガトランティスメカとして大戦艦とメダルーサ級、デスバテーターの画像と設定の記載がありました。
他からの情報も合せてですが、どうもコスモタイガーⅠは一機のみの存在で、月面では山本が搭乗、ヤマトには第三格納庫に搭載されるみたいです。
CT1は、その存在が公開されて以来、ネット上でもコスモパルサーとの関連性や類似性が指摘されることの多い機体ですが、オンリーワンな存在である点や見るからに膨大な搭載兵装からすると、コスモパルサーはパルサーでも、いわゆる『重爆機』に近い立ち位置という連想もできますね(復活編における『重爆機』は単機ではなく数機程度の小編成でしたが)。

CT1への山本の搭乗がヤマト搭載以降も続くかは分りませんが、もうしそうなった場合には2199時代の愛機コスモゼロα2はどうなるんでしょう?

 (1)引き続き山本が乗る(CT1には他の誰かが乗る)
 (2)状況に応じて山本がCT1と乗り分ける。
 (3)別の誰かが乗る。
 (4)配備されない。

この点を想像する時に気になるのは、コスモゼロがその後辿った運命ですね。
元々、CZは『本来は2200年には正式化“予定”』とされていた機体ですが予定はあくまで予定、しかもその予定は『ガミラスとの戦争が続いている』のが前提条件の“予定”でしょうから、2199年末のヤマトの帰還から2200年にかけて『予定』が変更された可能性もあるんじゃないかと。
しかも、HJ誌で公開されたコスモタイガーⅡの正式名称は『一式空間戦闘攻撃機』なので、新たに優秀な機体がヤマト帰還の翌年には正式採用されるような状況からすると、CZの正式採用と量産は最悪キャンセルされている可能性もある気がします。
もしそうした状況なら、CZが引き続きヤマトに配備されるかどうかも微妙となってきますが・・・・・・などとCZの登場に否定的なことを書きましたが、CZが登場しないなんてことはあり得ないと思いますけどね(てか、絶対に登場して欲しいw)
ガミラス戦役の終結と、よりコスモパフォーマンスに優れるCTⅡの正式採用で調達機数は大幅に削減されたものの、小数機がアグレッサー部隊や特殊編成の航空団に配備されている――くらいが良いでしょうか(^_^)
あとは・・・・・・往路で大破したα1は結局破棄され、山本はCT2の専属パイロットになってα2は古代に譲られる・・・・・・なんてのでもいいですかね?
『古代さん、大切にして下さいね』的な・・・・・・ウーム、我ながらベタだ( ̄Д ̄;;

また、ガトランティスの大戦艦が『カラクルム級戦闘艦』という呼称であり、全長が520メートルの巨艦であるという情報も公開されていました(^_^;)
でかッ!!でもまぁ、当初想像した800~900メートルなんてサイズにならなくって良かったですw
でもまぁ、520メートルでもプラモ化された場合、ウチではやはり置き場所がネックになりますね。

あと、だんだんお馴染みに(笑)なってきた福井さんのインタビューも3ページに渡り掲載されていまして、これまでよりも深く内容に踏み込んでおられました。

続いてモデグラですが、出渕さんのインタビューも面白かったですが、MGガンダムVer.2.0のフレームを活かしたバリエーション展開としてのGMラインナップの充実という記事は大変読み応えがありました。
また、プレバンという販売形態を取ったことで、より広範なラインナップ展開が可能になったというくだりとか・・・・・・ま、この点については事実は事実でしょうけど、全面的に賛同していいのか悩む部分もあります。
それらの記事を読みつつ、アンドロメダ級の同型艦などのバリエーション展開は、やはりプレバンで行われる可能性が高いかな、とか思ったり。
2199でも、親衛隊のカラバリ艦がプレバンで発売されたりもしていましたしね。
ただ、プレバン発売の場合はお値引きが期待できないので、仮に電飾+SEユニットをオミットした廉価版が発売されたとしても、結局のところ実売価格は殆ど同じになるなぁー、とか思っちゃいますが。

あと、HJ・モデグラ共に2202アンドロメダの試作モデルが掲載されており、写真はHJの方が大きいですし数も多いですが、モデグラにはHJ誌には掲載されていなかった電飾ギミックの連続写真が掲載されています。
さてさて、そんな読み応え+想像し甲斐のある模型誌二誌ですが、もちろんここには書いていない情報もまだまだ沢山ありますので、是非ご購入の上、御確認下さいませm(__)m

で、そうこうしている内に公式HPも更新されていましたね。
島や太田が追加されたのは良いのですが・・・・・・古代の設定がまたまた変更されてます(^^;)

――第二護衛駆逐艦隊所属47番艦〈ゆうなぎ〉の艦長を務めている――

少し前までは『第二護衛艦隊に所属する駆逐艦〈ゆうなぎ〉艦長を務めている』と書いてあって、更にその前は『地球防衛軍・辺境警備第38任務部隊にて、駆逐艦〈ゆうなぎ〉艦長を務める。』と書いてありました(^_^;)
ちなみに、〈ゆうなぎ〉はやはり『金剛改型“宇宙戦艦”』とのことなので・・・・・・『第二護衛“駆逐艦隊”』という名称ってどうなんだかw
また、『飛ぶ理由』に出ていた第47sq(スコードロン)という部隊名は未だ登場せず、“47”番艦という艦番号になっています。
うーむ、なんかまた表記が変わりそうな気がしますねw

ホビージャパン17年3月号ホビージャパンホビージャパン
モデルグラフィックス 2017年 03 月号 [雑誌]大日本絵画大日本絵画
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グローリアス級宇宙空母(改アマギ級宇宙空母) 後編2

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※注記:本文章はオリジナル版『宇宙戦艦ヤマト』世界における艦艇設定を妄想したもので、『宇宙戦艦ヤマト2199』及び『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』は考慮していません。



 “第二の地球探し”を目的としたグローリアスの出航はヤマトに遅れること約半月。その航路は先発のヤマトとの重複を避ける為に、天の川銀河中心方向――ペルセウス腕に沿って西方域へ進むものとされた。担当宙域の恒星密度はヤマトに比べて劣るものの、初の外宇宙任務となるグローリアスに、既に豊富な経験と実績を有するヤマト程の無理は未ださせられないとして本進路と担当宙域が決定されている。
 本探査においてグローリアスは、ヤマトに次ぐ長期間の外宇宙活動を行ったが、他の探査艦や探査船団と同じく人類が移住可能な惑星――第二の地球――を発見することは遂に叶わなかった。しかし、資源採取や中長期のテラ・ホーミングを介した植民の観点では極めて有望な惑星を探査期間中に発見しており、後の大規模開発の端緒となる功績を残している。
 だが、その航宙は決して安穏としたものではなく、特に2205年2月にそれまでの友好的中立関係から一転、ヤマトがボラー連邦と交戦状態に陥って以降は、他の探査船団と同じくグローリアスも大きな試練に立たされることになる。仇敵ガルマン・ガミラス帝国と地球の極めて特異な外交関係に目をつけたボラー連邦が、各地で“探査船団狩り”を開始したからだ。
 当初、グローリアスに襲い掛かってきたのは、ボラー連邦軍でも二線級の保護国軍が主であり、個艦性能や艦隊規模、何より士気の低さから大きな脅威とはならず、グローリアスは無難に自衛戦闘を繰り広げながら探査工程を消化していった。しかし8月以降、グローリアスが独行艦でありながらヤマトやアリゾナ程の強敵ではないと看破したボラー連邦軍(正規軍)第九二打撃艦隊に付け狙われ始めると、状況は一変する。
 戦時編成のボラー連邦軍打撃艦隊は凡そ百隻からなる大艦隊であり、その構成艦は単独で見ればやや汎用性に欠けるものの、艦の規模と百隻という物量がそうした欠点を十分にカヴァーしていた。
 第九二打撃艦隊の執拗な襲撃に対し、グローリアスも果敢に反撃し相応の損害を与えたものの、覆しようのない圧倒的戦力差から消耗と損耗を重ね、遂にグローリアスは大破航行不能、艦載機隊も半減するほどの損害を受け、地球から遥か九千光年離れたとある星系内の惑星に身を潜める他ない状況に追い詰められてしまう。
 ここに至り、グローリアスも地球防衛艦隊司令部に超距離タキオン通信による救援を求めざるを得なくなった。しかし、実際に救援が到着するには相応の日数を要する上に、天の川銀河各地への探査船団派遣とその支援に忙殺されている地球防衛艦隊に一個打撃艦隊を撃退できるだけの救援を期待することはできないと判断したグローリアスは、単独での反撃を決意する。
 乾坤一擲の反撃は、グローリアス航空団指揮官からの意見具申を基に、その準備が急速に整えられていった。作戦の根幹は、残存航空隊の総力を挙げた敵艦隊旗艦の撃沈であり、作戦成功後、旗艦を喪って動揺しているであろう敵艦隊にグローリアスが直接攻撃をかけることで、撤退に追い込むことが企図されていた。
 旗艦が撃沈されただけで敵艦隊が撤退するという予測は多くの希望的観測を含んでいたが、縦の命令系統が極めて強いボラー連邦軍であれば、その可能性は決して小さくないとして作戦発起が決断されている。
 本作戦にあたっての最大の問題は、コスモ・タイガーIIとタイガー・アイの航続性能が敵艦隊の推定位置からすると著しく不足している点であった。しかし、通常仕様のコスモ・ハウンド四号機を嘗て試験運用された給油機型(通称:ハウンド・タンカー)に再改修することで解決が図られた。だが、胴体格納庫内に設置されたタンクだけでは容量が足りず、急遽製作した特製の大型増槽四本を主翼上下に設置することで辛うじて必要量のタキオン燃料を確保している。
 短くも濃密な検討と議論の末に、『カテキズム』と命名された作戦計画は完成し、攻撃隊呼称も『ランカスター』に決定された。その編成は以下の通り。

 指揮管制担当:ハウンド・リーダー/1機
 対艦攻撃担当:ストライク・ハウンド/2機
 空中給油担当:ハウンド・タンカー/1機
 電子戦支援担当:タイガー・アイ/2機
 直衛・攪乱担当:コスモ・タイガーII/4機

 本作戦において何よりも特筆すべきは、地球防衛軍にとって過去に例のない大遠距離からの対艦攻撃任務であったこと、そして実質的に攻撃の主力を担うのがコスモ・ハウンド隊であったことだ。これは、コスモ・タイガーII隊の戦力がこれまでの戦闘で大きく減耗していたことや前述した航続性能不足に加え、隊単独の対艦攻撃能力ではボラー連邦の旗艦級大型戦艦を短時間で撃沈するのは不可能と判断された為だ。
 作戦書への明記は避けられたものの、本作戦の骨子は敵指揮官を旗艦ごと抹殺することに他ならず(攻撃案を具申した航空隊指揮官は本作戦を『ヤマモト・ストライク』であると明言していた)、攻撃は敵指揮官に旗艦退去の暇を与えず一撃で撃沈する必要があった。そして、本目的に合致するグローリアスの航空兵装は“波動爆弾”のみであり、その運用が可能な機材もまた、コスモ・ハウンドを改造したストライク・ハウンドだけだった。

 この時には既に、地球を進発した救援部隊から自らの編成と到着予定時刻が入電しており、グローリアスは返信として『カテキズム作戦』の概要と共に、本作戦への“不干渉”を救援部隊に要請していた。また、救援部隊が当該星系へ到着した際、星系内に戦隊規模以上のボラー艦隊の存在を認めた場合には、救援作戦を中止し、即座に撤退してもらいたいとも依頼していた。天の川銀河各地で活動中の探査船団の支援を担う数少ない貴重な部隊に、これ以上の危険を負わせられないというグローリアス艦長の判断であった。
 グローリアスから救援部隊への通信は一方的な高指向性バースト通信であり、表向きはボラー艦隊の傍受を回避する為とされていたが、実際には通信内容について救援部隊側の意見を入れるつもりも議論するつもりもないという明確な意思表示だった。また、その通信は救援部隊が所属する太陽系外周艦隊司令部やグローリアスが所属する地球防衛艦隊司令部でも受信されている筈だが(グローリアスと救援部隊を繋いだ延長線上に太陽系がある)、両艦隊司令部共に沈黙を守っており、グローリアスからの要請は暗に受け入れられた格好だった。

 そして編成と出撃準備を完了した攻撃隊――ランカスター隊――は満を持しての出撃を開始する。グローリアス乗員は総出で遠ざかっていく攻撃隊に手を振っていたものの、その姿が見えなくなるまでそうしていられるだけの余裕は彼らにも無かった。ランカスター隊の攻撃成功後、グローリアスも敵艦隊への直接攻撃を行う予定であったが、当面の応急こそ果たしていたとはいえ、要修理・不具合箇所は未だ無数にあり、時間が許す限りそれらの復旧に努めなければならなかったからだ。

 電波・タキオン波を完全に封止したランカスター隊の先頭には電子戦を担当するタイガー・アイが位置し、既に判明している敵艦隊の概略方位から電子情報をリアルタイムで収集しつつ、敵艦隊の精密方位の測定を開始した。
 幸い、ボラー連邦軍第一八五打撃艦隊はグローリアスの大破と航空隊の壊滅を確信しており、その活動を全く隠そうとはしていなかった。盛大にタキオン波・電波・電磁波を周囲に放って捜索活動を行うボラー艦隊の位置を把握することは極めて容易で、ランカスター隊は敵艦隊の捕捉に難なく成功すると、編隊の進路を定めた。



 途中、空中給油も交えた一六時間を超える長距離巡航の末に、ようやくボラー艦隊近傍にまで達した攻撃隊は、タイガー・アイのみが大きく先行、編隊主力がボラー艦隊のレーダーレンジに突入する直前を見計らい、ボラー艦の捜索用タキオンレーダーに対し最大出力でのノイズジャミングを開始した。

 一方のボラー連邦第一八五打撃艦隊は、タイガー・アイのレーダー探知と直後からのECMによってようやく敵機来襲を悟ったものの、大きな混乱は生じなかった。意外さ故の驚きこそあったが、グローリアスの行動は“窮鼠”故の自暴自棄程度にしか理解されていなかったからである。

 ――確かに、彼らは“鼠”を追い詰めていた。しかしその鼠が、猫どころか虎すら喰い殺しかねない獰猛な鼠であったことを、この後彼らは思い知らされることになる――。

 ボラー各艦は、ジャミングへの対抗措置としてセオリー通りタキオン波長を次々に変更したものの、レーダー機能は一向に回復せず、彼らの余裕は苛立ちに代わりつつあった。これまでの度重なる戦闘でボラー艦隊が使用するいずれのタキオンレーダー波長も既にグローリアスに把握されており、ボラー側のホッピング程度のECCMではジャミングを無効化できなかったのだ。
 大兵力にものを言わせた正面からの大規模戦闘を本懐とするボラー艦隊は、電子戦装備や戦技においてガルマン・ガミラスはもちろん地球防衛軍に比べても見劣りする点が多々あり、それが如実に現れた格好だった。本来、基礎技術力に劣る地球側もタキオンを用いた電子戦は未だ不得手な分野であったが、直近の戦役にて、本分野では銀河列強中最強クラスのデザリアム帝国から様々な技術を盗用・奪取することに成功し、この時期にはそれら技術のリバースエンジニアリングやローカライズをある程度果たしていたことが、本戦場で極めて大きな効果を発揮していたのである。
 不承不承ながらも電子戦での敗北を認めざるを得なくなったボラー艦隊は、随伴している自軍空母から遮二無二戦闘機隊を発艦させて直接的な対抗措置とするしかなかった。ボラー連邦軍の艦上戦闘機――イヴォークVI――は格納効率を第一に設計された小型機で、空母の搭載機数増大には寄与しているものの、単体性能ではコスモ・タイガーIIやガルマン・ガミラスのゼー・アドラーIIIに大きく水をあけられていたのが実情だった。だが、その点は既にボラー連邦軍自身も十分理解していた為、機数で圧倒すべく多数のイヴォークが慌しく飛行甲板を蹴り、ジャミング波の発振により自位置を暴露した小癪極まりない敵電子戦機に群がっていった。



 そしてここに至り、それまでボラー艦隊のレーダーレンジ外で待機していたハウンド・リーダーが、沈黙していたタキオンレーダーの全力稼動を開始する。ハウンド・リーダーは戦術データリンクでタイガー・アイのジャミング波長をリアルタイムで把握しており、ジャミングの間隙をぬって戦域のレーダー・スイープを実行、瞬く間に第一八五打撃艦隊の編成・配置を丸裸にした。当然、その情報は攻撃隊本隊にも瞬時に伝達され、ほぼ同時にハウンド・リーダーの戦闘管制官が攻撃信号を発した。
 この時、既にタイガー・アイのジャミングを隠れ蓑として、慣性航行でボラー艦隊を指呼の距離にまで捉えていた攻撃隊本隊は、赤外線探知を逃れる為に消火していたタキオン・エンジンに再点火すると、猛然と突撃を開始した。
 二手に分かれた編隊は、それぞれコスモ・タイガーII二機と一機のストライク・ハウンドで構成されており、ようやく散発的な対空砲火を撃ち上げ始めたボラー艦隊を上下から挟撃するように肉薄する。大型大質量の波動爆弾は射程が極めて短い上に飛翔速度も遅く、艦隊中央部のターゲットに必中を期すには、艦隊球形陣の最深部にまで踏み込まなければならないのだ。

 両編隊の先陣を切るのは選りすぐりのファイター・パイロットに操られたコスモ・タイガーII二機で、彼らは欠片の躊躇もなくボラー艦隊球形陣に飛び込むと、翼下に抱えたポッドから大量の金属片――チャフ――を放出し、艦隊外縁から中央部にまで続くチャフコリドーを作り上げた。この金属片の表面には、タキオン波すら反射する空間磁力メッキが施されており(その為、チャフとはいえ意外に高価でもある)、ノイズジャミングでは妨害困難な指向性の強い照準用タキオンレーダーでも、限定的な欺瞞・妨害が可能であった。そして、最低限の安全が確保されたチャフ回廊内を、ストライク・ハウンドがラストスパートをかけるように猛進する。



 そこに至るまでの苦難を思えば、波動爆弾の発射と弾着は呆気ないものだった。四発同時発射とはいえ、三〇メートル級の機体を包んだ発射炎はささやかなものでしかなく、着弾に至るまでの時間も僅か四・二秒しかなかったからだ。
 しかしその効果は絶大、いや明らかなオーバーキルであり、目標とされた第一八五打撃艦隊旗艦は直衛艦五隻を巻き込みつつ、高密度波動エネルギーの爆縮反応に特有の青白い焔の中で熔けるように消滅した。

 艦隊内部に撒き散らされたチャフの影響で通信にも障害が生じていたところに飛び込んできた旗艦轟沈の急報は、それまでの威風堂々とした大艦隊を嘘のような大混乱に叩き込んだ。しかし、その混乱は狂乱に近く、恐慌に駆られた各艦が同士討ちすら伴う熾烈な対空砲火を撃ち上げ始めた。砲火は既に全力で離脱を開始していた攻撃隊をも捉え、結果的に球形陣からの離脱に成功したのは、コスモ・タイガーII一機とストライク・ハウンド二機のみであり、生き残った機の命運もまた旦夕に迫っていた。
 旗艦撃沈の復讐に燃える敵戦闘機隊がそれまで追い掛け回していたタイガー・アイを放り出し、攻撃隊残余の退路を絶つべく戦術機動を開始したからである。ハウンド・リーダーによる戦闘管制とタイガー・アイの電子妨害は威力を減じつつも(この時点までにタイガー・アイ一機が失われていた)未だ健在であったが、どれほど巧妙に編隊を誘導しても、敵戦闘機の数が多すぎ、接敵を完全に回避することは最早不可能だった。しかも、これまで安全圏に位置していたハウンド・リーダーとハウンド・タンカーにもイヴォークが急接近を開始しており、これ以上の戦闘管制そのものが困難な状況に至りつつあった。
 先ほどは敵旗艦撃沈に歓声を上げたハウンド・リーダー機内の若いオペレータたちも、今は打って変わった蒼白な顔で戦術データを死にもの狂いで処理し続けていた。ヴェテランの戦闘管制官だけは泰然とした態度を崩さなかったものの、その内心の緊張はオペレータたちと何ら変わりはなかった。彼らがこれから為そうとしているのは、それだけの精度を求められるだけでなく、極めて高いリスクを伴うからだ。

 そしてその瞬間が――来た。

 不意に漆黒の宇宙が眩い閃光を放ち、それを切り裂いてブルーグレーの巨艦――グローリアス――が出現した。そのポイントはボラー艦隊の側面であると同時に、ボラー艦隊とランカスター隊の丁度中間地点でもあった。
 宇宙レヴェルでは“至近”と言っても差し支えのない位置への突然のワープアウトに、ボラー艦隊は完全に度肝を抜かれていた。安価で頑丈ながら、品質的にアバウトなところがあるボラー式波動機関では、このようなピンポイントの小ワープは絶対に不可能だったからだ。
 勿論それは偶然などではない。ハウンド・アイからの精密誘導とグローリアス航海班の高い練度があってこそ初めて実現可能な芸当だった。
 そしてボラー艦隊の驚愕は更に続く。グローリアスはスーパーチャージャー搭載艦だけに可能な迅速さで戦闘航行能力を瞬く間に回復させると、即座に戦闘行動を開始したからだ。



「――“虎”を放て。砲雷、撃ち方始めッ」

 懸命な復旧作業で機能を回復した二基の三連装一六インチショックカノンが一斉に火を吹き、温存されていた最後の宇宙魚雷が惜しげもなく放たれる。同時に、即時待機していたコスモ・タイガーIIの残存機が飛行甲板を蹴って次々に発艦していった(彼らの任務は対艦戦闘ではなく、ランカスター隊の支援だった)。
 奇襲効果が最大の戦力倍増要素となり、ボラー艦隊の側面第一列が瞬く間に崩れた。その後列も前列の崩壊の煽りを受けて見る間に壊乱していく。両者の火力と“勢い”にはそれほどまでの差があった。
 過去の戦訓に基づき開発された次世代戦艦用の射撃管制システムと砲安定装置に支えられた一六インチショックカノンの命中率は、フェーベ沖の第二ラウンドやカッシーニの殲滅戦時と比べても桁違いに高かった。残念ながら波動カートリッジ弾は既に射耗していた為、通常砲撃のみであったが、比較的距離が近いこともあって、ボラー艦艇は艦種の区別なくあっさりと主装甲を抜かれていた。

 その瞬間のグローリアスは正に“戦艦”だった。その火力は、嘗て彼女の祖先たちが海洋における最強の存在として君臨した頃と同様に圧倒的であり、防御においても、正面火力に比して遥かに貧弱なボラー艦隊の側方火力など歯牙にもかけなかった。

 だが――それでもボラー艦隊は退かなかった。既に次席指揮官への指揮権継承を完了しているのだろう。艦隊が徐々に態勢を立て直しつつあるのは、各艦が姿勢変更を開始し、グローリアスに艦首を向けつつあることでも明らかだった。
 そして一度状況が固定されてしまえば、多勢に無勢という冷徹極まりない現実は緒戦の奮戦のみでは覆しようがなかった。元々、グローリアスの各部機能は懸命な応急作業によってようやく維持されている危ういものであり、戦闘が長引くにつれ機能維持に支障が出始めたのだ。更に、遅まきながらボラー艦隊が陣形を変更し、グローリアスを正面に捉えると、彼女に指向される砲火は一挙に数倍化した。
 グローリアスはワープアウト時点から艦首をボラー艦隊に指向することで投影面積を最小にしていたが、それでも相次ぐ被弾を避けられない。そして、参戦以前に冗長性を食い潰していたダメージコントロールは僅かな時間で限界を超え、グローリアスの各部は強制的な沈黙を強いられた。
 堪らず、一部の幹部乗員は艦長に拡散波動砲の使用を具申したが、既に満身創痍の艦は、波動砲発射態勢の完成までとても保たないとして艦長は言下にこれを却下していた(他艦の支援が一切期待できない状況での波動砲使用の自由度は決して高くはない)。
 数の猛威という純粋で凶悪な現実が孤軍奮闘を続けるグローリアスを万力のように押し潰しつつあった。それでも、第二砲塔と第一艦橋だけは被弾を免れており、未だ懸命な砲撃を続けていた。しかし、その間隔は刻一刻と大きくなっており、それが完全に途絶えた時がグローリアスの終焉となることは最早誰の目にも明らかだった。そしてその瞬間は――ほぼ確実に現出するであろう未来の情景だった。
 そして同時刻、ランカスター隊残余の命運も尽きつつあった。
 グローリアスから新たに発艦した機体も合せ、合計六機のコスモ・タイガーIIは懸命にストライク・ハウンドを離脱させようとしていたが、既に五〇機以上が滞空しているイヴォークVIの前では焼け石に水という観が強かった。ストライク・ハウンド自身も緊密な編隊を維持したまま間断なく防御砲火を四方へ撃ち放ち、高濃縮タキオンをエネルギー源とする強固なエネルギーシールドで耐久を図っていたが、そのシールドも遂に耐圧限界に達し、被弾が相次いだ。
 そして三号機のエンジンが火を噴いたのは、奇しくもグローリアスの第二砲塔が爆砕したのとほぼ同時だった。

 万事休す――グローリアス全乗員がそう観念した瞬間、突如として無防備に晒されたボラー艦隊の側背で砲火が煌めき、一どきに三隻のボラー艦が炎に包まれた。未だ凡そ八〇隻が健在のボラー艦隊にとって、物理的な損害は決して大きくはなかったが、精神面でのダメージは笑って済ませられるようなものではなかった。
 ランカスター隊による航空攻撃、グローリアスの直接攻撃に続く三度目の奇襲、しかも未だ継続中の電子妨害によって規模も所在も不明な敵から向けられた砲火は、ボラー艦隊に無視できない“事実”を告げていたからだ。
 その砲火は、一発あたりの威力はそれほど大きなものではなかったが、とにかく手数が多く、グローリアスの戦艦級艦艇ですら一撃で大破させてしまう一六インチショックカノンとは全く趣が異なっていた。つまり規模は小さいながらも敵の新手――援軍――が現れたのだ。

――我、第一三戦隊。遅参ヲ謝ス――



 その電文が伝えられた瞬間、奇跡的に被弾を免れていたグローリアスの第一艦橋内は爆発的な歓声に包まれた。老練なグローリアス艦長だけは即座に状況を理解し、冷静さを保っていたが、続く電文には苦笑するしかなかった。

――我、受信装置不調ニ付キ、返信不要――

 ボラー艦隊は新手の敵に正対すべく再度陣形の変更を図ったが、指揮系統と通信が混乱したその動きはあまりも鈍重だった。そこに、絶妙極まりないタイミングで殺到した十本以上の宇宙魚雷が一斉に炸裂、連鎖的に発生した巨大な青白い閃光は比較的ゆっくりとした爆速ながら広く厚く拡大し、驚くべきことに二〇隻以上のボラー艦艇を次々に呑み込んで跡形もなく消し去った――地球防衛艦隊宙雷戦隊が新たな決戦兵器として配備を開始した『波動魚雷』の威力だ。
 そしてこの瞬間、ボラー艦隊次席指揮官の戦意は完全に潰えた。短時間に艦隊旗艦と当初戦力の凡そ四割を失ったボラー艦隊は、狼狽と混乱が如実に表れた牽制砲撃を放ちつつ戦闘機隊を急速収容すると、次々にワープドライブで戦域から離脱していった。
 後に残されたのは、辛うじて生き残ることに成功した傷だらけのランカスター隊残余とグローリアス、そして遥々九千光年彼方からやってきた援軍――地球防衛艦隊太陽系外周艦隊所属 独立第一三戦隊――のみであった。



 ――刻は数日前にさかのぼる。
 オマハ級哨戒巡洋艦二隻、アルジェリー級宇宙巡洋艦二隻から成る独立第一三戦隊は連続ワープにワープを重ね、グローリアスが潜伏する星系への航路を急いでいた。
 護衛対象である各一隻の高速補給艦と工作艦も含め、全艦がスーパーチャージャーを有する第三世代波動エンジン搭載艦であり、極めて高い戦略機動性能を誇る高速支援部隊だ。部隊は既に同じ編制で探査船団への補給・支援任務を複数回実施しており、その行動には一切の無駄がなかった。
 しかし、当初は比較的順調に推移していた航宙計画は、道半ばで大きな混乱に見舞われてしまう。その理由は言うまでもなく、グローリアスが報せてきた『カテキズム作戦』と作戦への不干渉要請であった。
 確かにその要請は、早急に移住先となる星を探し出さなければならない現在の地球にとって、大戦略的には肯定せざるを得ず、実際、太陽系外周艦隊司令部及び地球防衛艦隊司令部も事実上それを黙認していた。
 しかし、第一三戦隊司令(当時としては珍しく女性だった)は、カテキズム作戦の概要とグローリアス及び航空隊の状況、更にはボラー艦隊の推定戦力から、本作戦の成功確率は極めて低いと判断した。
 ガミラス戦役中盤まで優秀なファイター・パイロットとしても鳴らした一三戦隊司令(本人のみは未だ現役だと強く主張していたが)の目から見て、確かにグローリアス航空隊が奇襲に成功すれば、ボラー艦隊旗艦の撃沈を果たす可能性は高かった。そして、グローリアス自身も空間打撃戦でボラー艦隊に大きな損害を与え得るだけの能力を有していた。
 しかし――仮に全てが想定通りに運んだとしても、ボラー艦隊の戦意をへし折り、撤退を促すには、それでも尚、戦力が不足していると考えられた。そして今、その不足戦力を埋められる存在は彼女ら一三戦隊しかなかった。
 幸い、グローリアスからの要請はあくまで“要請”でしかなく、“命令”ではなかった。その点、グローリアスと一三戦隊が属する艦隊司令部がそれぞれ沈黙を守っていたのも、この際好都合だったと言えるだろう(尤も、一三戦隊司令自身は『体良く下駄を預けられた』と皮肉げにこぼしていたというが)。
 しかし、一度方針が決まれば一三戦隊の行動は早かった。一度のワープ距離は可能な限り延伸され、逆にワープ間隔は限界まで縮められた。その努力の執拗さは、戦隊各艦の機関科から半ば悲鳴ともクレームともつかない意見具申が次々に寄せられたほどだった。そうでなくとも、一三戦隊各艦は昨今の酷使によって機関が疲労しており、技術本部から最大発揮出力も含めた運用制限がかけられていた。これまでの航宙ですら、昼夜を問わない機関科員の献身的な調整で常用出力を維持しているような有様だったからだ。
 しかし、それほどの努力を行っても尚、救援が間に合うかどうかは、作戦タイムテーブル的に微妙な状況であった(元々、グローリアスの作戦発起は一三戦隊が間に合わないタイミングを選んでおり、それも当然だった)。
 また時間的要素以外にも問題があった。
 第一三戦隊の戦力は前述した通り巡洋艦四隻に過ぎず、護衛対象である工作艦と補給艦の存在を考えれば、最低一隻はその直衛に充てなければならなかった。つまり、グローリアスの救援と言っても、実際に戦闘局面に投入できる戦力は僅か三隻の巡洋艦のみであり、ボラー艦隊が本気で反撃に転じれば、一瞬で揉み潰されてしまいかねない弱小な戦力でしかなかったのである。
 そんな僅かな戦力で戦局を決定的に覆すには、ボラー艦隊の編成と配置(陣形)の情報は絶対に必要だった。しかし、グローリアスからの通信にはボラー艦隊の具体的な編成や隊形、更には詳細な所在も示されておらず、これでは作戦の立てようがなかった。
 やむを得ず、一三戦隊はグローリアス潜伏星系の外縁部に到達したところで全力でセンシングにあたり、ボラー艦隊の所在と編成を確認することとした。戦力面で絶対的に劣勢な一三戦隊としては、自らの存在と所在を秘匿する為に、索敵はパッシブのみで済ませたいところであったが、短時間に精度の高い情報を得るには、アクティブセンシングの併用もやむを得ないと判断されたからだ。
 しかし、一三戦隊が星系外縁部に到達し、センシングを開始する直前、思いがけない幸運が訪れる。グローリアス艦載機からのものと思われるデータ通信を、アルジェリー級哨戒巡洋艦の鋭敏なセンサーが捉えたのだ。その内容は、一三戦隊が喉から手が出るほどに欲していたボラー艦隊の所在と隊形の情報であり、所在データについては二隻のアルジェリー級による三角測定の結果、データ通信の発信地点とほぼ同座標であることが確認された。
 状況からして一三戦隊が受信したのは、グローリアス艦載機が母艦をボラー艦隊近傍へ誘導する為の精密データと判断した戦隊司令は、本データに基づき自らも小ワープによる奇襲攻撃を決断する。
 しかし、一三戦隊は連続ワープを完了したばかりであり、短距離とはいえ再度のワープ実施には機関点検の為のインターバルが必要だった。一三戦隊司令部ではその間を利用して、戦術状況の再確認とワープ後の戦術展開が議論された。
 その際、ボラー艦隊の布陣データを目にした砲術士官が思わず――波動砲が使えれば――と口惜しげに呻いたとされる程、ボラー艦隊の陣形には大きな隙があった。元々、指向火力の大半が艦首方向に固定されているボラー艦艇は複数方位からの同時攻撃に弱く、艦隊戦では通常、他方位からの攻撃に備えてある程度の予備戦力を後方に待機させていることが多かった。地球はもちろん、ガルマン・ガミラスと比較しても大きな艦隊規模が、そうした戦力配置と運用を許容しているのである。
 しかし今、ボラー艦隊は余程の混乱に見舞われているのか、後方に警戒部隊や予備戦力と思しき艦は置かれておらず、その注意は全て前方に向けられていた。もしも今、一三戦隊がボラー艦隊の後方至近にワープアウトし、拡散波動砲による戦隊統制射撃を実施すれば、僅か三隻の巡洋艦であっても、未だ百隻近い戦力を有する敵艦隊の大部分を一撃で殲滅することも可能と思われた。
 しかし――それがどれほど有効な戦術であったとしても、この時、一三戦隊各艦は波動砲発射が不可能な状況であった。



 デザリアム帝国本星遠征時、危険なピケット任務を多数遂行した点が高く評価され、一三戦隊各艦は同クラスの艦の中では最も早期に波動エンジンへのスーパーチャージャー増設改装が施された。各艦の戦列復帰は太陽危機発生から三ヵ月後のことで、もう一ヶ月復帰が早ければ一三戦隊にも探査船・調査船が組み込まれ、探査船団を編成していたであろう。しかしこの時点で、外洋(外宇宙)航行可能なその種の艦船が払底していたことから、戦隊には別の任務が与えられた――既に活動中の探査船団に対する補給支援任務である。
 太陽系から数千光年隔てた宙域で活動中の探査艦・探査船団への支援をスピーディーに行うには、連続ワープが可能な第三世代波動エンジン搭載艦で、且つ突発・緊急の出撃に際しても立ち上がりの良い中型艦が最適であった。しかし、既存巡洋艦の近代改装が未だ端緒についたばかりのこの時期、本条件に適合する部隊は第一三戦隊以外になかったのである。
 結果的にこの采配は的を射て、一三戦隊はボラー艦隊からの攻撃や、様々な宇宙災害との遭遇で支援が必要となった探査船団の救援に、文字通り天の川銀河内を東奔西走することになる(この際、一三戦隊の所属もこれまでの内惑星艦隊から外周艦隊へ変更となっている)。
 だが、第二の地球発見後に必要となる移民船の大量建造の煽りを受け、既存艦艇へのスーパーチャージャー増設改装は遅々として進まず、結果的に一三戦隊への負担だけが大きく増す結果にもなっていた。度重なる連続ワープによる機関への負荷を考えれば、既に徹底的なオーバーホールが必要な時期であったが、短期間で実施可能な消耗部品の交換だけで辛うじて運用が維持されているような状況であった。
 結果、定格出力以内で実施するワープはともかく、波動エンジンの出力を一時的であれ一二〇パーセントの過負荷状態にまで至らしめる必要のある波動砲は、次回のドック入り――オーバーホール完了――まで使用不可を厳重に言い渡されており、一三戦隊各艦は実質的に波動砲の使用が不可能な状態だったのである。

 結果、第一三戦隊は出撃直前になって急遽搭載された新兵器――波動魚雷――の全力使用を決意する。各艦に四発ずつ配備された本魚雷の弾頭に封入された波動エネルギー量は、アンドロメダ級戦略指揮戦艦の二〇インチ砲用波動カートリッジ弾に相当し、一二発分ともなれば、その威力は巡洋艦クラスの波動砲にも匹敵した。
 当時、波動魚雷は宙雷戦隊を中心に配備が急ピッチで進められていたものの、生産能力の限界から宙雷戦隊ですら未だ充足率は五〇パーセントを満たしていなかった。本来、一三戦隊への配備も宙雷戦隊配備完了後の予定であったが、当時の地球防衛艦隊司令長官の鶴の一声により急遽搭載が決定されたのである。
 だが、本戦場において“間に合った新兵器”となった波動魚雷にも問題はあった。
 いくらステルス化されているとはいえ、波動魚雷はその図体と飛翔速度故に砲火やミサイルによるハードキルが比較的容易であり、大遠距離から及び腰で発射したのでは阻止される恐れがあったのだ。
 波動魚雷の存在をぎりぎりまで秘匿すべく、発射は各艦からの電磁推進射出とされ、存在を自ら暴露することになる魚雷のロケットモーター点火は最終段階まで控えられた。更にこれと前後して、一三戦隊はボラー艦隊を遠距離砲戦で攪乱し、波動魚雷の到達確率を一パーセントでも向上させるべく努力を払った。
 結果的にこれらの努力も奏功し、隠密発射された波動魚雷はボラー艦隊の陣形変更途中という最良のタイミングで着弾を果たし、一挙に二〇隻以上の敵艦を撃沈破する大戦果を達成したのである――。



 ボラー艦隊の完全撤退を確認した後、一三戦隊はようやくグローリアスとのランデヴーを果たした。
 直接交信に先立ち、グローリアスは二通の電文を一三戦隊旗艦に送ったとされる。

――貴隊ノ適切ナル支援二ヨリ、我ノ損害ヲ最小ニ留メル事ヲ得タリ。之ニ深ク感謝ス――

――追伸。貴艦ノ通信機修理ハ我等ニ任サレ度――

 最初の通信は、防衛艦隊司令部や外周艦隊司令部でも受信できるよう広域タキオン通信で行われた。これに対し、二通目は一三戦隊のみ受信可能なレーザー発光通信であり、その記録はあえて航海日誌にも残されなかった。
 全ては、何かと派手な活躍が目立つ一三戦隊とその司令に対するグローリアス艦長なりの配慮であったが、それでも尚、戦隊の行動は後に地球防衛艦隊司令部の一部参謀から問題視されることになる。
 
 その参謀の主張によれば、一三戦隊司令は功名に逸るあまり、司令部からの命令を拡大解釈し、グローリアスの要請を無視して強引に戦闘へ介入、戦隊とグローリアスの双方を無用な危険に晒した、ということになる。つまり、グローリアスは単独で危地を脱することが可能であり、一三戦隊は本来グローリアスに帰すべき戦果を横取りした――との主張であった。
 現実を知る者にとってはあまりに荒唐無稽で馬鹿げた主張であったが、この主張に対し意外なほど賛同者が現れたのも事実だった。その理由は、グローリアスと一三戦隊の所属に一因があった。
 グローリアスが地球防衛艦隊司令部の直轄艦であったのに対し、一三戦隊は太陽系外周艦隊の所属であり、同じ『艦隊』を名乗ってはいても、命令系統においても“格”においても地球防衛艦隊司令部は明らかに上位の存在であった。その上位組織に所属する艦が下位組織の部隊に助けられたという事実は甚だ具合が悪い――そう考える料簡の狭い人間が、当時の防衛艦隊司令部の少壮士官を中心に多く見られたのである。
 その中心的存在である司令部参謀は、第一三戦隊司令とは宇宙戦士訓練学校同期であったが、普段から“そり”が合わないことも甚だしい間柄だったという。だが、彼が防衛艦隊より更に上部組織の防衛軍内部でそれなりの政治力を持ち合わせていたこと、何かと派手な活躍を示す一三戦隊に対し嫉妬にも似た思いを抱いていた高級士官が少なからず存在したことから、通常であればどうということはない問題の筈が、査問会の開催を視野に入れた予備調査にまで発展してしまう(防衛軍長官と防衛艦隊司令長官はいずれも調査に反対していたが、組織上完璧な手順で訴追を進められては、長官といえども一蹴はできなかった)。
 件の参謀にしてみれば、普段から素行上の問題が指摘されることの多い一三戦隊であれば、叩けば幾らでも埃が出ると考えていた節があり、予備調査開始の段階で既に査問会開催を確信していたようだ。そして、参謀が予備調査対象者として指名したのが、第一三戦隊旗艦副長であった。問題児揃いとして知られる一三戦隊幹部の中では、数少ない“まとも”で“常識的”な人物と目されており、防衛艦隊司令部の権威をバックに多少の揺さぶりと“餌”を与えてやれば、こちら側への寝返りすら期待できると考えられていた。
 だが――事情聴取の為に防衛艦隊司令部に召喚された一三戦隊旗艦副長は参謀の予想に反し、居並ぶ高級士官たちの前でも全く動じることなく、地球防衛軍士官たる者かくあるべしという態度と口調で以下のように言い放った。

『彼我の戦力差と命令系統を考えれば、グローリアスが我が隊に作戦参加要請を出さないのは自明でありました。然しながら、戦隊が受領した命令は“グローリアス救援”であり、その最大の障害であるボラー艦隊の排除は当然、命令の範疇に含まれると判断致します。
 もちろん、戦隊がボラー艦隊の直接排除に動くことで、戦隊に危険が及ぶ可能性はありました。しかし、完全編成のボラー連邦軍一個艦隊に追い詰められた友軍を僅か一個戦隊で救援せよという無茶な――失礼、命令を受領した時点で、戦隊は危険を避け得ないと、小官を含めた戦隊総員、十分に理解しておりました。
 正直申しまして、小官には参謀が何を問題視しておられるのか、全く理解できません。
 まさか防衛艦隊司令部は、外周艦隊司令部を通じて我が隊に命じられた任務は、一切の危険を冒すことなく達成可能だったと判断しておられるのでしょうか?非才故、小官にはどのような戦策と戦術で臨めば、それが達成可能であったのか、現在に至るも皆目見当がつきません。
 それとも、隊の安全を優先しグローリアスを見殺しにするべきだったとでも――(大きな咳払いと発言をとがめる複数の声。暫しの間)――申し訳ありません、言葉が過ぎました。しかし一三戦隊の戦場到着が、グローリアスが実質的な戦闘能力を喪失した直後であったことは、我が隊とグローリアスより提出済みの戦闘詳報を参照いただければ明らかです。
 よって小官としましては、作戦目的を損害皆無にて達成された一三戦隊司令の御判断は時勢・時局に即した見事なものであり、その妥当性に一点の曇りもないことを確信しております』

 一三戦隊一の常識人、且つ経験豊富な中級指揮官としても知られた旗艦副長の言葉には十分以上の説得力があり、鼻息の荒い批判者たちを軒並み沈黙させた。
 数日後、顛末を耳にした戦隊司令から礼を述べられた副長は、『こんなのは私の柄じゃありませんよ。次は、司令ご自身でお願いします』と破顔一笑したという。
 しかし、本件で上層部の一部から恨みを買ったことが一つの契機となり、件の副長は後に現役を退くことになる――。



満身創痍のランカスター隊とグローリアスと合流した一三戦隊は、撃墜機乗員及びボラー艦隊漂流者をできるだけ収容した後、安全確保のために近傍の別星系へ一先ず移動し、グローリアスの修理と補給を行った。太陽系から持ち込まれた補給物資にはコスモ・タイガーIIの補充機はもちろん搭乗員まで含まれており、壊滅状態だった航空団もこれを機に再建されている。
 十日後、ようやく修復叶ったグローリアスは引き続き惑星探査任務に就き、一三戦隊は太陽系への帰還進路を取った。この際、一三戦隊にはグローリアスが独自に行ってきたコスモ・ハウンドの改良資料やランカスター隊の戦闘詳報が引き渡されており、それらは太陽危機終了後に改めて詳細な分析と評価が行われた。
 その過程で、(やはりと言うべきか)波動爆弾とコスモ・ハウンドの組み合わせが航空隊関係者から大きな注目を集めた。地球防衛軍航空隊が対艦攻撃力不足に悩まされてきたのは前章でも述べた通りだが、太陽危機により新たな仮想敵国となったボラー連邦軍艦艇は過去の交戦国艦艇よりも相対的に大型であり、主力機であるコスモ・タイガーIIの対艦攻撃力不足は一層深刻化したと捉えられていたのである。
 そうした状況において、波動爆弾とコスモ・ハウンドが、その有力な解決策となり得ると考えられたのは最早必然だった。
 波動爆弾をフル装備した過荷重状態でも護衛のコスモ・タイガーIIを振り切りかねない大加速力と、パルスレーザー程度は歯牙にもかけない強靭なエネルギーシールドは、高い損耗率が予想される対艦攻撃任務においても本機に高い生存性と攻撃成功確率を約していた。
 特に、初陣であるデザリアム戦役当時から、十分な艦載機搭載能力を持ちながら対艦攻撃能力が不足するというジレンマに悩まされ続けてきたキエフ級戦闘空母では、コスモ・ハウンドと波動爆弾の正式採用が強く望まれていた(実際、複数のキエフ級艦長から早期のコスモ・ハウンド配備を求める上申書が提出されている)。しかし、一線部隊からの期待とは裏腹に、航空本部での正式化の動きは遅々として進まなかった。
 問題は、やはりコスモ・ハウンドの出自に起因した生産性の悪さと高コストにあった。本機のタキオン・エンジンは、高濃縮タキオンを用いたワープすら可能なフルスペックの波動エンジンとして開発された機関をほぼそのまま流用しており、その構造や主要部材はオミットされた濃縮機構を除けば艦艇用そのものだった。しかも、本機関は可能な限りの小型化を達成する為に巧緻且つ繊細な機構を各部に採用したことで、航空機用より遥かに高コストとなる艦艇用機関と比較してすらコストパフォーマンスが悪すぎた。とてもではないが、航空機用エンジンとして大量生産するなど予算的に不可能であった。
 航空本部では代替案として、一般的な低濃縮タキオンを燃料としたタキオン・エンジンに換装しての性能試験を行ったが、速度・ペイロード・防御力のいずれにおいても凡庸な性能しか発揮することができず、カテキズム作戦を再現した対艦攻撃シミュレーションの結果も散々だった。
 計十回実施されたシミュレーションにおいて、エンジンを換装したコスモ・ハウンド(ストライク・ハウンド仕様)は一度として波動爆弾の射点に到達できず、悉く対空砲火によって撃墜されてしまったのである。
 そうした結果もあって、コスモ・ハウンド正式化への動きは完全に行き詰まってしまう。
 だが、風雲急を告げる周辺環境はそうした停滞を許さなかった。太陽危機後の2207年に発生したディンギル戦役において、地球防衛艦隊がまたしても大きな損害を受けた結果、未だ豊富な陣容と戦力を有する戦闘空母群の対艦攻撃能力向上を、防衛艦隊はもちろん防衛軍、政府からも強く求められたからである。
 これに対して、航空本部は可及的速やかに二つの方針を決定するに至った。
 一つは、大質量・大威力の対艦攻撃兵器を多数搭載可能な新・大型攻撃機開発計画(通称:A-X計画)の実働、そしてもう一つが、A-X配備までの“繋ぎ”としてのコスモ・ハウンドの追加生産であった。
 生産は正式採用を受けての量産配備ではなく、あくまで技術検証を目的とした『増加試作』の名目で実施されており、一度は不採用を決定した航空本部の面子とプライドも透けて見える。2207年以降、前述した防衛軍内外の事情も重なって航空隊関連予算は大幅に増額されており、こうした方針の決定が可能となったものの、ほぼ小型艦艇並みの価格となるコスモ・ハウンドの本格量産まではさすがに不可能で、生産は限定的なものに止まった。
 具体的には、太陽危機時に製造された第一次増加試作機の生き残り八機に新規製造分(第二次増加試作機)二四機が加わり、三二機が当面の在籍機数となる。八隻の戦闘空母とグローリアスには各三機のコスモ・ハウンドが配備され、通常はその内の二機がストライク・ハウンド仕様、一機がハウンド・リーダー仕様として運用された。
 追加生産された機体も含めた配備完結は2209年となったが、配備部隊は少なくともこの倍の機数の配備を求めていた。しかし前年末、新型弾頭『波動融合弾頭』開発成功の報がもたらされたことで、コスモ・ハウンドの追加配備どころか、進行しつつあった“A-X”計画まで急速に勢いを失ってしまう。
 波動エネルギーに二重銀河由来の波動融合物質(通称:D物質)を反応させるこの新型弾頭は、波動エネルギー単独での爆縮時と比べて、より小スケールでの反応が可能であり、弾頭の大幅な小型化が可能となった。その事実は、コスモ・タイガーIIなどの既存の小型艦載機であっても、波動爆弾クラスの破壊力を有する対艦誘導弾が装備可能になったということを意味しており、攻撃機型のコスモ・ハウンドや開発中のA-Xの存在理由を真っ向から否定するものだったからだ。
 D物質の取り扱いの難しさから、その後の開発は酷く難航したものの(実験艦の爆沈事件すら発生している)、2210年には実用化と量産に成功し、波動融合弾は地球防衛軍航空隊の決戦兵器としての地位を確立するに至るのである。
 その代償として、新型攻撃機計画は無期限の開発凍結(実質的には中止)となったが、コスモ・ハウンドにはまた別の運命が用意されていた。
 空母航空団のみならず基地航空隊においても、輸送や連絡、哨戒、空中給油用に中型汎用機のニーズは常に一定以上存在しており、航空本部はこの用途にタキオン・エンジンを低濃縮タキオン燃料用に換装した“廉価版”コスモ・ハウンドの生産配備を決定したからだ。過去のテスト時に証明された通り、その性能は悪く言えば凡庸そのものであったが、後方任務に限定すれば全く問題なく、ネックだった製造コストや生産性の悪さも十分許容可能な範囲に収まっていた。このタキオン・エンジン換装型コスモ・ハウンドは2210年に『一〇式多目的空間戦術機二一型』として正式採用され、最終的な生産機数が五百機を越えるベストセラーとなった。
 一線部隊ではこの正式採用型を『ハウンドB』、それ以前に配備されたオリジナルの増加試作機群を『ハウンドA』若しくは、より敬意を込めて『レガシー・ハウンド』と呼ぶのが通例となっている。
 これらレガシー・ハウンドは運用・維持コストの高さという問題こそあったものの、いざという場合のディープ・ストライカー(強襲突破による敵中核の殲滅戦力)としての役割が期待され、その後も戦闘空母群とグローリアスへの配備が継続された(合せて、本機用の大型波動融合弾も配備されている)。その運用は、新開発の小型波動魚雷を最大二四発搭載可能な『カイリュウ級突撃宙雷艇』が配備される2220年代まで続くことになる。



 太陽危機後もグローリアスは長距離用特務艦の地位を維持し続けた。この頃には、『星系間護衛艦艇調達助成制度』に基づき建造された各国の護衛戦艦・護衛巡洋艦が多数就役し、防衛艦隊でも戦後第二世代量産艦群であるローマ級主力戦艦、アムステルダム級戦闘巡洋艦の配備や第一世代艦艇の近代改装が進捗していたが、グローリアスの価値は未だ失われていなかった。
 ボロディノ級をベースとするグローリアスは、最新鋭のローマ級等と比べれば砲力では劣るものの、艦載能力は大きく凌駕しており、補給や支援に乏しい外宇宙での単独任務においては、砲雷を中心とした空間打撃戦よりも航空戦を主体とした方が生存性において有利であることが、太陽危機時の各国探査船団の戦訓から証明されていたからだ。もちろんそれは、艦に降りかかったリスクを艦載機隊に分配した結果とも言えるが、友軍からの支援が殆ど期待できない外宇宙単独任務においてはそれも致し方なしとして理解されている。
 2207年の『赤色銀河交差事件』においても、グローリアスは激変した宇宙環境の調査に派遣されており、ディンギル戦役勃発時はボラー連邦勢力圏外縁部にて活動中であった。こうした調査派遣にはグローリアスのみならず、長期の外宇宙作戦行動能力に秀でた戦後第二世代艦を多数有する太陽系外周艦隊が総動員され、既知恒星系や開拓済みの空間航路の調査が積極的に行われていた(ヤマトのガルマン・ガミラス本星への派遣もその一環だった)。だが銀河交差直後のこの時期、天の川銀河中心方面は頻発した恒星や惑星衝突の影響で極めて過酷な空間状況が各地に現出しており、多くの派遣艦が長距離通信は勿論、自位置の確認すら困難な状況に置かれていた。
 それが災いし、ディンギル戦役勃発時、地球防衛艦隊の主力たる太陽系外周艦隊はまとまった戦力を太陽系内に残置しておらず、更に派遣艦を呼び戻そうにも、天の川銀河中心方向への長距離通信状況は最悪で、それも思うに任せなかった。なまじスーパーチャージャーによる連続ワープが可能となったことで、危急の際にも艦をすぐに呼び戻せるという油断と慢心が招いた事態だった。
 結果、開戦と同時に大規模な奇襲攻撃を太陽系各地で敢行したディンギル帝国軍機動部隊は、主力を欠く地球防衛艦隊を各個撃破することに成功する。グローリアスや外周艦隊の大半は戦局に殆ど寄与することができず、ようやく地球の事態に気がついたそれらが急ぎ太陽系へ帰投した時には、ヤマトはアクエリアスの水柱の中に姿を消し、その元凶となった回遊惑星も彼方へ飛び去った後だった――。

 グローリアスにとって大きな悔恨が残る結果となったディンギル戦役は戦後、彼女に戦訓を反映した新たな任務を課すことになった――強固に防御された敵根拠地への強襲揚陸任務である。
 ディンギル戦役おける都市衛星ウルク攻防戦は、地球防衛艦隊にとっては二度目の宇宙要塞強襲戦であり、その戦闘は一度目と同様に熾烈極まりないものだった。都市衛星上に強行着陸したヤマトはディンギル帝国軍近衛兵団に所属する機械化騎兵及び空中騎兵各一個大隊の強襲を受けて危機に陥ったものの、辛うじてこれを撃退、逆にコスモ・タイガーII隊を中心としたヤマト特別陸戦隊は都市衛星のコントロール機構が集中する“神殿”へと突入し、これを制圧した。しかし、間一髪のところでアクエリアスに最後のワープを許してしまう。そしてこれが直接的な原因となって、地球は過去何度となく人類を救う役割を果たした栄光の艦――宇宙戦艦ヤマト――を失ってしまうのである。
 その衝撃は政府、防衛軍、市民を問わず極めて大きなものであり、そのショックの裏返しとして地球防衛軍は大きな批判に晒された。
 ガトランティス戦役における都市帝国への強襲上陸作戦が三座型コスモ・タイガーIIを用いて実行されたことはあまりに有名であったが、それは絶体絶命の状況下、ぎりぎりの機材と人員で困難な任務を達成したという一種の“美談”であった。しかし、ガトランティス戦役から五年以上が経過しても尚、それと同レヴェルの、稚拙とも言える上陸作戦しか実行できなかった(しかもアクエリアスのワープ阻止に失敗し、ヤマトを失うことになった)地球防衛艦隊に批判が集中したのである。
 もちろん、そうした批判は後付の感情論に近いものがあり、状況も違えば環境も異なる二つの上陸作戦を単純に比較することにこそ無理があったが、一部は正鵠を射ている部分もあった――強襲揚陸戦力の不在である。
 ガトランティス戦役の経過(都市帝国攻防戦や第一一番惑星奪還戦)を考えれば、たとえ純然たる星系防衛組織を標榜していようとも強襲揚陸任務に対応した最小限の戦備は必須の筈だった。揚陸機材こそガトランティス戦役以来の空間装甲揚陸艇『コスモ・ベアー』やコスモ・ハウンドが存在したが、それらを有機的且つ集中的に運用可能なプラットホームはほぼ皆無という状態が長く続いていたのである。もちろん、グローリアスやキエフ級であれば、スペック的にはそうした任務にも十分堪えられるが、防空と近接航空支援に特化したこれらの空母群は自らの任務に強襲揚陸作戦を全く想定していなかった(その余裕がなかったとも言えるが)。
 軍隊組織における作戦能力とは、ハードウェアが対応していてもソフトウェアが対応していなければ実施不可能というのが常識であり、地球防衛艦隊もその例外ではなかった。その結果、遊軍扱いのグローリアスにまたしても白羽の矢が立ち、強襲揚陸戦術とドクトリンの構築が(遅ればせながらではあったが)行われた。本来ならば艦の規模的により大きな余裕を持つキエフ級が適任であったが、同級は当時強襲揚陸能力以上に強く求められていた対艦攻撃能力向上に専念させるという判断が下されていた為、グローリアスが指定されたという経緯がある。
 最終的にグローリアスを用いて構築された強襲揚陸戦術は、コスモ・タイガーII二個小隊を護衛としつつ、重装甲服装備の空間重騎兵一個中隊(約一〇〇名)を五機のハウンドBで急速揚陸するというものであった。もちろん揚陸直前にはグローリアスのショックカノンによる艦砲射撃も実施される。
 もちろん、いくら主力戦車並みの戦闘実力を誇る〇六式空間重装甲服装備の最精鋭とはいえ、僅か百名では継続的な敵拠点制圧は現実的に不可能だ。しかし、彼らの装備と戦術は“突入”“破壊”に特化しており、外部からは攻撃困難な目標を内部から破壊、短時間で撤収することがその任務とされていた。
 そうした極端な部隊運用は選択可能な戦術にあまりにも幅がなく、現実的な作戦遂行能力に疑問を呈する向きもあった。しかし、過去の地球防衛軍による敵機動要塞への強襲上陸は二度共“破壊”を目的としていたことを思えば、最低限の合理性は有していると考えられた。
 さすがに千以上の単位での強襲揚陸を直接可能とする戦備――所謂“強襲揚陸艦”――は時期尚早、過剰装備として具体化されることはなかったものの、一度グローリアスを用いて戦備・戦術・運用を確立さえしてしまえば、いざという場合は戦闘空母群を総動員することで、千の単位で機械化兵団を強襲揚陸させることも(現実性はともかく)物理的には可能だった。

 グローリアスに強襲揚陸能力を付与する上で唯一問題となったのは、支援部隊も含め多数が乗艦することになる空間騎兵及びその装備を収容するスペースの確保であった。しかし、改装に改装を重ねたグローリアス艦内に最早その余地はなく、窮余の策として強襲揚陸任務時には格納庫内に特設の居住コンテナを設置して収容することとされた。但し、この場合は格納庫内に機体を収容することができず、コスモ・タイガーやコスモ・ハウンドは全て露天繋止で搭載する。当然、このような方法では、長期航宙は現実的に困難である為、機体と空間騎兵の移乗・搬入は任務直前に他艦から行われることが定められた。

 結果的に、四半世紀以上に及んだグローリアスの現役期間において、空間騎兵を満載した彼女が敵要塞や根拠地への強襲揚陸任務に就くことは遂になかったが、その機能は決して無駄にはならなかった。ディンギル戦役以降、2210年頃より急増した星系国家間の紛争調停任務や宇宙災害救援任務の一環として、避難民の救助に本艦が度々使用されたからである。
 強襲揚陸任務時とは全く逆に、満載した輸送機や揚陸艇で惑星や衛星、コロニーから避難民を一気に拾い上げて収容し、連続ワープで安全圏まで送り届けるといった任務こそグローリアスの真骨頂だった。艦の規模的な収容限界から、一度に運べる人数は目一杯詰め込んでも千人以下であったが、一般の貨客船では到底不可能な迅速極まりない揚陸・避難民回収・宙域離脱が可能だった。
 もちろん、専用の揚陸艦艇があれば、より大規模に同様の任務が実施可能だが、基本的に弱武装の揚陸用艦艇を危険宙域に単独で派遣する訳にはいかない以上、実際の作戦実施にあたっては護衛艦艇の随伴や後方支援態勢の確立などの問題が新たに発生してしまう。また、大規模な派遣になればなるほど周辺国家との外交的・軍事的軋轢が無視できなくなるという問題もあった。
 これに対し、単艦でも大きな戦闘能力を有するグローリアスは最悪単独で係争地に派遣可能であり、派遣コストや周辺国へ波及する軍事的緊張において、艦隊を送り込む場合に比べれば、遥かに小さく済む点が重宝された格好だった。



 就役の段階で早期の練習艦化まで予定されていたグローリアスであったが、結果的には最後まで第一線の戦闘艦としてその生涯を全うすることになった。
 その退役は2228年であり、ボロディノ級主力戦艦最後の現役艦『アルミランテ・ラトーレ』の退役よりも三年遅かった。アマギ級計画時の混乱からすれば皮肉なことに、グローリアスの現役は退役・解体されたボロディノ級から状態の良い部品を譲り受けることでぎりぎりまで維持されたのである。

 半ば軍内部の派閥間抗争の産物として生まれながらも武運に恵まれ、戦史上類稀な程の大戦果を上げた姉達。ほんの僅かな運命の悪戯から、末妹たるグローリアスだけは栄光と破滅の刻からこぼれ落ちた。しかし、彼女はそうした境遇を嘆くことなく、自らの後に続く妹たちの先駆けとして、常に新たなる道を示し続けたのである。
 2230年現在、波動エンジンを搭載した地球空母の総数は既に三〇隻を大きく超えている。グローリアスという存在はその偉大なルーツの一角というだけでなく、地球防衛軍における空母思想が大きな転換点を迎える上で重要なターニングポイントとなったことは論を待たない。


――おわり


あ゛~~~~~、やっと終わった!!と、思わず声が出そうになるくらい長い時間がかかってしまいましたw
この宇宙空母のテキストファイルの履歴を見ると、ファイルの作成日が2012年10月でしたから、書き始めから完成まで四年間くらいかかったことになりますね。
でも、今となってはそれで良かったのかもしれません。
3年前に無理やり書き上げていたら、とてもここまでの内容にはならなかったでしょうし。

文章が際限なく長くなった理由の一つにコスモハウンドを大々的に取り上げたことがありますが、このネタを思いついたのも僅か数ヶ月前のことで、3年前にはとても思いつかなかったでしょう。
コスモハウンドはちょっとした思いつきを一気に書き上げた格好になりましたが、『土星決戦の戦訓からワープ可能な万能機として開発開始されたものの、それに失敗して通常機に転用』というネタは今となっては結構気に入っています。
このコスモハウンド、機体全長は30m説と40m説があるそうですが、ここでは30m説を採りました。
それでもグローリアスの飛行甲板と格納庫で4機も運用するのは至難だと思いますけどね(^_^;)
そもそもエレベータに乗らん気がw
何しろ全長30mといえば、現用の中型輸送機のハーキュリーズくらいありますから。
米海軍のホークアイやグレイハウンドを考えても、やはり20mくらいが妥当でしょう(そういえばコスモシーガルの全長も19.5mですね)。
今回、コスモハウンドのバリエーションとして『早期警戒型』『攻撃機型』『給油機型』『ガンシップ型』『空間(重)騎兵輸送型』を挙げましたが、最初の二つについては過去にネットで拾った模型画像が元ネタになっています。
私が入手したのは二次三次の転載画像で、元画像を公開されていた方は遂に分らずじまいでした。
この場を借りてお礼申し上げますm(__)m

グローリアスに話を戻しますが、最後の強襲揚陸艦化はさすがに蛇足だったかもしれません(実際、グダグダだし)。
ただ、何か書かないと、お話がコスモハウンドで終わってしまうので、無理やり書いた感が強いですw
旧式空母を改造した強襲揚陸艦(エセックス級改造のボクサー級とか)や、イギリスのコマンド母艦は好きだったので、まぁこれはこれでいいかということになりました。

また、この後編では、EF12さんに御了解いただきまして、“独立一三戦隊”の皆様にもご出演いただきました。
にもかかわらず、あまりパッとした見せ場や活躍を描くことができず、申し訳ありませんm(__;)m
各国の探査艦(船団)への補給や支援任務に引っ張りだこで『なんで私らばっかコキ使われなきゃいかんのだ!!』とブーブー言ってる司令の姿が思い浮かびまして・・・・・・(^_^;)

さて、四年越しの宿題を終えて、いよいよ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の公開が近づいてきました!!(来週は第一章の先行上映です!!)
ブログの記事も必然的にそちらの2202ネタが多くなると思いますので、本業(?)のオリジナル版艦艇の設定妄想は低調になるかもしれませんが、私にとってはライフワークみたいなものなので、相変わらずのスローペースで細々と続けていきたいと思います。

ちなみに、去年書き始めた一三月動乱はもう一話分が完成していますが、その先で行き詰まってまして、しばらく間が開くと思います。
ネタと展開はもう決まってるんですけど、苦手の戦闘シーンが上手く書けなくって(^_^;)
血沸き肉踊るような戦闘シーンって、どうやって書けばいいんだろ?(-_-)

一三月動乱以外では、無人艦隊(ウチでは自動艦隊)も一回取り上げてみたいですね。
残念ながら復活編には影も形もありませんでしたが、ガミラス戦役中の人口激減を考えれば、無人艦の大量配備は避けて通れない道だと思いますので。
大型艦はともかく、損耗率の高い宙雷戦隊の駆逐艦や独行の哨戒艦のかなりの部分を無人艦が担うのは必然じゃないかと。

あと、復活編のブルーノアについてもご要望をいただいておりますが、それまでの地球艦とのデザインやシステム的な乖離が大きく、なかなか上手くネタを紡げません(^_^;)
などと考えていたら、2202のアンドロメダ空母型がブルーノアを意識したデザインになっている気配もあり、それらを上手くリンクできたらなぁ~と思ったり思わなかったりw

「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」ネタバレ自粛のお願い

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本日、東京都内で「第1章完成披露上映会」、明日以降も各地で「男たちの完成報告行脚」として2202第1章「嚆矢篇」の先行上映が行われます。
繰り返しになりますが、当ブログでの本編視聴もしくは本編視聴者からの情報に基づくネタバレは、3月4日まで自粛願います。
私も、2月8日の大阪での先行上映に行く予定ですが、3月4日まではネタバレ無しの感想しか挙げませんので、どうか皆様、御協力をお願い致しますm(__)m

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章3分PVが公開されています。

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昨日の完成記念試写会に合せるように、新たな3分PVが公開されました。
私はまだ本編を視聴していませんので、3分PVに言及してもネタバレにはなりませんので、念のためw
毎度のことですが、観ていて気がついた点をツラツラと書いていこうと思います。
それにしても、第一章からいきなりエンディングに『この曲』を持ってくるとは、予想外でした(^▽^;)
持ってくるとしても、もっと後の章かと思ってましたので。



15秒・沖田艦長の銅像、なんか随分と・・・・・・細身のような。

36秒:古代君、『派手にやらかした』そうですが、第一話の戦闘のことですかね?

1分20秒:1分PVにも登場した謎の兵器、やはりガトランティスの陸戦兵器のようですね。

1分22秒:天津飯みたいな僧侶(?)は生身でシールドが何かを張っているようですが・・・・・・あえなくやられてしまいます。上のガトランティス兵器の発射体がチラリと映っていますね。

1分26秒:ゼルグート級の『盾』ですが、三層構造であるのがよく見えます。背後からの姿は、液晶テレビを後ろから見ているようにも思えますがw、比較的大きな光点は推進器かな?
また、このカット中に、ゆうなぎと同一カラーリングの金剛改型が少なくとも二隻見えますね。

1分35秒:ゆうなぎ(?)の宇宙魚雷斉射。魚雷はヤマトのそれと同型に見えます。

1分43秒:拡散波動砲の照準画面でしょうか?画面中央やや左上部に大戦艦(カラクルム級戦闘艦)が、右側にメダルーサ級が見えます。
橙色の四角い枠の中の艦は既にターゲッティング(照準)されているようです。数字は対敵距離でしょうか。しかしそうすると、拡散波動砲の拡散ビームは無作為に飛び散っているのではなく、ちゃんとした照準に基づいて拡散しているってことですかね?ちなみに、本画面では大戦艦は照準から外れていますね。
・・・・・・それにしてもナスカ級空母の数が多いなぁ。目につくだけで軽く20隻以上います。
画面上部の中央部には『WMG GENERATOR』の文字と、上が欠けてみえませんが『103.9%』の数字。WMGは『Wave Motion Gun(波動砲)』の略でしょう、充填エネルギーは既に100%を超えているようです。同じく画面上部左右にはそれぞれ『VEROCOTY』の文字とゲージ。連装波動砲の何らかのデータなんでしょうけど、速度?・・・・・・うーん。

1分54秒:空母型アンドロメダの一隻の艦名は『ANTARES(アンタレス)』なんですね。やはり艦名のイニシャルは『A』ですか。空母型は『2』の宇宙空母を意識しているのか、後部には主砲塔が無いんですね。

1分57秒:アンドロメダ型のワープ時のワームホールの色や形状は、ヤマトはもちろんガミラス艦やガトランティス艦とも違っている気がします。ヤマトから更に進化した波動エンジンを搭載したからなのか、イスカンダルともガミラスともガトランティスとも違う技術体系をベースにしているからなのか・・・・・・。

2分00秒:村雨改型二隻(一隻はサラトガ)を押し退けて大戦艦(カラクルム級)が登場。この艦、さっきの戦闘の生き残りかな?

2分11秒:アンドロメダに『バッカヤロー!!』と叫んでるのは南部か?この眩いばかりにキラキラのアンドロメダは、色んなモデラーさんが新しい1/1000キットで再現して下さりそうですねw

2分13秒:オリジナル版と同じく、島には旅立ちにあたって葛藤がありそうです。お母さんと弟さんも健在でしょうし。

2分20秒:この培養槽みたいな中の(治療か蘇生中みたいだけど・・・・・・)オッサン、誰だ?最初はゲジゲジ眉毛から“方舟”でダガームにぶった切られたメイスかと思ったのですが、髪型が違うし。地球人なら芹沢か?え?まさかこれが、身元を隠すために整形したデスラーだったりして?w

2分21秒:アンドロメダの艦長は誰なんだろう?直前のカットからすると、山南さんの気も。そういえば、今のところ土方さんがどこにも登場してないですね。


ちょっと雑なレビューで恐縮ですが、以上です。
明日は、大阪なんばパークスでの先行上映に行ってきます。
それを観ちゃったら、以降は新たなPVが公開されてもコメントはし難くなりますね(;´▽`A``

2199の時も、一種の先行上映として『前夜祭』がありましたが、2202での先行上映は今後どうなるんでしょう?
正直言えば、次は半月以上前に先行上映するのは勘弁して欲しいところです。
公開前夜の先行公開であれば、ネタバレに遭遇する確率はそれほど高くありませんが、半月以上前ではその可能性がかなり高くなってしまうからです。
売り手側としては、先行上映も本公開も両方を観てもらって、リピート率を上げたいのかも・・・・・・とか勝手に想像したりもするのですが、個人的にはあまり嬉しくないなぁ。
一度観てから、ブログとかで大っぴらに作品を語れるようになるのは一ヶ月近く先になってしまうので、ひたすらフラストレーションが溜まるし・・・・・・。
もちろん、こうした販売戦略をとれるのは、製作スケジュールにも余裕がないと物理的に無理でしょうけど、第二章以降どうなるか、注視したいと思います。

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』大阪試写会に行ってきました♪(ネタバレなし)

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2月8日(水)18:30から開催されました『男たちの完成披露行脚 in 大阪なんばパークス』に行ってきました(^_^)
それほど大きいハコではありませんでしたが座席は満席、さすがに年齢層は(私も含めw)かなり高めでしたが、僅かながら若い人やお子さんの姿もありました。
はてさて、今のところ『電車』にしか興味のないウチの息子君と一緒に観賞に来る機会は、2202のラストまでにあるんだろうか・・・・・・?(゚-゚;)

さてさてw、肝心の本編ですが、第一章は26話シリーズの第一話と第二話で構成されていますので、通常の章に比べると半分の尺(通常は四話公開)しかありません。
正直『あっ!』と声を出す間もなく終わってしまったという感じでしたが、作劇のテンポと密度が高いこともあって、観終った瞬間、(心地良い)疲れがドッと押し寄せてきました(;´▽`A``
まぁ、この後、二週間以上、再見できないことが分っているので、いつも以上に集中していたことも大きいでしょうね(^_^;)

メカキチである私の第一章の見どころは、やはり艦隊戦とアンドロメダ、そしてヤマトでした。
正直、ヤマト世界の艦船では、ヤマトとアンドロメダって同じくらい好きだと思っていましたが、『やっぱりヤマトが好きなんだな、オレ』って思い知らされた気も(^▽^;)
あとは、ガミラスと地球の微妙な関係性も、あれこれと想像を巡らせながら見てしまいました。
そして何より、リアルで『さらば』を劇場で観ていない私にとって、白色彗星のテーマを遂に劇場で耳にすることができたことは、本当に感無量でした。

うーん、ネタバレ無しで感想書くのはやっぱキツいなーw

正直、まだお話が立ち上がったばかりなので、特に設定・世界観については殆ど分らないままという部分が多いです。
その点で言えば、『物足りない』という御意見もあるかと思いますが、それらを一つ一つ説明していたら作劇のスピード感が失われてしまうので、第一章の段階ではそれも仕方がないかと。
思えば、2199もやはりそんな感じでしたし、その時は逆にそれを楽しんであれこれ妄想したことを思い出します(^o^)
とはいえ、確定している文字情報が欲しいのも事実でして、そこは本公開時のパンフレットに(それほど大きくない)期待をしたいと思います。

そうしたアレコレも含めた結論として、個人的には非常に面白く、満足することができた作品でした。
2199の時から『続編が観たい』と思っていたファンの想いに応えようとされている姿勢も十分に感じ取れましたし。
2月25日の本公開とBDの劇場発売が今から待ち遠しいです。

今のところは褒めちぎってますが、では、不満はなかったのか?と聞かれたら、『当然それもありました』と答えてしまいますね。
詳しくはネタバレ解禁後に書きますが、個人的に『それはどうか』と思った箇所が幾つかありました。
また正直言って、観たことで逆に不安が大きくなってしまった部分もありましたし。

でも、『不満皆無』『神』扱いしてしまう作品がそうそう存在する訳ありませんし(そんな作品が山ほどあるという方は、まず自分の感性を疑った方が良いですw)、『完全に思った通り』『100%安心』の作品が面白いかと言えば、そんなことも決してないでしょう。
確かにオリジナル版の『さらば』『2』も、『2199』も非常に思い入れのある作品で、そのリメイクや続編ともなれば、期待とその裏返しとしての不満は並々ならぬものがあると思います。
しかし、製作陣が全力でそれに取り組んでおられるなら、ファンはファンでそれを全力で受け止めるのが流儀(義務ではありません)なんじゃないかと。
ファンならば、ちゃんと最終章のエンドクレジットの後までしっかりと観終えた上で、受け止めた作品を・・・・・・力いっぱい抱きしめるなり、全力で叩きのめすなりすればいいんですw

その点、この『2202』はそこまでして評価するに値する作品だと思いました。
是非、劇場でご覧いただきたいと思います♪ヾ(〃^∇^)ノ

ところで、ネットのニュースサイトを覗いていましたら、ずぅぅぅぅぅ~~~~~~~~っと気になっていた情報が無造作に転がっていました。
新しい1/1000アンドロメダの全長ですが、444mmなのだそうです。
つまり2199版のアンドロメダの全長は・・・・・・(;´Д`A ```
ちなみに、その情報は試写会で本編を観ても得られませんので、ネタバレではありませんw
できればなぁ・・・・・・大阪の試写会でも新しい1/1000キットを展示して欲しかったですよねぇ・・・・・・正直、その点が本試写会で最も不安な部分でした(^▽^;)

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章30秒CMとTV特番

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新たに全国版の30秒CMが公開されました♪



観てみましたら、大半はこれまでのPVで公開されている内容でしたが、↓この一カットに目が釘付けに・・・・・・



まさかこの時点で、このカットを新規作画で目にすることができるとは夢にも思わなかったですね♪ヽ(^◇^*)/
いやー、冗談抜きで本当に胸が熱くなりましたw
あれやこれや言っちゃいましたけど、やっぱりヤマトとコスモタイガーⅡはカッコいいなぁ~♪
で、このカットはやっぱり〇〇用に作ったのかな?w

それにしても一体何だろう、この痒いところに手が届き過ぎてる盛り沢山感は(^▽^;)
ここに来て、特集や記事が掲載された雑誌も多数に上るようですし、2199の時とは本当に雲泥の差のような・・・・・・(;´Д`A ```
2199での経験と実績故と信じたいところですが・・・・・・ダメですよ、あんまり爪先立った営業計画はw

また、2199でも恒例だった冒頭公開(12分)が今回も行われることになりました、しかもyoutubeではなくテレビ放送で♪
番組名は『「宇宙戦艦ヤマト2202」2.25発進記念!! 愛の特別番組』。。。とのことですw
放送時間と放送局は以下の通りです。

2017年2月18日(土)19:00~19:30 TOKYO MX
2017年2月21日(火)23:30~24:00 BS11

25日の公開までネタバレ厳守したい方はくれぐれもご注意下さいませ♪
それにしても、amazonの商品発売前にレビュー可能という仕様はどうにかならんものか・・・・・・。

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』 公式HP更新とか雑誌掲載とか

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今週、2202の関連記事が掲載された雑誌をある程度買い揃えてみました。
他にもあるようですが、今はこれが精一杯、ってことでw

〇Newtype(2017年3月号)
皆川ゆかさんの外伝小説(読切短編)が掲載されています。
お話としては『ガミラス帝国地球駐在武官クラウス・キーマンのとある一日』といった感じでしょうか。
『地ガ安保(地球ガミラス安全保障条約』とか『反ガミラス統治破壊解放軍』とか、いかにも福井さん脚本らしい(笑)ワードが作中に散りばめられており、小粒ではありますが、ピリリと辛い作風です。
2202という時代に、地球とガミラスをそれぞれ蝕んでいるであろう病理が描写されています。
個人的には非常に好みの文章だったのですが、この外伝小説は今後も続くのかな?
それにしても、実はNewtypeを買ったのはこれが初めてだったりするのですが、創刊当時の大河原邦夫氏描き下ろしのZガンダム(正確にはMk-Ⅱか)ポスターに憧れた頃が懐かしいです(^▽^;)

〇スケールアヴィエーション(2017年3月号)
小林誠さんの連載コーナー『飛ぶ理由』に、来月発売予定の1/1000アンドロメダの作例が大きく掲載されています。
あくまで“『飛ぶ理由』世界のアンドロメダ”としての作例故、2202劇中のアンドロメダとはカラーリングや仕上げなどの点で少し印象が異なります。
とはいえ、それでも十分に新しい1/1000アンドロメダのスタイルや細部ディテールは伝わってきますので必見です。
また、小さいですが空母型のアンドロメダ級三番艦(AAA-03)アポロノームのカラー側面図と斜め前上方からのカットが掲載されています。

〇週刊朝日(2017年2月24日号)
小野大輔さんと福井晴敏さんの対談記事がメインですが、『さらば』のプレイバックや2202のメカ・キャラ紹介記事も掲載されています。
メカ記事にはアポロノームの斜め前方からのカット(スケビ掲載カットとは異なります)と正面からの線図、更に文章での説明書きがあります。
少しだけ触れると、同時発艦能力の高い空母型ということで、発艦作業に時間を要するヤマト型とは好対照のシステムのようです。
ま、記事の内容は勿論ですが、それでもやはり本誌で最も特筆すべきは、『表紙』ですねw

更に、今週はバンダイホビーサイトで2202プラモシリーズのページが新設されました。

現在の掲載は1/1000アンドロメダと同スケールの『地球連邦宇宙戦艦ゆうなぎ艦隊セット』です。
ここに掲載されているアンドロメダは、これまで模型誌や通販サイトで掲載されていたCGモデルではなく“本物”だと思います(間違っていたらすみません)。
画像を見る限り、未塗装のままでもスミ入れ、ウォッシング、艶消しトップコートだけでもかなり劇中イメージに近いシャープな仕上がりになりそうですね。
また、電飾&音響ユニットの紹介が動画を用いて行われています。



もうここまでくると、何から何まですみません、って感じですね(^_^;)
2199のプラモシリーズは当初は先行きが全然見えず、かなりやきもきしましたが、2202は逆に立ち上がりが良すぎて、寧ろその後が恐ろしくなるくらいですw
何にしましても、このアンドロメダの売れ行きが今後の2202プラモシリーズの展開に大きな影響を及ぼすのは確実ですので、沢山売れて欲しいなぁーと切に願うばかりです。

・・・・・・てな感じで、記事を締めようとしていたら、ここにきて公式HPから大量の情報が発信されました
本編を観てのネタバレではないのでここで取り上げますが、ネタバレはネタバレですので、本編視聴までに知りたくないという方は、すぐに回れ右して下さい。

まずは、ヤマト型、アンドロメダ級のスペックです。
多少は大型化するかと思っていたヤマトも333mのまま、アンドロメダは444mと正式に発表されました。
注目すべきはアンドロメダの装備ですね。
『二連装次元波動爆縮放射機(通称:拡散波動砲)』とあり、説明書きを読むと拡散モード/収束(ヤマトの波動砲のような)モードのハイブリットタイプのようです。
また、主砲も『収束圧縮型衝撃波砲』となっていて、ヤマトや改装後の金剛型の『陽電子衝撃砲』とは似て非なるもののようです。
ただ、その『収束』『圧縮』の結果からか、口径がヤマトの48サンチから40.6サンチに大幅に小口径化しています。
とはいえ、あえて小威力化させているとは思えないので、小口径でもエネルギーの密度が増して貫通力はアップしているとかカラクリがありそうですが。
もちろん、ヤマトの主砲威力が過剰だったので、威力の最適化として小口径化し、その分、主砲システムを小型化、搭載門数のアップと発射速度の極限化を果たしている――なんてのもアリかもしれませんねw
そして、1/1000キットで選択式とされてい兵器も『重力子スプレット発射機』と正式に発表されました。
これがどんな兵器なのかは正直あまりイメージが湧きませんが、私的に興味大なのはむしろその後ろに書かれた『亜空間魚雷発射機』ですね。
亜空間魚雷って、次元潜航艦UX-01が装備していた亜空間→通常空間を狙う特殊兵器でしたよね。
いよいよ地球も亜空間の敵を撃破可能な装備を持つことに・・・・・・って、ガミラスからよくクレームが付きませんでしたね。
既にガミラスから技術流出するなどでガトランティスも次元潜航艦を持っているのか、あるいはアンドロメダ自身が・・・・・・潜れるとか?w
そう考えると、補機(補助エンジン)の『ケルビンインパルスエンジン』って、ガミラスのゲシュ=ヴァール機関に関係あったりするのかな?なんて思ったりしちゃいます。

そして、アンドロメダ級の五隻の同級艦(空母型は準同型艦の気もしますけど)のネーミングと設定も公開されました。

 一番艦(AAA-1):アンドロメダ
 二番艦(AAA-2):アルデバラン
 三番艦(AAA-3):アポロノーム(空母型)
 四番艦(AAA-4):アキレス
 五番艦(AAA-5):アンタレス(空母型)

AAAというのは『前衛武装宇宙艦』の略称のようですね(なんか他にも裏の意味がありそうな気もしますが^^;)
この五隻っていう同型艦数はやっぱり、『宇宙戦艦ヤマト2』で土方さんが言ったアンドロメダタイプが最低五隻は必要ってセリフに基づいているのかも。
でもそうすると、物語後半で更に十隻にまで増備される可能性もありますねw

初登場の空母型ですが、後部主砲搭二基を取り去って、艦橋後部に滑走路と格納庫の巨大ユニットを増設しています。
搭載機数は実にコスモタイガーⅡが180機・・・・・・って、一瞬目を疑うような搭載機数ですね(^_^;)
もちろん、艦の収容規模のみならず、CTⅡの搭載効率がそれだけ高いからという可能性もある気がします。
それだけの機体を24機一斉に発艦可能って、ガミラスの多層式空母も真っ青な同時発艦能力ですね(^_^;)

金剛改型と村雨改型の艦首固定ショックカノンも、更に大口径化された上で健在でした!ヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪
2199では遂に実現しなかった発射シーンですが、2202では是非お願いします!!
また、ちゃんと波動防壁も張れるみたいです。

ガトランティス艦も盛り沢山ですね。
『2199』『方舟』に登場した以外だと、大戦艦(ガイゼンガン兵器群・カラクルム級戦闘艦)とミサイル艦(前期ゴストーク級ミサイル戦艦)が新たに公開されました。
カラクルム級は520メートルとメダルーサ級と同様かなりの大型艦なので、1/1000のプラモ化は今のところ微妙ですかね?
ミサイル艦は312メートルと比較的小型なので、こちらはまだ可能性があるかも。
ただ、デザインやサイズ、艦級名的に、ラスコー級のバリエーションという訳ではなさそうですね。
あるいは、前期型はミサイル艦で、後期型になるとラスコー級に近いデザインラインに化けるのかもしれませんが。
そして、2202世界にもちゃんと名将『ゴーランド』さんがいらっしゃるようですw
カラクルム級の方は、『ガイゼンガン兵器群』という聞き慣れないカテゴリーがつけられています。
何か特定の文明の兵器とか、理由があるんでしょうか?
また、このカテゴリーで今後他にも兵器が登場するのか、とても気になるところです。

今回の公式HP更新ではメカ以外にキャラも多数更新されていますが、やっぱり一番気になったのは加藤一家です。
正直・・・・・・最終的に家族全員を幸せにする為であったとしても、この設定は勘弁して欲しかったです。

ちなみに第二章に登場が噂されている主力戦艦『ドレッドノート級』ですが、260メートルクラスの艦になるみたいですね。
よ、よかった・・・・・・主力戦艦まで300メートルオーバーの大型艦だったら、飾る場所がとても確保できなかった(^_^;)
ある意味、主力戦艦ってアンドロメダ以上に複数買いしたい艦ですから。
アンドロメダに率いられた複数の主力戦艦――うーん、想像するだけで燃えるw

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『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章 嚆矢篇 冒頭12分が公開

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本日の東京MXのテレビ特番『「宇宙戦艦ヤマト2202」2.25発進記念!!愛の特別番組 』に合せて、youtubeでも本編冒頭12分が公開になりました。
観る観ないは個々の御判断でどうぞ(^o^)
ただ。。。これ、カットされてる部分があるな。
だから『冒頭12分』といいつつ、実際には11分弱しかないのかな?



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よりにもよって、この時期に・・・・・・(汗)

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よりにもよってこの愛読シリーズが、3月15日に二冊同時に発売とは・・・・・・(;´Д`A ```
アンドロメダといい、シン・ゴジラといい、ジョニー・ライデンといい、新仮面ライダーSpiritsといい、3月は本当に出費がかさむ・・・・・・☆ヽ(o_ _)oポテッ

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いよいよ明日は宇宙戦艦ヤマト2202 第一章初日!!

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昨年、最初に情報公開された時には『まだまだ先・・・・・・』と思っていた第一章公開も遂に明日となりました!!
私は先日の大阪先行試写で一度鑑賞していますが、それでも初日は格別でして、今からワクワクしていますw
先行試写は少し小さな劇場でしたので、今度は大きな劇場で観られるのが何より楽しみですね(^o^)
気になるのは、先行試写では御披露目の無かったOPがどうなるかです。
BDの映像特典にもちゃんと『ノンテロップオープニング』とあるので、エンディング後のラストにでもOPを流してくれるんじゃないかと期待してます。



先日の記事にも書きましたが、各メディアでの特集も公開が近づくにつれ、更に加速してきましたね。
『宇宙戦艦ヤマト2202新聞』なるタブロイド(サンスポ特別版)まで発行されているし(^_^;)
お値段は500円。二軒入ったコンビニでは見つからず、駅の売店でようやくゲットできたものです。
しかしこれがなかなか情報密度の高い優れものでして、探して買った甲斐がありました(^o^)
この特別版新聞は、明日の公開劇場でも発売されているそうですよ。



メカキチ的には、アンドロメダの搭載機数・機種や乗員数、大まかではありますが砲熕装備の文字説明は公式HPにも載っていないもので、大変興味深ったです(これらの情報は明日劇場で発売されるパンフレットには記載されるのだと思いますが)。
特に乗員数の少なさは・・・・・・なるほど、この省人化・自動化技術があってこその、第一話冒頭の再建された地球艦隊の姿なのかもしれませんね。
また、既存艦からの設計流用が大半とはいえ、それでも百隻以上(画面で見る限り軽く百はいるように見える)の新造艦が僅か2~3年で建造できた理由は、ガミラスからの技術供与や支援だけが理由ではなく、他にも事情があるようです。
・・・・・・と、以下の宣伝動画でコメントされていましたw



で、その新造艦の筆頭たるアンドロメダといえば、「見逃してはいけない5つのポイントとは?『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』」というページが電撃ホビーウェブさんで公開されていまして、そこに大変気になる記述が・・・・・・。

『アンドロメダの拡散波動砲は細かく分かれる散弾ではなく、波動砲が太いまま降り注ぐ広域殲滅兵器として描かれています。』

な、なんだとーー!?=( ̄□ ̄;)⇒
子弾ではなく、親弾がそのまんま大量に降り注ぐって・・・・・・マジ?( ̄Д ̄;;
本当だったら、これはとんでもない威力ですよね(^_^;)
確かに、冒頭12分映像の拡散波動砲の威力は圧倒的なものがありましたが・・・・・・。

ネットを見ていると、『あの大戦艦は無人艦じゃないか?』という意見もよく目にするのですが、以前のヤマトクルーの会報誌で、大戦艦の艦橋内の設定画が載っていましたので、設定として無人艦ということはないと思います(もちろん、有人/無人どちらでも使えて、“この時”は無人だったという可能性もありますが)。

あと、明日の第一章公開に合せて、6月公開予定の第二章前売券の発売も開始されるとのことですが、これはいいですね♪
第一章を観た勢いのまま、第二章の前売りまで購入できるってのは、売る側のみならず買う側(観る側)のテンションまで上げてくれるので、非常に良い事の気がします。

ではでは、今日は早く寝て、万全に明日の朝を備えましょう(^o^)
尚、繰り返しとなりますが、ウチのブログでの、本編視聴後のネタバレは3月4日からになりますので、くれぐれも御注意下さいませm(__)m

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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章鑑賞と1/1000アンドロメダ

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本日の公開初日、なんばパークスシネマにて二回目上映会を観てきました(^o^)
なんでも、一回目・二回目共に満席だったそうで、シリーズ発進の立ち上がりとしては上々といった感じでしょうか。

私は二回目上映の1時間半ほど前(この時間はまだ1回目上映中)に劇場に到着しましたが、物品売り場は既に長蛇の列が・・・・・・(ただ、それはヤマトだけでなくラブライブのグッズで並んでいる方もいらっしゃったようです)。
10~15分ほど列に並びましたが、無事に限定BDとパンフレット、それから本日より販売が始まりました第二章の前売り券を買うことができました(^o^)
係員さんの話では、キャップ(帽子)やクリアファイルの一部は、私が並び始めた時点で既に売り切れになっていたようです。

で、並んでいる途中に気がついたのですが、あの窓際にケースの中に飾られているのは・・・・・・アンドロメダと新生地球防衛艦隊っ!!



し、しまった・・・・・・こんなことなら一眼レフを持ってくるんだった・・・・・・(泣)
なんばパークスシネマでの展示品は窓際に置かれることが多いのですが、特に午前中は日光が強く(ほぼ真後ろから)入ってくるので、どうしても写真が逆光になっちゃうんですよね・・・・・・。

それでも、できるだけ周囲の邪魔にならないように(なっていたらゴメンなさい)根気良く写真を撮影してきました。

劇場という比較的広い空間に置かれていた為か、それほど大きい(大き過ぎる)感じはせず、スマートなシルエットも相まって『これなら家にも置ける!』と実感された方も多いんじゃないでしょうか?



艦首方向から見ると、旧キットに比べて連装波動砲口などの『顔』の部分が小顔なことに気づかされます。
また、その艦体は見る角度によってマッシブにもスレンダーにも見えることがありまして、まるで手品のようでした。
このあたりが、立体化すると矛盾することで有名なアンドロメダのバランスをギリギリのところでリデザインされた玉盛さんの超絶ワークなんだと思いますね。

主砲は、2199ヤマトに比べると細さと長さが目立ってました。
もちろん、主砲口径が48サンチから40.6サンチに小口径化したことが大きいとは思いますが、以前、零くんさんからお教えいただいた通り2199ヤマトの主砲塔は明らかにオーバーサイズですので、今回のアンドロの主砲塔は寧ろ実態に近いサイズで立体化されたと考えるべきなのかもしれません。

昨日の『宇宙戦艦ヤマト2202新聞』に記載のあった、小口径・大貫通力・高発射速度というアンドロメダ級の主砲は、やはり旧帝国海軍の大和型の45口径46サンチ主砲に対するアイオワ級の50口径16インチ(40.6センチ)主砲を連想しちゃいますね。
いや、むしろ三連装四基だから未完に終ったモンタナ級かな?



アンドロメダの周囲にはゆうなぎとイントレピッド、宙雷艇も飾られていましたが、特にゆうなぎは舷側の国籍表示の巨大なデカールが艦載機用ハッチに思い切りかぶさっているので、貼るのが難しそうです。
そのゆうなぎですが、角度的にどう撮っても逆光で真っ黒になってしまいまして、まともな写真が撮れませんでした、すみませんm(__)m

何にしましても、来月の発売が楽しみですね♪

さて、肝心の本編ですが・・・・・・ネタバレは3月4日からですので、もう暫くお待ち下さいねw
今回が実質的に二回目の鑑賞でしたが、大変満足したのは一回目と同様ながら、多少は余裕ができたせいか、一回目には気がつかなかった点が幾つかありました。
これは一回目の鑑賞でも感じていたことですが、2199第一話を髣髴とさせる(2199を見ているなら、かなりの確率で気がつく)シーンや展開、登場人物の内心が垣間見える描写も多々あります。
また、限定BDに付属しているシナリオ集ですが、これは良いです!
恐らくこちらがより原案に近いストーリーなんだと思いますが、映像本編だけでは腑に落ちなかった部分もこれを読むことでスッキリする部分も多いです。
付属していたのは第一話の分だけでしたが、できればこれ、全話分が欲しいですね。
その辺りも含め、来週末に記事にしたいと思います。

また、一度目(先行上映)にはなかった予告編がエンディング後に加えられていましたが、期待していたオープニングは流れなかったですね。
その理由は、家に帰ってBDの映像特典のOPを観て分りました。
たぶん、第一章BDに収録されているOPも、特に前半部分の映像が、第二章でヤマトが旅立った後、差し替えられるんだと思います。
『宇宙戦艦ヤマト2』のOPを御存知の方であれば、意味は分かりますよね?(^o^)

そしてそして、麻宮騎亜さんがが前売り券セット用に描かれたヤマトとアンドロメダのニアミスシーンや主力戦艦、沖田艦(キリシマ)の登場なども噂されている第二章ですが、6月24日から劇場公開だそうです。
また、電撃ホビーwebでは早くも予告編に使われたカットとあらすじが公開されています(もちろんネタバレになりますので、ご注意ください)。
てか、アマゾンプライムのダウンロード版はもう予約始まってる、さすがにこれは早すぎだろ(^_^;)

さてさて、今日はこの後、少なくともBDを三回は見直しますw

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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章(セル版)小野大輔,桑島法子,大塚芳忠,麦人,赤羽根健治メーカー情報なし

宇宙戦艦ヤマト2202 第一章をじっくり観る①(ネタバレ有)

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さてさて、日付も変わりましたので、ネタバレ含みで第一章の記事を書いて行こうと思います。
当ブログでは、公開第一週は初見の方のワクワク感を損なわない為、ネタバレ禁止としていますが、第二週以降は、まだ観に行く踏ん切りがつかない方にも御興味を持っていただく為に、ネタバレも積極的に行っています。
それは2199公開当時からのポリシーですので、何卒御了承ください。

では、まずは2199時代から恒例の『観ながら雑感』から。
本当は一話、二話共に書きたかったのですが、一話の密度が濃すぎて第二話にまで手が回りませんでした(^_^;)



〇第一話『西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト』
00分42秒:白色彗星に粉砕される隕石(岩石)。その速度がオリジナル版に比べてゆっくりに見えるのは、白色彗星が巨大という以外にも理由があるそうです(オーディオコメンタリーの福井さん曰く『まだ言えない』とのこと)。
01分32秒:メダルーサ級を先頭にガトランティスのテレザート星攻略艦隊が出撃。メダルーサ級は後の地球・ガミラス連合艦隊との戦闘でも更に二隻が登場するので、公式HPにも記載されている通り、かなりの数が建造・配備されているようです。
01分50秒:テレザート星
02分04秒:シナリオ集のままなら、ゴーランドが座乗しているミサイル艦(前期ゴストーク級ミサイル戦艦)。艦首の超大型ミサイルの弾頭は各種あるとのことで、この時は『破滅』弾頭ではないのでしょう。
02分32秒:ガトランティス最高指導部。左からゲーニッツ、サーベラー、ラーゼラー(たぶん)、バルゼー、最後の一人は・・・誰だ?
02分59秒:ガトランティス陸戦兵器『ニードルスレイブ』(シナリオ集)。これは対人掃討兵器みたいな位置付け?この先、空間騎兵とも戦いそう。
03分14秒:僧侶たちの後方に見えるのがテレザートの『コア』らしい(絵コンテ)。
03分55秒:テレサ登場
04分08秒:タイトルバック。そしていつもの『ゴォ~~~ゥ~~~~ン』。
04分24秒:地球防衛軍 特別混成艦隊。金剛改型、村雨改型共にカラーリングは二種類。『ゆきかぜ』のカラーリングはスコードロン・リーダー(『飛ぶ理由』)。
04分33秒:ガミラス軍 辺境警備第38任務部隊。装甲突入型ゼルグート級三隻(ケルベロス アイン,ケルベロス ツヴァイ,ケルベロス ドライ)、デストリア級、ケルカピア級多数で構成。なぜか2199では数的主力だったクリピテラ級がいない。(ガミラス艦隊の所感については後日別記事化を予定しています)
04分40秒:とくにかく地球・ガミラス艦隊共に密集度が高い。一万隻のガミラス艦艇が集結していた2199第18話とは『見せ方』に違いがある気がする(2199が観艦式だったこともありますが)。
04分50秒:ざっと数えても地球艦隊だけで軽く百隻、どうみても数百隻いる。
04分55秒:装甲突入型ゼルグートの『模様』は宇宙的な『地図』の意味があるらしい。
05分14秒:第八浮遊大陸基地(第八ガミラシア)の姿。ガトランティス軍占拠後、既に60日が経過している。
05分23秒:メガルーサ級二隻が視認できる。
05分27秒:ガミラス艦隊が先鋒として突撃、地球艦隊はその後方に追随。
06分31秒:地球上の司令部。壁にUNの巨大なマーク。その下には小さいがガミラスマークある。
06分40秒:火力転送型砲艦(メダルーサ級)の存在が確認され、警報が出される。
06分52秒:芹沢に何事か囁くガミラス人。文官(役人)や軍人でもなさそう。軍需企業の関係者か?
07分00秒:ゼルグート級、“盾”でメダルーサ級の砲撃(1発)に耐える。随伴艦も砲撃を開始。
07分06秒:ダブルライダーキ。。。ゲフンゲフンッ。メダルーサ級二隻の同時砲撃により、ゼルグート級轟沈。
07分19秒:敵の目前で逃げるような回頭を始めるデストリア級。あっという間に沈められる。技量が低いのか?
07分23秒:“古代のターン”開始w 第二護衛駆逐艦隊所属47番艦『ゆうなぎ』。敵隊列の中を縦横無尽に機動し、ガト艦を片っ端から沈めて回る。もちろん敵の弾は掠りもしない。でも、7分23~25秒でメダルーサ級一隻の背後を取っているのに、何故狙わないんだ?そして――そこは味方の射線上では?
07分47秒:2199第二話以来、地球の対空ミサイルは直接着弾(近接信管に非ず)。
08分07秒:ゆうなぎ宇宙魚雷発射。2199第一話のゆきかぜのクリピテラ級撃沈を彷彿とさせる。ただ、撃沈したメダルーサ級を突き抜ける際には、『波動防壁、艦首最大展開!!』と言って欲しかったw
08分29秒:歯を食いしばる古代。その心境は2199第一話の沖田艦長の心情にも重なっているのかもしれない。
08分40秒:火焔直撃砲がゼルグート級の“盾”をまたしても直撃――やっぱり一隻の射撃では抜けません。それにしても、火焔直撃砲はメダルーサ級以外に撃ってはいけないという縛りでもあるんだろうか?w
09分10秒:ガミラス艦隊旗艦と直接通信を試みる古代。・・・・・・一艦長にそんな権限あるんか?
09分16秒:“十字架”登場。
09分26秒:“脱皮”するカラクルム級戦闘艦。ビットは脱皮前に展開しています。
09分47秒:元の岩塊に比して、中身は意外に小さい(それでも全長520メートルもあるけど)。
10分04秒:南部は『大戦艦』という名称を識っていた?
10分29秒:特殊砲撃システム『雷撃旋回砲』砲撃開始。一発一発の威力はそれほどでもなさそうですが、雨霰の“数”で圧倒するようです。
10分35秒:突撃したガミラス艦隊“全滅”。
10分46秒:第六、第七小隊“全滅”。“全滅”という言葉は分りやすくて便利だけど、あまり乱発して欲しくない。
11分20秒:プランA発動
11分30秒:作戦構想図。『目標(ターゲット)圏』『影響圏』『回避圏』『安全圏』が表示される。
11分58秒:『Threat Detection Taeget Lock On System』。“Taeget”は“Target”の誤記でしょうね。『脅威検出 目標照準システム』・・・・・・といったところでしょうか。
12分00秒:ロックオン対象から大戦艦が漏れています。確率論のもたらした偶然か、大戦艦のデータがインプットされておらず、脅威評価(認識)できなかったか、射線上にガミラス艦がいた為か、それとも――。
12分05秒:『余剰次元の爆縮を確認』
12分15秒:『拡散波動砲』一閃(後日別記事化を予定しています)。
12分30秒:拡散波動砲の凄まじい威力。伴星は完全に崩壊。
13分02秒:真田『古代、現実を見ろ。先の大戦で地球は大きな痛手を被ったのだ。生き延びる為には――』 これが、波動砲封印解除と新規配備に係る対立の中で真田さんが発した言葉なんでしょうね。
13分13秒:波動砲の威力を確認する司令部の面々。映像はBBS-812からの中継でお送りします。
13分18秒:山南『こちら地球連邦防衛軍 艦隊総旗艦アンドロメダ。八番浮遊大陸の消失を確認。続いて、掃討戦に移行する。地球・ガミラス連合艦隊は引き続き静観されたし。これまでの健闘に敬意を表する』 アンドロメダ艦長は2199でキリシマ艦長を務めていた山南修。
山南さんはあくまで艦長なので、艦隊総司令官は別に存在すると思うのですが?ちなみに司令部の藤堂さんは統括司令長官、芹沢(呼び捨てw)は統括司令副長で、艦隊指揮官とは異なる役職だと思います。でも、藤堂さんは2199では文官だったのに、2202では軍人扱いになったのですかね?
13分48秒:古代『アンドロメダ・・・・・・もう完成していたのか』。存在は古代も知っていたんですね。
14分05秒:ガミラス人1『成功だ』
      地球人1『拡散波動砲』
      地球人2『ガミラスの方も、我々への認識を改めることでしょうね』
      ガミラス人2『地球の反対派もな』。
画面割からすると、藤堂さんは“反対派”なんでしょう。最初の台詞でガミラス人が我が事のように『成功』と言うという事は、その開発にはガミラスも関わっていると考えるのが妥当かもしれません。三番目の台詞の『我々』が指すのは、地球か?それとも彼らのような軍需企業連合(勝手に決めつけたw)か?後のバレル等の言動からすると、ガミラスの軍需企業はガミラス政府とは別の思惑で行動しているようにも思います。
14分24秒:ここに一隻だけ(しかも小さく)磯風改型がいます。こんなところまで遠征してきているということは、ちゃんとワープもできるんですね。まぁ・・・・・・プラモデルを売らないといけないですからw
14分28秒:損傷したデファイアンスとサラトガが太陽系へ長距離ワープ。一度のワープで辿りつけるということは、太陽系から結構近いか、ワープ性能が大幅に向上しているか、どちらかだと思うんですけど。
14分50秒:大戦艦再始動。 一気に加速してアンドロメダの至近を通過。
15分02秒:アンドロメダ後部主砲にて咄嗟射撃第一射――外れ。各ビームはヤマトのショックカノンのように収束する気配なし。追い撃ちは当てるのが難しいとはいえ、アンドロメダの技量があまり高くないことも示唆している?
15分05秒:早くも第二射。確かに発砲間隔は短い。今度は命中するも、顕著な損害は与えられず(副監督曰く、カラクルム級は“とある目的”の為に、極めて頑丈にできているとのこと)。
15分22秒:カラクルム級がワープ。ワープ時のエフェクトは2199や方舟の際のガトランティス艦のそれとは全く異なる。
15分42秒:いきなり月軌道。カラクルム級に轢かれた村雨改二隻は轟沈。多分、ここから以降、カラクルム級の3Dモデルは演出用の倍サイズモデルが使われていると思いますw
15分58秒:月軌道の戦闘衛星システムが起動。装備している砲塔は金剛改型と同型?
16分08秒:戦闘衛星突破される。
16分27秒:芹沢轟沈w
16分40秒:指輪w
17分09秒:ゆうなぎ、カラクルム級の阻止行動開始。主砲攻撃効果無し。できればここで、艦首の四六サンチショックカノンを使って欲しかった。使うと、やっぱりパワーダウンするのか?
17分38秒:ゆうなぎ、艦底部から押し上げる形でカラクルム級の阻止を試みる。できればここでも『波動防壁、艦首最――しつこいw 桐生が見ている表示データでは、カラクルム級はデータ無しのアンノウン扱いになっている。
18分05秒:『司令部、森一尉から秘匿回線で呼び出しが来ています!』。そういえば、古代の階級章も一尉のままですね。
18分51秒:ゆうなぎ、カラクルム級から離脱。
19分05秒:ヤマト登場。既に艦首形状は2202版となり、艦橋のガラスも2199のグリーンからブルーに変わっている。
19分29秒:火器管制画面。第一砲塔と第三砲塔は武装解除中で使用不可。
19分:真田『重動力線コンタクト、全エネルギースイッチオン、砲雷撃戦、用ぉー意』。“重動力線コンタクト”は、オリジナル版ヤマト第二話からですねw
19分54秒:ショックカノンに装填される青い弾頭。『永遠に』で改装されたヤマトのように、主砲のエネルギー供給がカートリッジ式に変更されたんじゃないかと思ってます。
20分00秒:補助エンジンの間に錨マーク。
20分39秒:すげぇー、スラスター吹かせて射角修正してるぞ!
20分59秒:落下中のカラクルム級にヤマトのショックカノンが直撃、高度一万八千メートルにて撃破(副監督曰く、カラクルム級の“迎撃できない程のスピード”を利用して、正面から撃ち抜いた、とのこと)。
21分24秒:光っているのは、広島県の呉あたりの上空。ヤマトの海底ドックは瀬戸内か?カラクルムが落着を狙っていたってことは、司令部(新首都?)もその近所?
21分47秒:ヤマトの雄姿。周囲の海水は完全に蒸発。ドックが剥き出しになっている。
22分14秒:コスモウェーブ発信中。

とりあえず、以上でしょうか(^_^;)



さて、まずはオリジナル版から大出世を果たしたカラクルム級戦闘艦ですね。
拡散波動砲は直撃しなかったかもしれませんが、影響圏のど真ん中で艦全体が赤熱化するくらいの状態にありながらも、突撃する機動性能には一切ダメージは見られませんでした。
残念ながらカラクルム以外のガトランティス艦のワープシーンがなかったので直接比較はできませんでしたが、もし他のガトランティス艦のワープエフェクトが“方舟”の時のままなら、カラクルム級は他のガトランティス艦とは別の技術体系に基づく艦である可能性が高くなる気がします。
そして、ガミラス艦隊突撃先鋒を壊滅させた特殊砲撃システム『雷撃旋回砲』ですが――こんなんからどうやって身を守れと言うんだ( ̄Д ̄;;
てか、長・中距離では火焔直撃砲の狙い撃ち、中・近距離では雷撃旋回砲の掃討射撃というコンボで来られたら、そうそう死角が見当たりませんw
対するヤマトは、どうやらオリジナル版直伝の“あの”戦法で対抗するみたいですね・・・・・・。

そしてそして悪役感満点に登場したアンドロメダですが、拡散波動砲のインパクトが強すぎて、何をコメントして良いものやら(^_^;)
まず気になる点は、拡散波動砲の自動照準システムが、どうも大戦艦を外してしまったらしい点と、ショックカノンの第一射が外れてしまったところでしょうか。
あと、これは『宇宙戦艦ヤマト2202新聞』にのみ記載があった事項ですが、全長444メートルという巨躯にもかかわらず、乗員数が二百名しかいないんですよね。
やはり自動化に頼らなければならない程の人員、特に高練度者(ヴェテラン)の不足が後々問題化してくるのかもしれません。
その点、この戦場に大量に出撃してきた地球艦隊各艦の乗員も気になるところですよね。
2199のヤマト出撃時、士官学校を出たばかりの新人まで駆り出さなないと定数が不足するくらいの酷い人員不足でしたから。
それからヤマト航海中の1年と戦間期の3年だけで、あれだけの数の艦艇を運用するに足る人員を養成できたかというと・・・・・・常識的には難しいでしょうね。
やはり、あの地球艦隊も極度の自動化が為されるなり、一部は無人で運用されているなりカラクリがある気がします(もちろん勝手な想像ですよ!!w)。

アンドロメダと言えば、もう一つ気になるのは艦長の山南さんですね。
山南さんが艦隊総旗艦アンドロメダ艦長ということですが、では艦隊総指揮官は?
それこそ土方さん・・・・・・と考えたいところですが、2199では飄々としていた山南さんの変貌ぶりを思うと、どうしてもそんな気がしなくって(^_^;)
拡散波動砲発射後に、藤堂さんの背後のオブザーバーが藤堂さんを見やりつつ皮肉たっぷりに『反対派もな』と言うあたり、藤堂さんは間違いなく“反対派”なのでしょう。
沖田艦長の親友である土方さんも藤堂さん同様“反対派”だと思うのですが、“波動砲”に係る部内抗争に敗れた結果、左遷されている気が。
艦隊司令と旗艦艦長として沖田さんの薫陶を受けているであろう山南さんも実は“反対派”だと思うんですけど、左遷される土方さんに、藤堂さんと古代たちを守ってやってくれ、とか言い含められて、擬態として“肯定派”“推進派”に与しているんじゃないか、とか勝手な想像をしています。
もうしそうなら、艦隊総司令は『さらば』の司令で、土方さんは一一番惑星の根拠地隊司令とか、辺境の小艦隊司令(旗艦は旧式化したキリシマか?)とかに飛ばされていそうな・・・・・・。



そして、最後は我らが心の不滅の艦、ヤマトですね。
どう見ても戦闘可能な状態にはない改装中の姿ながら、急速復旧を行い、見事カラクルム級を撃沈します。
この時の真田さんと徳川さんの台詞を聞いている限り、ヤマトは補助エンジンだけで起動し、ショックカノンを発射しているように思えます。
装填直前に見える主砲カートリッジが映っているので、三式融合弾の可能性もありますが、独特のブルーのビーム光や、海水が大量に蒸発して海底ドックが剥き出しになるくらいのエネルギー量からすると、やはり実体弾ではなくショックカノンなんじゃないでしょうか。
2199第三話、浮遊大陸上での戦闘では、『ヤマトのショックカノンは波動エンジン停止中は原則使用不可だが、機関内の残留エネルギーをバイパス供給することで、数発は発砲できる』という事例がありました。
本話でのドッグ内からの砲撃も、この残留エネルギーが用いられた可能性がありますが、大規模改修を伴う長期のドック入りの際に、主機内に主砲射撃可能な程のエネルギーを残しておくとも思えないんですよね・・・・・・。
なので、個人的には主砲のエネルギー供給方式が変更された故と考えたいです(はい、私は独善的な人間ですw)。
オリジナル版『永遠に』の改装では、ヤマトのショックカノンのエネルギー供給は旧来の伝導管方式からカートリッジ方式に変更されました。
それと同様の改装が2202ヤマトにも実装され、あのブルーの識別色がついた主砲弾は予めショックカノンエネルギーが充填された砲弾(カートリッジ)なんじゃないか、とか思ったり。
第一砲塔と第三砲塔が取り外されている理由も、第二砲塔と同様、エネルギー供給方式の変更に伴う砲塔の新造か大規模改修の為かもしれません。

あー、本当はもっと色々と感想めいたことも書きたいんですけど、今日のところはこんなところで。
『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章嚆矢編は、 以下の劇場で3月10日までの公開です!!
上映シアターリストはこちらです。

劇場は遠過ぎて行けない!という方向けにネット視聴もあります!!

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章小野大輔,桑島法子メーカー情報なし
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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 1 [Blu-ray]結城信輝,西崎義展,西崎彰司,福井晴敏バンダイビジュアル

で、何やら準備の良い事に、早くも第2章BD/DVDの予約も始まっています(^_^;)

【Amazon.co.jp限定】 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 2 (福井晴敏(シリーズ構成・脚本)書き下ろしドラマCD付) [Blu-ray]バンダイビジュアルバンダイビジュアル
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宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 2 [DVD]小野大輔,桑島法子,鈴村健一,大塚芳忠,麦人バンダイビジュアル

そしてプラモデル、大戦艦も発売して欲しいなぁ。

宇宙戦艦ヤマト2202 地球連邦 アンドロメダ級一番艦 アンドロメダ ムービーエフェクトVer.(仮) 1/1000スケール 色分け済みプラモデルバンダイバンダイ
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軍産複合体が暗躍中?(宇宙戦艦ヤマト2202)

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いよいよ第一章劇場公開の最終日となりましたが、皆さんはご覧になられましたでしょうか?
私は特別上映と公開初日をなんばパークスで観た後、今週水曜に大阪駅のステーションシネマでもう一回観てきました(^o^)
ステーションシネマにも新しい1/1000アンドロメダが飾ってありまして、歴戦の艦らしく強めに汚しを施されたなんばパークスの展示品とは対照的に、こちらは新鋭艦らしい綺麗さで仕上げてあったのが印象的でしたね。


↑集中して写真を撮ったら、バッチリ自分が写りこんでたw

それと、昨日から第一章のamazon限定版BD/DVDに付属するドラマCDのお試し版がニコニコ動画で公開されています。



なにこれ面白いw
そしてキーマン、存外性格悪いw
しかも完全ギャグに見せて、『本国にも明かせぬ事情』とか、微妙に痒いところもくすぐってくれますねw
でも、もう劇場でBD買ったし・・・・・・( ̄Д ̄;;

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さてさて、気を取り直してここからが本題ですw
2202の資料(パンフレット・シナリオ集・外伝小説)を読むと、『軍産複合体』というワードがあちらこちらに登場します。
シリーズ構成を担当されている福井氏のインタビューやコメントを読んでも、2202年の地球の内政・外交・国防方針にこの『軍産複合体』が大きな影響力を有しているのは間違いなさそうです。

さて、一般情報として『軍産複合体』をwikiで引いてみると『軍需産業を中心とした私企業と軍隊、および政府機関が形成する政治的・経済的・軍事的な勢力の連合体を示す概念』とあります。
ちなみに、私がこの手の言葉に慣れ親しんだのは、もうかれこれ25年くらい前、中高生時分に落合信彦氏の作品を読んだ頃でした。
それくらいの年頃って、何かとこうした陰謀論に傾倒しやすいものですしねw
日常的に新聞やニュースを見ている人なら理解容易でそれなりに妥当性もある概念ですし、小説や映画、ゲームでも便利なアイテムとしてよく使われていますから、2202に『軍産複合体』というワードが登場しても、特に突飛な印象は覚えないと思います。

今のところ、2202世界の軍産複合体を構成するメンバーの一部として描かれているのは、地球防衛司令部で第八浮遊大陸奪還作戦時にオブザーバーとして立ち会っていた四人でしょう。
軍産複合体の『軍』を為す人物として芹沢を挙げても良いかもしれませんが、ここでは一先ず置いておきます。

さて、その四人は地球人二人、ガミラス人二人の構成でした。
スーツ姿ですし、シナリオ集には『軍需産業のオブザーバー』とあるので、政治家よりも企業家の可能性が高そうな気がします。
ちなみに、帝政国家のガミラスにおいても、企業がちゃんと存在していることがゲルバデス級の設定公開時に明らかにされています。
この四人は、司令部の最高指揮官である藤堂さんと芹沢の直近に立っていますが、遠慮も恐縮の様子も皆無です。
それどころか、藤堂さんに傲然と皮肉めいた言葉まで浴びせています。
更に言えば、そんな無礼を咎める者も司令部内に存在しませんでした。
そうした点からすると、藤堂さんは司令部で孤立しているか、完全にお飾りのような立場か、オブザーバーたちが他からの干渉を一切許さないほど圧倒的な権威を有しているか、いずれかと思われます。

権威と言えば、第二話のシーンも気になりました。
この四人組はアンドロメダ級の進宙式で、来賓席の最上段に座っています。
そこは、ガミラス帝国の地球大使バレルと藤堂さん、芹沢よりも一段上の席です。
ちなみに、四人組の座っている列の一番右側には南部康造(南部のお父さん)らしき人物も見えますね。
その点からすると、この列に座っているのはアンドロメダ級の建造に大きな役割を果たしている企業家や政治家で占められているのでしょう。
何にしても、彼らが地球連邦の公式式典において、ガミラス帝国の代表にして公使たるバレルより上座に座っている(上位に置かれている)ことが重要に思えます。

一度、防衛司令部内のシーンに話を戻しますが、あの時、司令部内にはガミラス軍人の姿はありませんでした(少なくとも映像では確認できませんでした)。
第八浮遊大陸奪還作戦は二国の共同軍事作戦としてはかなり大規模なものと思いますので、ガミラス軍司令部から連絡将校が派遣されていてもおかしくないのですが。
地球の防衛司令部が指揮権を一切発揮せず観戦のみに徹するなら、連絡将校がいなくても支障はないと思いますが、この司令部は作戦中も『後退させろ』『プランA発動!』『許可しろ』など、指揮権を思う存分発揮しています。
また、これは本編にはなくシナリオ集にのみある描写ですが、奪還作戦に参加しているガミラス艦隊指揮官はアンドロメダの存在を知らなかったようです。
しかも、アンドロメダの出現後、ガミラス艦隊から地球側にクレームが入れられた様子もありません。
二国間の共同作戦で、自軍が大損害を受けた後に、何の事前通告もなく登場した同盟軍の秘密兵器が戦果をさらっていったら、普通は大激怒するでしょう。

そうした状況から、『2202の地球は、公の存在としてのガミラス政府やガミラス軍よりも、地球とガミラスそれぞれの政・官・財の一部が特定の思惑に基づき結託した軍産複合体に重きを置いている』という状況が透けて見えます。
また、第一話のガミラス軍の態度と第二話のバレルの言動を見ていると、ガミラス側もそうした地球の動きと、地球と結託している一部のガミラス人たちの動きを強く掣肘できない事情がありそうです。

ちなみに、シナリオ集には本編では採用されなかった雪のセリフとして以下のようなものがありました。

『地球は自分たちの力を示したくて、ガミラスはそんな地球を利用している』

独自の強力な軍事力を構築し、早期に独立独歩を達成したい地球と、そうした地球を利用しようとしているガミラス――その構図は劇中からも十分に伝わってくるのですが、ここでの“ガミラス”は軍産複合体に参画している方のガミラス人たちと考えるべきかもしれませんね(もちろん断定はできませんが)。

デスラー体制崩壊後のガミラスは『国が乱れている』と藤堂さんの台詞でもありますし、外伝小説でも『反ガミラス統治破壊解放軍』なる存在が語られています。
なんとなく、ガミラス体制が崩壊すれば、ユリーシャの存在もあって民主化や共和国化が進むかと思っていましたが、事はそう単純ではないのかもしれませんね。
『帝国』という名称も存続していますし、新たに配備された武器に『臣民』なんて言葉が使われているくらいですから、未だ独裁的な国家指導体制が継続しているのかもしれません。
あるいは、ヒスたち新たな国家指導部がより穏健な国家体制への刷新を図ろうとしても、“一等臣民”“支配階級”という立場に慣れた国民が“世論”としてそれを許さない可能性もある気がします。
もっと酷い想像をすると、これまでの支配領域民(二等臣民)も全て平等の“市民”とし、保護国の完全独立すら許した理想主義的政策が一等臣民から総スカンを喰らい、ヒスを首班とした革新政権は早々に転覆、その後、劣化デスラーみたいな扇動政治家が体制を引き継いで、デスラー時代以上に保護国・属国への締め付けを強めている・・・・・・とかだったらイヤだな(^_^;)
でも、『持てる者』から既得権益を取り上げるのがどれほど難しいか、『市民』『国民』といった存在が、こと自らの利益に関しては、恐ろしいほど近視眼的で愚鈍になり得る事を、近年の日本や世界政治は証明し続けていますから、こうした展開もあながち有り得ないことではないかも?(毎度申し上げますが、私の勘は当たらないことで有名ですw)

ま、そんな極端な想像はさておき、2202のガミラスは混乱の結果、国内に強力な指導力を発揮できず、軍や産業界を統制しきれない(勝手な振る舞いを許容せざるをえない)という状況はあり得るかもしれません。
そんな勝手をしている連中が身の丈以上の軍事力増強を図る地球にテコ入れし、先端技術や物資供与はもちろん、ガミラス国内では様々な禁忌や政治的・予算的制約から開発できないような新兵器の開発にも協力していたりとか・・・・・・。
地球の地下深くの秘密工場で、アンドロメダ級を筆頭に大量の新造艦艇を凄いペースで建造していたのが、ガミラス謹製の最新自動工作機械群と大量の工作用ガミロイドだったとしても、驚きません(もちろん実際はコスモリバースによる何らかの作用なんでしょうけど)。
ガミラスの軍需企業にとって、現在の地球からのオーダーなんて金額的にはたかが知れているでしょうが、地球が嘗てのガミラスのように覇権主義的(帝国主義的)傾向を強め、各地で武力衝突が頻発すれば、同盟国であるガミラスもそれに引っ張られる可能性は高く、その対応を目的として、ガミラス軍がデスラー時代と同様の軍拡を果たしてくれれば最終的には万々歳です。
逆に地球にとっては、ガミラスから最先端の軍事技術が次々に流れ込んで、場合によってはガミラス軍ですら有していない(禁忌故に有することができない)特殊兵器すら装備体系に組み込むことができるのですから、何の文句もありません。
もちろん地球も、自分たちをダシにしようとしているガミラス軍需企業群の狙いには薄々気がついているでしょうが、問題が致命的なレベルで顕在化するのはかなり先ですから、政府・軍レベルでは、それまではガミラスの武器商人たちの策に乗ってやろうという気になっちゃうかもしれませんね。
もちろん、地球の産業界も地球規模の軍拡に一枚噛めるのであれば、文句がある筈もありません。
ガミラス企業との合弁や協力関係の構築に成功した地球企業と失敗した企業の格差が生じる可能性はありますが、地球の軍拡路線は基本的に地球の産業界にとっても朗報の筈です。

なんか・・・・・・今日は一段と想像の飛躍が過ぎるなぁ(^_^;)
でも、たぶん殆どは外れだな、うん。
ま、昔から当てることを目的に記事を書いている訳ではないので、想像好きの戯言だと思ってお付き合いいだだけましたら幸いです(^o^)

尚、沢山のコメントを頂戴しておきながら、相変わらず全く御返事ができておらず、申し訳ございませんm(__)m
今現在のコメント欄は、瞬間最大風速みたいな特殊な状況だと思っていますので、もう少し御猶予を賜りたく存じますm(__)m

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むらかわみちおさんのヤマト2199コミカライズが危機にあるようです

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2202の公開が開始された現在、このブログで『宇宙戦艦ヤマト2199』のカテゴリーを使うのは、むらかわさんのコミック版を取り上げる時くらいになってしまいましたが、そのかけがえのないコミカライズが現在危機にあるようです。
但し『危機にある』というのは私が受けた印象であって、むらかわさんが直接そう仰っている訳ではありません。
ただ、既に第9巻分の原稿まで書き上がっているにも係らず、掲載が為されないということで、私にはどうしても『危機』に思えます。
色々とお立場もあってか、事情を明言されるのは避けておられ、確たることは分かりません。
しかし、今ファンにできることは『続きが読みたい』と声を上げることしかないと思い、辺境のブログではありますが、声を張り上げてみることにしました。

『私はむらかわみちおさんの描かれるヤマトが地球に帰還するまで見届けたいです。たとえコミックが何巻になろうと、最後まで追いかけます。』

むらかさんのブログ『楽只堂』3月14日の記事『「どうなるのかな」だけではだめだ』
(無断でリンクを貼っていますので、問題ございましたら御指摘下さい)

宇宙戦艦ヤマト2199(8)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(7)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(6)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(5)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(4)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(3)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(2)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店
宇宙戦艦ヤマト2199(1)<宇宙戦艦ヤマト2199> (角川コミックス・エース)西崎 義展,結城 信輝,宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会KADOKAWA / 角川書店

2202アンドロメダの乗員数

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さて、いよいよ来週末には待望の2202版アンドロメダとゆうなぎ艦隊セットが発売ですね!!ヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪
それを記念して(便乗して?)、今日はアンドロメダの小ネタを一つ。

今のところ、アンドロメダ級に係る情報が最も詳しいのは『宇宙戦艦ヤマト2202新聞』だと思います(公式HPや映画パンフより詳しい)。
そこにアンドロメダ級の乗員数がスペックとして記載されていまして、通常型が約200名、空母型(アポロノーム及びアンタレス)で約800名とあります。
ちなみにオリジナル版のアンドロメダの乗員は95名ですから、単純に言えば倍になっている訳ですが、それを多いと見るか少ないと見るかを判断する前に、艦サイズの変化についても考えてみましょう。
オリジナル版のアンドロメダ全長は、諸説ありますが大きい方の説で280m、2202版は444mですから、1.59倍です。
1.59を三乗した体積(規模)で比べれば、ほぼ4倍くらいになります。

ちなみにヤマトの場合、2199版の規模はオリジナル版に対して約2倍になっていましたが、人員数は9倍近くになっていました。
人員補充の利かない長期の戦闘航海(航宙)という性質を考えれば、この改変は妥当だと思います(むしろ、もっと多数が乗艦していても良いくらいです)。

2202アンドロメダの場合、2199ヤマトのような無補給での長期航宙を考慮する必要性は乏しい気がしますし、軍全体として深刻な人員不足に喘いでいるであろう状況(全人口は1/3以下に減少してますし、ガミラス戦役以来の将兵の大部分も長期の苛酷な戦役で喪われているでしょうから)を考えれば、オリジナル版と同様に自動化・省力化が限界まで突き詰められている可能性は高いでしょうね。
しかし・・・・・・現代の米空母(約333m)よりバカでかい艦をたった200人で扱うとは・・・・・・。
最新のフォード級空母でも艦固有の乗員数は2000名を超えます(航空団人員を加えれば4千人以上)。
200名といえば、海自の汎用護衛艦あきづき型(全長150m)くらいの乗員数です。

やはり、艦内ではアナライザーや地球版ガミロイドみたいなアンドロイドが闊歩しているのでしょうか?
ただ、こうしたアンドロイドの脆弱性は2199終盤の次元回廊の戦いで露呈してしまっているので、ハッキングなどで無力化されたり乗っ取られたりするのが怖いですね(もちろん十分なプロテクトも図られているとは思いますが)。
もしくは、艦そのものにAI等の自律回路を組み込んだり、更に極端な話、過去の名指揮官の人格や記憶が移植されたり・・・・・・なんて某アル○ディア号みたいなことも思いつきましたが、さすがにそれはないかw
ちなみに、イスカンダルは亡き人の記憶や思念を保存することができるようなので、イスカンダルの技術であれば、艦にそれらを移植するなんて芸当も可能かもしれませんが。

さて、話がかなり脱線してしまったので、元に戻しましょう。
アンドロメダ乗員数について個人的に気になっているのは、その数字に航空隊関係者(整備員やパイロット)が含まれているかどうかですね。
ヤマトの999人にはこれら人員が含まれていました。
アンドロメダの搭載機の構成や機数はヤマトとほぼ同じですが、定数分のパイロットだけで40人以上が必要になります(2199ヤマトが常に定数を確保していたかどうかは謎ですが)。
これに、機体整備を担当する甲板部員を合せれば、あっという間に100人くらいに達しそうです。
まさか・・・・・・航空隊関係者は105人で、艦固有の人員はオリジナル版のまま95人だったりしてw

ちなみに、アンドロメダと空母型の人員数の違い(800-200=600人)は、搭載機数が144機増加している事が主要因だと思いますが、もしそうなら単純計算ではコスモタイガーⅡクラスの機体運用に、1機あたり4人程度が必要ということになりますね。
1機あたり4人・・・・・・アンドロメダのコスモタイガーⅡ搭載機数36機にかけたら、それだけで144人・・・・・・さすがにこれはないか(^_^;)
搭載機数の多い『空母型』という艦の性質上、通常型のアンドロメダに比べて整備員の陣容(1機あたりの整備員数)を強化しているということも考えられますね。

うーん、なんだかとってもモヤモヤしますが、200人と800人という数字だけでこれだけ楽しめるのですから、『設定』からの想像は際限がありませんw

ところで、本日発売のグレートメカニックGの春号の表紙、ご覧になられました?
↓これ!!

いやー、この表紙には完全にやられた!!って感じですw
では、午後から本屋さんに買いに行ってきまっす♪

グレートメカニックG 2017SPRING (双葉社MOOK)双葉社双葉社
宇宙戦艦ヤマト2202 地球連邦 アンドロメダ級一番艦 アンドロメダ ムービーエフェクトVer.(仮) 1/1000スケール 色分け済みプラモデルバンダイバンダイ
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ゼルグート級はなぜ旧式化したのか?(宇宙戦艦ヤマト2202)

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さてさて、第一章の公開も終了しましたが、雑誌媒体等でのメディア活動は未だ活発で、ファンとしては有難い限りです(^o^)
昨日購入しましたグレートメカニックG 2017春号も第一章『嚆矢編』メカシーン解説と銘打たれた、大変読み応えのある記事でした。

グレートメカニックG 2017SPRING (双葉社MOOK)双葉社双葉社
そこに書かれていた内容が少し気になりまして、記事を書いてみる気になりました(^o^)
気になったのは、ゼルグート級についての記述で、主に三つの項目が書かれていました。

 1)(ゼルグート級は)旧式
 2)残存艦四隻の内三隻が辺境警備第三七任務部隊に配備
 3)ゼルグート級の用法は『敵地に着陸してそのまま要塞と化す』

未だweb公開が続いている『宇宙戦艦ヤマト2199』公式サイトの記述では、ゼルグート級は『最新鋭』とはっきり書かれていました。
僅か三年前の最新鋭にして戦闘実力もNo.1か2の艦が今や『旧式』なのですから、凄まじい程の劇的変化です。
そうなると、現在(2202)のガミラスではどんな新鋭艦が配備されているのでしょうか?

一つの可能性として、波動砲(デスラー砲)の配備と普及が思い浮かびます。
実際、2199のラスト近くでデスラー砲装備のデウスーラⅡ級が登場していますので、純技術的な問題は殆どないと言って良いでしょう。
寧ろ問題になるのは、現在のイスカンダルとガミラスの関係性と、それに基づくガミラス人の倫理観の方の気がします。
16万8千光年という距離の問題や現実政治上の必要性から、地球が一方的にイスカンダルを無視するのはそれほど難しいことではありませんが、視線を上方に転じれば容易に目に入ってくるほど至近に存在するガミラス人に同じ芸当は簡単にはできないでしょう。
2199で描かれた、ガミラス人が広く持っているイスカンダルに対する畏敬の念はそれくらいのものがあった気がしますので。
ただ、デスラーはイスカンダル主義を冠した拡大政策実行の為に、従来以上にイスカンダルを神格化するような政策を行っていたとも思いますので、デスラー失脚後にその反動が出ている可能性もあります。
極論、デスラーとイスカンダルは裏でつるんでいたとか、デスラーはイスカンダルの意を受けて侵略に血道を上げていたと糾弾されるようなケースですね(特定の政治勢力により、意図的にそうした空気が作られる事も考えられます)。
そうした場合、一時的にイスカンダルの影響力がガミラス国内で低下し、波動エネルギーの兵器転用を是としてしまう可能性もあると思います。



以上はハードウェア的にゼルグート級が旧式化した場合の想像ですが、もう一つ別の想像もできます。
デスラー政権崩壊後、用兵思想や戦術ドクトリンが大転換し、旧来型の砲雷撃戦術の雄たるゼルグート級がコンセプトからして旧式化した――そんなケースです。
2199を観ていて、そうした用兵思想の大転換が起こる可能性があるとすれば、個人的に思い当たるのは、七色星団でドメルが活用した物質輸送機と艦載機を組み合わせた奇襲戦術でしょうか。
ガミラスにおける攻撃兵器としての航空戦力は、宙雷艇や高性能化した宇宙魚雷の前に陳腐化したとされていますが、大量の機体を一気にワープさせることができる物質輸送機の登場により、再度主戦兵器の地位に登りつめた可能性があるかと。
もちろん、物質輸送機で宙雷艇や駆逐艦をワープさせることもできると思いますが、一度にワープ可能な艇数(艦数)の点で、航空機に対して費用対効果的に不利な要素があるのかもしれません(あくまで想像ですが)。
また、既にガトランティスが火焔直撃砲搭載砲艦を多数配備しており、ガミラス側としても同種技術を用いた物質輸送機を出し惜しむ理由は少ないでしょう。

ちなみに、これも私感ですがガミラスとガトランティスの転送技術を比べると、やはりガミラスの方がレベルが高いと思っています。
ガトランティスで盗用同然に実用化された転送技術では、ガミラスのように一基の物質輸送機で大量の対象を一斉にワープさせることはできないんじゃないかと。

今回も想像に想像を重ねた戯言ばかりで恐縮ですが、新しい軍事思想に基づき編成された大小マゼランのガミラス艦隊が大型の高速空母や戦闘空母を中心に、その周囲を高速の護衛艦で固めた空母機動部隊になっていたりしても面白いですね。
で、機動力に難のある(公式設定)ゼルグート級は空母の足について行けず、根拠地に留め置かれ、『ケルベロスホテル』だの『番犬御殿』だの呼ばれている・・・・・・って、あれ?w

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1/1000アンドロメダが発売されました!!

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本日、待ちに待ったアンドロメダとゆうなぎセットが届きました♪
正式な発売日は昨日(24日)で、人によっては23日に入手された方もいらっしゃったようなので、少しヤキモキもしましたが、キットを手にした瞬間、そんな気持ちも吹っ飛んでしまいました(^o^)



そのアンドロメダ、事前の情報ではかなり箱が大きいと聞いていましたので、置き場所も含め心配していたのですが、思ったほどではなかったです。
ガンダム系のMGで言えばシナンジュと同程度ですし、ヤマト系の大きいキットの代表『1/500ヤマト』と比べれば、まだまだ大人しいサイズです。



早速開封して、気になっていた箇所をチェックしました。
まずは主砲塔と砲身です。
小口径化された新型主砲(収束圧縮型衝撃波砲)ということで、砲塔から小型化してるんじゃないかと予想していましたが、完全に懸念でしたね。
ややオーバーサイズの1/1000ヤマト(2199版)の主砲塔と比べても明らかに大型化していました。
砲身も確かに細くはなりましたがヤマトを遥かに上回る長砲身で、やはりアイオワ級の16インチ砲(Mk7)を連想しちゃいます(いや、四基搭載だからモンタナ級か?w)
当初、ドレッドノート級主力戦艦にも同じ16インチ砲を搭載するのかと(あるいはその為に小口径化したのかと)思っていましたが、砲塔サイズからするとちょっと無理そうですね。
そうすると、アンドロメダ同様の収束圧縮型で、金剛型と同じ14インチクラスのショックカノンあたりが妥当でしょうか。



コスモタイガーⅡもばっちりですね。
比較用に2199ヤマトに付属していたコスモファルコン(ヘタクソながらコスモタイガー風に塗装)と並べてみましたが、小粒ながらもコスモタイガーらしいラインとモールドが完璧に造形されています。
無塗装でこれですから、ちゃんと塗装すれば一段と映えるでしょうねぇ~♪



今のところ数少ない不満はデカールですね。
これだけの価格のキットなんですから、アルデバランとアキレスの分もつけて欲しかったです。



今晩、外食がてら今月号のホビージャパンを買ってきました。
表紙からして『ヤマト!』の今月号w
中身もその期待を裏切らず、発売されたばかりのアンドロメダやゆうなぎはもちろん、2202版へ改造されたヤマトや、フルスクラッチの大型艦も掲載されています。
アンドロメダの製作を考えておられる方であればテンションが上がるのは確実ですので、お薦めです♪

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1/1000 ドレッドノート級主力戦艦の予約が開始されています(宇宙戦艦ヤマト2202)

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さて、日本全国津々浦々で1/1000アンドロメダの一斉建造が開始された今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?w
ネットを見てますと、発売から三日も経たずに完成写真も次々にアップされていまして、日本全国で『コスモリバースの負の遺産』が絶賛稼働中なのかもしれませんねw

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で、そんな歓喜の最中、各通販サイトでいきなり1/1000ドレッドノート級主力戦艦の予約が開始されました(^o^;)
発売は6月末ですから、第二章公開のタイミングですね。
お値段は、税込みで4,860円也。
バンダイホビーサイトでは、かなりの数の画像まで公開されています。

あのーーー、、、模型誌はもちろん、公式サイトでも未だドレッドノートの『ド』の字すら公開されていないんですけど・・・・・・(^_^;)
先週末に公式HPで何か動きがあるかとも思いましたが、それもなかったですし。

ちなみに、ドレッドノート級主力戦艦の登場とデザインは小林副監督のツイートにて少し前に公開されていました。
全長は戦艦大和(ヤマトに非ず)と同じくらいということなので、250~260メートルくらいのようです。
アンドロメダの説明書には『Dクラス(ドレッドノート級)はガミラスのガイデロール級を元に設計された』とありますが、その割には小型に感じますね。
居住性とか冗長性を犠牲にして砲雷撃戦を極限まで強化したりしているのかな?

キットの説明を見ますと、やはり目立つのは電飾ですね(但し、アンドロメダのような音声ユニットは無いようです)。
波動砲口と艦橋部のLEDは同梱ですが、エンジン部は別売りとのことです。
2202キットは、電飾を標準にして2199シリーズとは差別化を図るんだろうなぁ。
多分、次に発売されるとすれば、2202版ヤマトだと思いますが、こちらも電飾や、場合によっては音声ユニットも付くかもしれませんね。
これだけあっちこっちで艦が光ると、ファンで集まって即席の『全艦、マルチ隊形!!』をやりたくなりますw

そんな機会があるといいなぁ・・・・・・w

あと、付属する艦載機はコスモタイガーⅡでも『三座型』とのことです。
やっぱり『あの場面』で使われるのか・・・・・・見たいような見たくないような・・・・・・こちらは少し複雑。

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宇宙戦艦ヤマト2202 第一話を(勝手に)補足してみる。

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宇宙戦艦ヤマト2202 第一章BDの一般発売も開始されまして、より沢山の方が『嚆矢編』をご覧になられていると思います。
この第一章、特に第一話は非常にスピード感があり、息つく暇もないほど見せ場が連続するのですが、逆にその分、スピード間を停滞させることになる状況説明的描写は意図的に最小限に留められている気がします。
既に劇場での特別上映から一ヶ月が経過し、関連書籍での解説や副監督のツイートによって、初見時には意味が分らなかったり、疑問を覚えた部分についても、理解や解釈が可能になってきました。
そうした、劇中では直接的に描写されていない点を勝手に文章化するのは無粋なことかもしれませんが、ネット上での本作の感想を見ていますと、凡そ皆さんの疑問や不明点は共通しているようですし、そうした疑問が本作に対する批判の切り口として語られている状況も散見されますので、可能な範囲で手を付けてみることにしました。
とはいえ、素人ファンが断片情報を勝手につなぎ合わせてまとめた『補足』ですので、あくまで参考程度にお考えいただけましたら幸いですm(__)m



(1)地球艦隊がワープアウトし、ガミラス艦隊と合流。
ゼルグート級の盾(ガミラス臣民の壁)は、波動防壁による強靭な防御力のみならず、近傍宙域でのワープイン・アウトを不可能にする空間撹乱機能を有しているとの事です。
結果、地球艦隊はガミラス艦隊から少し離れた宙域に一旦ワープアウトし、その後に合同する必要がありました(両艦隊が衝突コースでギリギリまで接近し、一斉回頭後に合同を果たすのはさすがに演出でしょうけどw)。

(2)ゼルグート級
先日の『ゼルグート級はなぜ旧式化したのか?』という記事を公開した直後、小林副監督からツイッターにて直接解説をいただきました。
2202に登場したゼルグート級は初期に建造された旧式艦で、そのコンセプトは『敵地(占領地)に留まって城砦拠点(要塞)と化す』ことであり、2199に登場した最新鋭のゼルグート級とは異なる存在とのことでした。
また、本級がバラン星での観艦式に参加していなかったのも、本級のそうした任務に起因しているそうです(つまり、どこかの占領地で頑張っていたのでしょう)。
これは勝手な妄想ですが、初期艦の性能や生存性が高く評価された結果、後になって御座艦用に大幅なアップグレードが施されたとか、御座艦として建造される前の問題点洗い出し用に先行してテスト建造された艦が要塞艦に転用されたなんていう設定があったりしても、楽しいですね。

(3)メダルーサ級による火焔直撃砲の砲撃
1項の事情により、メダルーサ級の火焔直撃砲はガミラス・地球連合艦隊に超長距離から得意の空間転送射撃を仕掛けることができず、攻撃を行うには自ら前進するか、敵艦隊の接近を待つことで対敵距離を詰めるしかありませんでした。
結果的にガトランティス艦隊は後者を選択し、連合艦隊の接近後に砲撃を開始しますが、火焔直撃砲は全て空間転送を行わない直接射撃だったと思われます(なのでゼルグート周囲のガミラス艦も撃ち返している)。
また、メダルーサ級がゼルグート級ばかり砲撃するのは、ゼルグート級が存在する限り、火焔直撃砲が本領を発揮できないこともありますが(既に接近を許している以上、超遠距離射撃は不可能ですが)、集団戦のセオリー通り、最も強力な敵から倒しにかかるのが常道だからでしょう。

それにしても、この盾つきゼルグート級は攻められる方からしたら厄介極まりないですね。
この艦が存在する限り、ワープによる戦域からの撤退はかなりの制限を受けます。
命令系統と統率が乱れた状態であることが多い撤退戦は、もともと損害が発生しやすいので、逃げる側(負けた側)からすれば、一気にワープで追撃を断ち切りたいでしょうけど、それを許してくれない訳ですから。

これも勝手な想像ですが、ガミラスが自軍基地を制圧されてから60日もかけてゼルグート級を三隻も揃えたり、同盟国艦隊まで呼び寄せたのは、圧倒的戦力でガトランティス軍に撤退すら許さず完全に殲滅するくらいの意気込みだったのかもしれませんね(そこまですれば次回以降、ガトランティス軍が同種の作戦を実行するのを躊躇う効果も期待できますし)。

(4)ゆうなぎの突撃
超遠距離射撃は封じられたとはいえ、メダルーサ級も二隻がかりであれば盾持ちゼルグート級を斃すことが可能であり、実際に一隻が撃沈されて連合艦隊は苦境に陥ります。
そうした状況を覆す為に、古代のゆうなぎが単独で突貫します。
その戦術行動は結果的に奏功しますが、地球側の隠れた思惑(危機を利用してのアンドロメダ投入)をも一時的に覆すことになってしまい、第二話の査問会でも指弾される遠因となります。
もちろん、査問会での叱責はアンドロメダ云々ではなく、独断行動と友軍艦隊の射線に飛び込んで、味方の砲撃を妨害してしまったことでしょうけど。

(5)拡散波動砲の照準
アンドロメダの個別照準システムは完全自動化されているようです。
しかしそれ故に、データバンクになかった(UNKNOWN状態の)大戦艦は照準から外れてしまいました。

(6)古代の決意(未発)
直接接触させたゆうなぎで大戦艦を押し上げ、落下軌道を変更しようとしますが、質量差と大戦艦が既に膨大すぎる運動エネルギーを溜め込んでいることから、それも叶いません。
それをクルーから告げられると、古代は何事かを思案するように瞑目します。
この時の古代の心中ですが、現状の姿勢のままゆうなぎでワープを行うことを考えていたそうです。
確かに、ワープ突入時に発生するであろう膨大な運動エネルギーと物理現象を利用すれば、尋常な方法では動かしようのない大戦艦の軌道を逸らしたり、別空間に転移させることができるかもしれません。
もちろん、妙な抵抗とモーメントを抱えたままのワープは恐ろしく危険ですが、十死零生の特攻的行為ではなく、ゼロ以上の生存確率があると判断しての『最後の手段』だったと思います。
確かに、2199で『最後まで絶対に諦めるな』という沖田艦長の薫陶を受けて成長した古代が、完全自殺となる行為(そのまま艦を自爆させるとか)を選択するとは思えませんものね。

(7)ヤマトの砲撃
この時、ヤマトは補助エンジンしか点火しておらず、ショックカノン砲撃に不可欠な波動エンジンを起動していなかったようです。
2199第三話のように、エンジン内の残留エネルギーをバイパス接続して発砲することも方法的にはアリですが、ヤマトが長期改装中であったことを考えると、現実的にそれも難しいと思います(長期の大規模改装工事であれば、作業員の安全確保の為にエネルギーはできるだけ抜いておくのが妥当と思います)。
それでもショックカノンによる砲撃が可能であったのは、新開発の『コンデンサー試作弾』を使用していたからとのことです。
コンデンサーの名前が示す通り、弾頭内にショックカノン・エネルギーが予め充填されているのでしょう。
2199でも活躍した三式弾のような実体弾ではなく、ショックカノン(ビーム)と考えるのは、砲撃後、海中ドックに流れ込んできてもおかしくない大量の海水が悉く蒸発しているからです。
また、この技術はアンドロメダにも適用されているようですし、将来的に波動カートリッジ弾に進化する可能性も示唆されていました。

(8)大戦艦の撃沈
アンドロメダの砲撃(追い撃ち)は第二射が大戦艦を捉えたものの撃破に至らず、対照的にヤマトの第一射は見事、大戦艦を撃沈しました。
この戦果の違いは、大戦艦の化け物じみた強靭さ(特別な目的の為に特に強固に作られているそうです)を示すと同時に、ヤマトの砲撃効果は『大戦艦が(ほぼ)真正面から阻止不能な高速で突っ込んでくる』ことによるカウンター効果も合わさってのことだそうです。

(9)首都と海中ドックの場所
2202での首都は神戸、海中ドックの場所は呉の沖合いとの事です。

以上です。
こうして書いてみますと、ガミラス・ガトランティス・地球のいずれも、三者三様にとっておきの隠し玉を用意して、敵を圧倒することを考えていた気がしますね。
ただ、用意した戦力に驕って敵情把握が不十分だったのも三者共通のようでしたが・・・・・・w

そんな策謀と錯誤、驚愕が交錯する戦場において最も柔軟且つ臨機応変に行動したのは古代君、その次が大戦艦(カラクルム級)の生き残りの責任者ということになるのかもしれません。

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